山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

カンナの存在感

 

山田ガーデンには、未だに手をつけていない、なんとなく植栽が進まないスペースがあります。そうです、デッドスペースはまだあるのです。

縦横1m四方の北向き。奥にはわさわさとホトトギスが茂る。奥行きが1mもあると、もちろん奥に植えたものには手が届かないので、足を一歩二歩と踏み入れることになります。それがなんだか嫌で。北側なので陽当たりもイマイチ、花ものは難しい… 


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今年の梅雨の頃はとても暑い日が多くて、ふら~っと寄ったホームセンターでカンナの株を購入しました。

 

カッと強い夏の陽射しを受けて鎮座する神々しい姿、そして赤や黄色の派手な花。あのデッドスペースにどーんと植えたらカッコいいだろうなぁと考えました。暑さのせいです。

 

お釈迦様の力をねたんだ悪魔が釈迦に怪我をさせ、その時流れた血が土に染み込み、そこから生まれたのがカンナだという。だからカンナの花は血の様に赤いのだそうです。

何種類もあれこれ植えるのではなく、潔く1株。陽当たり?背が高くなれば、なんとかなるでしょ(笑)

ちょうど銅葉の苗があったのでそれをチョイスして、穴を堀り、ポンッと植栽完了。まぁなんて簡単なんでしょ。あら、湿ったところが好きなのね、このスペースはあなたにピッタリよ。

まずは150cm目指して上に上に伸びていきましょ!

 

 

ところが、植えてから2~3枚の葉を伸ばした後、あっさりと蕾をつけてしまったカンナ。

小さい。小さすぎる。これではイメージと違う。私が期待していたのは、デッドスペースにどーんと根を張る、夏の庭の中心となるような、見上げる程の大きな神々しい姿…

それが見下ろして写真が撮れるようなミニサイズだったなんて!

 


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がらんと空いたままのデッドスペースに、ド派手な赤い花を咲かせるちびっこカンナ。

空は毎日曇り空。太陽なんて出やしない。

あぁカンナ、やっぱりあなたは大きいほうがいいみたい。 

 

 

 

 

 

 

夜の街を駆け抜けろ~ツバキ ナイトライダー

 

旬の時期が過ぎた植物を、全く違う季節に購入することがあります。

真冬の根っこだけの姿のエキナセア、立派な花柱が立った後であろうジギタリス、バラは冬に購入することがほとんど。

先月、山田ガーデンに仲間入りした20cm程の小さな苗木。この植物の旬は、現在とは真逆の季節である2月~3月。

ずっと出会いを待ちわびていたツバキ "ナイトライダー"です。


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実は、雑誌で見てずっと気になっていましたが、なかなか店頭で見かけることはなく、最近になって出回るようになってきました。

名前が素敵でしょう?光輝く東京の夜の街を疾走するバイク…私には"ナイトライダー"はそんなイメージです。

それにしてもよくこんな名前を思いついたものだわ…素敵すぎる!


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趣味の園芸 2015年3月号

 

この黒い花だけを見たら、ツバキとは思えないほど。クラシカルなもったり感は見当たりません。

以前ブログを拝見していたガーデナーさんが育てていたこともあり、あまりに大きくても植える場所に迷うこともあり、迎え入れるのを遠慮していたのです。

ところが、鉢植えで育てられるコンパクトなサイズが、3分の1に値下げされていて即買いしちゃいました。

小さな器で盆栽風に仕立てようと考えています。

花芽もたくさん付いていて、苦手な冬の楽しみができました。

 

 

 

 

 

 

 

「カッコいい」しか見つからない~レックスベゴニア


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英名 : rex begonia : レックスベゴニア "群雀"

 

いつ見ても惚れ惚れするこの姿。

1週間振りに顔を出した太陽の陽を受け、葉の裏側にはくっきりと赤い葉脈が。

カッコ良さは今年も健在です。

 

なるべく一目惚れはしないようにしている主義の山田ガーデン。(しないようにできるのか、疑問ではあります)

迷ったら買うのを我慢して、1週間考えて再び買いに行くのは、私のルールでもあります。

喜び勇んで連れ帰ってから、「なんだ、一年草だったのか…」「まずい、耐寒性なしだなんて!」ということにはなりたくないので、出来る限りの品種の情報を大まかに頭に入れていますが、それでも未知な植物は山ほどあるわけで。このレックスベゴニアもそのひとつでした。

それでも、「買うしかない!500円もするけど買うしかない!」としか思えなかった。

完全なる一目惚れ。

 


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見る角度によって、ベルベットのような質感を見せてくれます。

がさがさした大きな葉は、片側に歪む独特な形。シュウカイドウの仲間だと一目瞭然です。

それぞれの葉はお互いを邪魔しないように、巧く組みながら伸びてくるので、全体の姿は乱れることがありません。自然とカッコ良くまとまり、手間要らずです。

そしてこのカッコ良さに似つかわしくない、かわいい花も咲きます。 シュウカイドウと同じ花で、そのミスマッチな感じもまたいい!

 

品種改良で様々なカラーが揃う、コレクションしたくなるほどのレックスベゴニア。

お部屋に1鉢、自信をもってオススメします。

 

 

 

 

 

 

いろんな顔~マリーゴールド ジェスター

 

しましま縞模様のフレンチマリーゴールド ジェスターは、なかなか完璧なストライプになれません。

今までどんな顔の花が咲いてきたか、写真を撮り続けてきました。

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小さくてかわいい縞模様。これがほぼ完璧な姿。


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時にはこんな赤みの強い花が咲いたりする。


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模様がぽちぽちとしか出ないものもあったり。

模様が安定しにくいみたい。

 


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でも、こんなマリーをかわいいと言ってくれるなら。

種を蒔いて良かったなぁと思えるのです。

 

 

 

 

 

 

ラベンダー畑を想う

 

珍しく、主人がガーデナーが食い付く話題をふってきました。

富良野市のラベンダーがかなり枯れているらしいよ。」

 

 

*リンク切れの為詳細を思い出しながら…

上富良野町から中富良野町にかけて、ラベンダーの株が枯れ進んでいる。

植栽してある4万株のうち、半分の2万株が枯れてしまい、毎年植え付けても全く追い付かない状況が続いている。

昨年の台風上陸や長雨で、状態は深刻である。

 

 

それも5年前から枯れ込みが進んでいると知り驚きました。

精油を採るために札幌で始まったラベンダー栽培は、1948年頃から上富良野町へと拠点を広げたそうなので、枯れ込みが進んでいる上富良野町の株は、比較的古い、と言えるのかも知れません。 

古くなってきている株が、雨が多くなってきた昨今、ダメージを受けているんだろうな、と想像できます。

新しい苗を植え付けても、大株になるまでは時間がかかるので、その間にも他の株が枯れ進んでしまう…

 

 

 

気候変動は間違いなく起こっています。

1年を通して気温が高くなれば、雨が降ることも多くなります。ラベンダーは高温多湿に弱い。しかも北海道のラベンダーは、イングリッシュラベンダーと呼ばれる、香りの強いラバンディン系がほとんどなので、今後は栽培が難しくなってくるかも知れません。

今までと同じようにはいかない、悲しいけれど。

 
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きっと懐かしき頃のままではだめになってゆく気がします。

もっともっと、変えてゆかなければ─────。

 

 

 

 

 

 

 

 

雨の朝

 

 


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昨夜の雷雨。川が氾濫しそうなほどよく降りました。今朝もまだぽつぽつと。

せっかくの仕事休みなのに、庭作業はおあずけ、かな。

ムクゲの花がらが落ちる、落ちる。

掃除だけはしなければ… 

 

 

 

 

 

夏のバラたち

 

昨日は幾つかホームセンター巡りをしてきましたが、植えたくなるような植物は見つけられませんでした。

売り場には、すでに夏バテ気味の鉢がたくさん…自分の庭にはしっかりと水を遣ろう、と心に誓ったのでした。

 


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お気に入りのバラ カフェも、2日前に2番花が咲きました。

花弁の数は春に比べて少ないけれど、色は変わらず美しく、いいバラだなぁと思わされます。

このバラだけはコガネムシに食べられずに済んでいます。 あれだけ騒いでいたコガネムシは、今はもうひっそり。お祭りも終わったのかな。


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バレリーナも再び咲き出しました。

株元の葉は黒点病が出てしまい、葉を落としてきています。隣り合わせに植えてあるルイ14世黒点病には弱く、すぐに葉が黄色に変色してしまいます。

どちらもシュートを出しているので、あまり心配はしていません。


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そして長く伸びたベーサルシュートは自然にしなり、こちらにも蕾がたくさん。

気温が高いとどうしても色が薄れたり、花びらがチリチリに焼けてしまったりするのですが、咲ける元気があるから蕾をつけるんだもんね。摘み取る勇気は、私にはない。

それもまた自然な生き方、そのままそっくり受け入れよう。 

 

 
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巣出ちしたばかりのツバメが、山田ガーデンのモミジの枝でひと休み。最近、庭作業をしていると、よく見かける4兄弟です。

2階のベランダから覗くと、じっとこちらを見る表情がかわいらしい。お母さんに「一晩ここから動いてはダメよ」と言われたのかな?今もまだ留まっていて、お母さんツバメがせっせと虫を捕まえてきては、子ツバメに与えています。

みんな無事に大きくなってね。

 

 

 


 

カルドン!


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これはカルドン。

 

最近、ハイアングルで写真を撮ることが面白いです。上から撮ることで、葉の力強さ、ダイナミックに広がる様子がよく分かります。

立体感が感じられないことが、逆に新鮮だったりします。 

 

 

巨大アザミのカルドンをこの場所に定殖し、丸1年が経ちました。

あの時はまだ小さかった。4苗植えたけれど、生き残ったのは上の写真のとおり、ひとつだけ。 

直径80cmはある大型植物なので、ひとつだけになってしまったのは不幸中の幸いだったかも…?

しかし、昨年同時期に、庭の同じ場所を掘り起こしていたことに気付いて、思わず苦笑いしてしまいました。昨年苦労してキレイにしたのに維持できず。今年はレンガを並べて小路を作ったので完璧です!

 

 

「庭作りとは、時間をかけてゆっくりと。時間が庭を作り上げてゆく」と言われるように、ゆっくり大きくなったカルドン。花が咲くのはきっと来年以降でしょうから、2年以上かかる計算です。

なんとまぁ気の遠くなることだこと!

 

バットグアノの肥料が効いたのかは定かではありませんが、今年の春からぐんぐん成長を始め、予想通りに小路は通行を妨げられた現在。窮屈そうですが移植も出来ない、異色な植物であります。

 


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アザミですから、 全体に細かなトゲが生えています。

 

しかし家族の誰からも話題に上がらないのは何故なのでしょう?

皆、ワイルドな大根だ!とでも思っているのかな?

 

 

 

 

 

 

不完全な縞模様~マリーゴールド ジェスター


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ダブルデライトの2番花です。

暑い中、体力を使い果たしながらも、しっかりと咲くところがこのバラの素晴らしいところ。香りも残っていますよ。

葉も全体的に色が薄れてきていて、ここから一気に具合が悪くなってしまったのが昨年のこと。今年は秋にも咲いてほしいので、しっかりと体力回復させてあげなきゃ。 

 

 

代表的な夏の花のひとつであるマリーゴールド

山田ガーデンでも、春先に種を蒔いて育ててきたフレンチマリーゴールド ジェスターが、ぽつりぽつりと開花を始めました。

普通のマリーゴールドに比べて線が細く、花も小さい。こういうものなのかしら。

しましま花が咲くはずでしたが…


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むむ?


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しましま?

 

どうもイマイチしましまになりきれない様子です。

数が咲けば、ひとつくらい完璧な縞模様が現れるかしら…

 

 

 

 

 

 

今日も夏日の予報

 

暑い。

実は梅雨が開けているんでしょ?って言いたくもなります。

額にかかる前髪がうざったくて、お笑い芸人のみやぞんよろしく、山田ガーデンもリーゼントにして生活しています。

リーゼントの主婦がガーデニング(笑)もうワケがわかりませんね(笑)

 

コガネムシの庭への飛来数は、4日間で120匹を越えました。

これ以上数え続けるのは気色悪いと思いつつも、4日間数え続けた努力を捨て去れないでいます。

 

 
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英名: gazania "ガザニア"

アフリカ原産だけあって、底抜けに明るい花たち。しっかりと太陽を光を浴びないと花弁が開かないので、山田ガーデンは休日にしか見ることができません。

 


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バラは2番花がスタンバイしていますが、この暑さの中で咲くのは気の毒になってしまいます。 

いや、咲けるから蕾を付けているんだ。見届けてあげましょう。

 


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アブラハム ダービーは2番花が開き始めています。

香りはほぼありませんが、美しさは健在です。花びらの穴は、もちろんコガネムシの仕業。

反対に、ひっそりとしているのはラ フランス。もう年をとった株ですので、定位置から日陰に移動しましょう。

涼しくなったら、また素敵な顔を見せておくれ。