山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

和の植物、コンプリート

 

超大型台風の接近が予想される今週は、再び大荒れの天気になりそうですね。

雨が降ればたちまち大きな災害になってしまう昨今。アスファルトやコンクリートで固めれば安全だと、今でも土木建築専門家は思っているのかしら。日本に住むことは、もう安全でも便利でもないことにそろそろ気付かなければいけません。



カメラのピント合わせに苦労するミズヒキです(笑) 花が咲いて赤いヒゲのように見えます。このヒゲを見ると秋なんだな、としみじみ感じます。


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昨年より確実に背が高くなり、ヒゲを伸ばし出したら周りの植物と丈が合わなくなってしまいました。結構葉焼けも起こしているので、この場所は合っていないみたいね。

 


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ウメモドキのかわいい実が、早くも色付き始めています。

 


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すぐ隣のロシアンオリーブの幹にはアゲハのさなぎを発見です。柚の木で成長中のキジバトの赤ちゃんが気になって、今年はアゲハの幼虫の観察はほとんどしませんでしたね。

この木は成長が早く、伐採命令が父から出ていますが知らんぷりしています(笑)

 

 


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植えたいと思っていたフジバカマをホームセンターで見つけました。植えたかった和の植物は、これで一通り揃った感じ。今はもうとても満足です。

ふと気付いたのは、秋に花を咲かせる植物がたくさん集まりつつあること。シュウメイギク、ワレモコウ、オミナエシにススキ、ホトトギスとミズヒキ、スプレーマム…

 


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好きな和の花を集めたら、いつの間にかこれからの季節が待ち遠しい庭に。

 





 

 

サルビアとの相性

 

はっきり言って、私はサルビアと相性が悪い。

何年か前にラスティセージを植えたことがありました。くすんだピンクで葉はシルバーというシャビーな雰囲気がとても気に入って、その後すぐもう1ポット追加で植えたけれど、今やどちらも瀕死の状態。枝は出ているけれど、ひょろっと2~3本で、花なんて買った時以降は見ていませんもの。

ガスターシェも消えてなくなりそうだし。黒土が多い庭なので、もしかしてそれが原因?園芸店の売り場にたくさん残っているポットを見かけるのは、地域的に土が合わないと思って正解なのかも知れません。

 


f:id:y-garden:20180830094812j:image唯一元気なサルビアラニチカ

枝は暴れるし、花がらもポロポロ落ちるけれど、カッコいい大好きなサルビアです。

 


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恥ずかしながらこんな姿になってしまったのは、サルビア ネモローサ。

レンガの小道沿いに植えてみたものの、やはり足を踏み入れにくい場所なので、手入れが行き届かずこんな有り様になってしまいました。

根元からは新しい葉が伸びてきていて元気ではありますが、このままこの場所に置くのは、ねぇ。同じ事を繰り返してしまいそうだから。

 


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柚の木の根元に移植しました。ここは一年草を入れ替えて植えたりしている場所。今は黒ミツバや斑入りミツバが増え続けているだけのつまらないスペースです。

夏場は周りに植えているシマイトススキやガウラが陰を作っていますが、春はさほどのびることはありませんし、何より手入れが楽な場所です。



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頭上にはキジバトの赤ちゃん。とてもたくましくなってきました。鳴き声はまだ幼い「ピー」です。羽をバタバタさせているな、と思ったら、近くに親鳥が来ていました。

ミルクタイムはバタバタそりゃあ大騒ぎで、巣をかけた柚の木が揺れるほどでした。

いいもの見せてもらっちゃった。

 

 

 

 

 

明日から大好きな秋

 

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お化けアザミのカルドンが再び芽吹き始めています。今度咲くのはいつになるのだろうか?たぶん東京オリンピックの頃かも知れません。枯れた太い茎、もう少し切り詰めようか。

周りに沢山生えている紫の葉は、紫蘇ではなくエゴマだったようです。とても似ているけれど、やっぱり違う。香りも薄いし。山田ガーデンの北側が畑だった時に、所有していたオジサンが植えていたものの種が飛んで来たのが始まりです。抜いてしまうのも寂しいので、今年もこのままです。

 


f:id:y-garden:20180829230245j:image楽しみなシュウメイギクの蕾

 

 

仕事帰りに久しぶりに図書館へ寄りました。気分を変えるには好きな趣味の本に没頭することが1番!

フローラ黒田園芸さんの本があったので迷わず借りてきました。本当に黒田さんの植栽は色合いが素敵でため息が出ます。


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銅葉にピンクやオレンジ・黄色を合わせてくる秋の色彩が、カッコ良くてかわいらしくて。涼しくなったらやりたいことが次々に浮かんできます。

刺激を与えてくれる園芸店、いいですね。やっぱり園芸店はこうでなきゃ。

 

 

 

 

 

 

"北風" にはならない

 


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37日間の夏休みが終わり、再び学校が始まっています。また出勤時間を午後からにさせてもらい、息子と一緒に学校に通う日々です。

派手な雷雨から一転、真夏のような陽射しは何処かに行ってしまい、秋の虫の声が響き渡る曇り空に。

 

 

夏休み中にワンちゃんを迎えたかった。息子がつまらないと感じている毎日に、何か変化をもたらしてあげたかった。

ただ悲しいかな、そう思っているのは家族全員ではなく、大型犬はいやだとか、お前には無理だ、などと心の芽を摘み取るような言葉が容赦なく飛んで来る。私の両親は面倒なことに関わりたくないの。変化を楽しむ人間ではないことは確か。

 


f:id:y-garden:20180828121108j:imageシュウメイギク  早く咲かないかな。

 

強く抑圧されると、人は反抗したくなるもの。70歳間近にもなって、なぜそれに気付かないのでしょうか?

 

そんな時いつも思い出すのは「北風と太陽」という話。旅人のコートをどちらが脱がすことができるか、北風と太陽がゲームをするわけです。北風は冷たい風で無理矢理コートを吹き飛ばそうとします。太陽はぽかぽか暖かい陽射しを旅人に注ぎます。

結果は皆様お分かりですね。たとえ家族であってもそういうことだと思うのです。

そんなことも解らない人の家に居候しなきゃならない自分の不甲斐なさにも、悔しくて泣けてきます。

 


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あぁ嫌だ嫌だ。タカオでも眺めて元気出そう!

 

 

 

 

 

まだまだ知らないベリーの木

 

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また殺人的な暑さが戻ってきました。日曜日は朝から眩し過ぎるほどの強い陽射しでした。

3つ以上実を付けたことのないクランベリー。今年もやっぱり3つです(笑) クランベリーソースを作れる日がいつか来るのでしょうか? (たぶん、来ないね)

 

以前、苗木をもらって来たブルーベリーは、花の開花直後に、一気に真っ黒に枯れ込んでしまいました。元気な苗木に出逢えたら、また育ててみたいです。

猛暑の中、出掛けた園芸店には聞いたことのないベリーの苗木がありました。なになに?チョコレートベリーとビルベリー?実の付き方はチョコレートベリーの方がかわいい。小さくて真っ黒な実がさくらんぼのように長い軸でぶら下がります。

食べてみて美味しかったブラックベリーの苗木を植えてみたい気もしますが、寒さに弱いので暖地向けなんですって。

因みに、英語で "インクベリー" と呼ばれる植物もありますが、何だか解りますか?

 


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#Pinterestより

ヨウシュヤマゴボウでした!これは毒があるから食べないでね。

 


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こぼれ種のトレニア。もちろんこぼれ種からは毎年同じ色しか咲きません。来年は黄色が強い色味のものを咲かせたいなぁ。

 


雷雨は土曜・日曜、そして昨日で3日連続です。昨日は随分派手に鳴り降りました。

植物たちには恵みの雨です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

保護団体と里親希望の私との温度差に悩む

 

お盆休みが終わって仕事を再開、台風が次々に来ては去り、子供たちの夏休みもそろそろ終わりに近づいていますが、その間もワンちゃんを迎え入れるための家族会議はずーっと続いております。

大型犬は体力があるので、散歩や世話が不安だ、という意見があり、残念ですが小型犬を探すことになりました。今まで一緒に暮らしたことのない大きな犬、新しい何かが始まることにワクワクしていたのは、どうやら私だけだったみたい。

しかし里親希望者もかなり多いようで、保護団体などに問い合わせると、すでに里親が決まってしまって、折り返しの連絡が来ないこともありました。

何となく、譲渡する側が強い式図が出来上がっているような気がしています。

 

 

保護活動をされている方からの譲渡はとても審査が厳しく、小さな子供やお年寄りがいる家庭は応募お断りだったり、家族全員との面会も必須項目に上がっているところもあります。我が家も実際に自宅の中まで見学されました。正式に譲渡が決まれば運転免許証のコピーや誓約書も提出します。ワンちゃんを幸せにするため、里親詐欺や再放棄を防ぐためのようですが、こちらも細かな個人情報を送信しているのですから、返事がないというのはよろしくないのではありませんか?営利目的ではないとしても、最低限のマナーは必要かと思います。はい。

 

当初は、自分で県の保護センターへ行き、収容されている犬を引き取るつもりでいました。「個人ではかなり難しいことだと思いますよ。」以前お会いした保護活動をされている方に言われたことがどうしても頭から離れません。

保護活動をしたいのか、家族として暮らしたいのか。私が出来ること、出来ないこと、したいことをはっきり線引きしなければ、はちゃめちゃな結末になってしまうだけなんだ。

 


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オミナエシって花期が長いのですね。まだ咲いています。

一体いつ、この庭を一緒に眺めてくれる犬がやってくるのか。それは誰にも判りません。ただご縁を待つのみです。

 

 

 

 

 

バラ近況

 

今回の台風20号のこと、あまり気にしていなかったのです。

ところが日が沈むと、外の風の音が大きくなってきている…家の外壁に誘引してあるつるバラ 新雪の太い枝がミシミシ、ギシギシと音をたてるのです。

朝方4時には暴風と雨が家の外壁や窓を叩きつける音に目が覚め、不安で眠れなくなりました。しばらくして静かになった頃、ふっと再び眠りの世界へ…娘の大きな声で目を覚ますと、もちろん真っ青になる時間になっていました(笑)

 

 

ガーデナーさんのお庭には、そろそろバラの花が戻ってきているようですね。山田ガーデンは、お盆前に咲いたり、蕾を取り去ったり、台風の風で新芽が折れたりしているので、まだ咲くには時間が掛かりそう。つるバラのバレリーナとブラッシュ ノアゼットだけが咲き続けています。

 


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バレリーナ黒点病にかかりやすく、下の方は葉が落ちつつあります。薬も使っていないし、オールドローズだからと大目にみています。

 


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ブラッシュ ノアゼットは花がらを切らなきゃあいけない…しかし届かない。

 


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つるバラ 新雪の太いシュートは、ぐんぐん伸びてきました。下の方に残していた細い枝を切り落とし、シュートのスペースを作ります。

つるバラはどうしても根元が寂しくなりがちなので、葉の付く細い枝をわざと残していたのです。新しいシュートが出ちゃあ、喜んで切りますよ(笑)



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今1番頭を抱えているのは、クロウリハムシの襲来。これでもかとカーネーションの鉢植えに集まり、葉を食いつくしてしまいます。同じ仲間のナデシコも被害に遭っています。何故?何故なのでしょう?もう鉢ごと網で覆うことしか考えられない…

 

 

 

 

 

始まりと終わり


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柚の木のキジバトの赤ちゃん。白いふわふわ、見えますか?最近はめっきり親鳥たちが不在なことが多くて、ひとりぼっちで巣にいるものですから、ちゃんとミルクをもらっているのか家族全員で心配しています。

たぶん朝早くに親鳥が来ているのだと思うのですが…最近は早起きが出来なくて確認できません。赤ちゃんは1羽しかいないのでミルクも独り占めできるし、1日1度のご飯タイムだとしても充分に栄養は足りているのだ、と思いたい。

今日の夕方から関東地方にも台風の影響が出そうです。また巣が風に揺られて、落ち着かない夜になりそうです。

西日本の皆様、外出はお控えになってどうぞお気をつけ下さいね。

 


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"鳥"つながりで、先日花が咲きそうだった小さなギボウシ 文鳥香が初めて開花しました。スマートな花茎に、これまたスマートな花です。

今年は香りのあるタマノカンザシが夏バテで咲かないので、代わりに咲いてくれて嬉しいです。

 


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これから開花する花があれば、終わりを迎える夏花も。赤いエキナセアは一足先に種を付けました。咲き終わりに近いポット株だったもんね。

もったいないので株元にちょっと穴を堀り、その場に種を埋めます。これは"採り蒔き"という方法。後は自然に任せて発芽を待ちます。これが1番楽で、1番確実な種蒔き方法だと私は思っています。

 

 

結局、私の退職日は延びて9月末に決定しました。突然社内に大規模な人事異動が発生し、何故かそこには私も含まれていました。以前から辞めると言っているのに、なんだろか。「私は移籍できませんので退職させていただきます」と伝えたところ、人手不足になる今の部署にあと1カ月!どうしても!お願い!と…

このゴタゴタに紛れてサッと退職したいところでしたが、代わりの人探しも間に合わない~と困っているようでしたので、仕方なく。

それでも嫌です!と言えない山田ガーデンは人が良すぎるというか、なんでしょう。

 

 

 

 

 

奈良さんの描く子供たち~N 's YARDへ


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息子の美術の教科書。表紙は奈良さんの巨大なオブジェ "あおもり犬"です。

びっくりしました。現代美術家奈良美智 (なら・よしとも)さんのポップな作品が、教科書の表紙に選ばれるなんて!

 


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「美術館に行き、そのレポートを提出する」という何とも素敵な夏休みの宿題は、この奈良美智さんの美術館を訪れることに決めていました。栃木県 那須塩原市に、奈良さんの作品倉庫N 's YARDが建設されたからです。

林の中に作られた建物は、静かでゆったりとした時間が流れています。

 


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山田ガーデンが奈良さんの作品を初めて観たのは、何となく立ち寄った宮城県立美術館での企画展でした。約20年前のことです。

 


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優しい色使いで描かれた2頭身の子供たちは、on the 眉毛な前髪が愛くるしくもあるのだけれど、大きな瞳はキッ、とつり上がり、まるで世間に反抗しているかのよう。1度見たら忘れられない強烈なインパクトと、あまりにもポップな作品に「これが芸術なのか!」とすっかりファンになったのでした。

 


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それでも久しぶりに奈良さんの画を観て、時間の流れを感じたのは、"瞳" のきらめき。あんなに目がつり上がっていた2頭身の女の子たちは、この20年で、たくさんの光瞬く柔らかな大きな瞳に変身していたのでした。

 


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奈良さんも間もなく還暦を迎えるお年なので、丸くなったのかな。いろんなことが許せたりするようになったのかな。

 



f:id:y-garden:20180820181931j:image奈良さんのお力を借りて。

1日24時間しかない貴重なお時間を使って、山田ガーデンにお越しくださり、本当にありがとうございます。

 

 

 

 

"待つ"ガーデニング

 

f:id:y-garden:20180817142657j:image英名 : hosta : ギボウシ "文鳥香"

江戸時代から残る古典品種。小さな小さなギボウシです。ギボウシに夢中になっていた3年前に買い求めました。今まではカーポート脇の花壇に置いていたこの小さな鉢を、今年は東側の山田ガーデンへ引越しさせました。水遣りをしたくてもカーポートの車が邪魔になり、充分に水を撒くことができなかったからです。何度水切れの危機に遇わせてしまったことか…

しっかり水遣りを続けたら、なんと細い花茎がしゅるる~と上がってきました。近々初めての花を見ることができそうです。

 

 

山田ガーデンに植えている植物は、お店から買う時に小さくて安いポット苗を選ぶので、すぐに花が咲いたり実がなったりしません。実際に花を見ていない植物はまだあります。

そんなものを植えてどうするの?いやいや、育てる楽しみがあります。何年もかけて、少しずつ株を大きくして、少しずつ庭を充実させてゆく。それは子供の成長を見守る気持ちと同じです。

 


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つるバラ 新雪に絡まる野ブドウ。もう、わさわさ。

アシナガバチが花に集まるので、ちょっと怖い思いをすることも。花がポロポロと落ちてしまうので、実が大きくなることもない。非常にもどかしい思いをしています。写真でしか見たことのない、あの青や紫色の粒に今年こそ会えるでしょうか。

 


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初登場のビバーナム オノンダガ。春先に迎え入れましたが、成長している感が全くありません(笑) 今はまだ定植場所を模索中なので鉢植えにしています。

 


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これは新芽が出る前兆か、はたまた花芽なのか…来年になれば判るはず。

 


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こんなステキな花が咲くなら、待つのも苦ではありません!

こんなガーデニングも、結構いいものだとおもうのです。