山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

環境の日

 

環境省からとても嬉しいニュースが届きました。全国でレジ袋の有料義務化です。

山田ガーデンの住む県でも、約10年前にスーパーマーケットでのレジ袋無料配布を取り止めたことがありました。しかし、反対した企業もあったため足並みが揃わず、結局レジ袋を有料化した勇気ある企業の店舗は、来店者数が減ってしまうという結果に。「レジ袋にお金を払うなんて!」10年前は、そういう考えの人々が多かったんです。

私はマイかごバッグまで買い、レジ袋をもらわない買い物を楽しんでいましたが、一緒に買い物に行く主人からは不評でした。そんなものを持って行くなんて恥ずかしい、とまで言われました。

客足の減ったスーパーはどうなったかというと、再びレジ袋の無料配布を始めましたとさ。

 

 

今は、買い物に行く際には、一度使ったレジ袋を畳んだものを持って行きます。家庭ゴミを分別して出すため無料でもらえるレジ袋は重宝していますが、一度しか使っていないものをゴミ袋にしてしまうのはもったいないから。それに、レジ袋って買い物に行く度にもらっていると、かなりの量が溜まってしまいます。コンビニでは袋はもらいません。少ししか買わないしね。

私はレジ袋有料化に賛成です。例え東京オリンピックの為の策だとしても、ゴミを減らす良いきっかけとなるなら良いではないですか。

 

 

山田ガーデンが考えなければいけないのは、庭のゴミ。剪定した枝や葉を焼却ゴミにしないためには、コンポスト!早速ホームセンターへ出掛けてみましたが、大き過ぎて庭に置けないようなサイズしかありませんでした。レンガを積み上げて作るのも良いかも。いろいろ考えてみようと思います。

 


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ホームセンターで夏の苗。

 

 

 

 

遅咲きバラの蕾たち

 

イチゴ農園の作業は暫くの間はお休み。ビニルハウスの中のマルチやホースを全て取り去り、鎌で切り取った苗はカラカラになったところで焼却処分しました。ビニルハウスの中で燃やすので、喉は痛いし、目は開けていられないし、煙攻めに遭い死ぬんじゃないかと思いました。皆さん、火事は恐ろしいです。火の元には充分気を付けましょう。

しかし、これから仕事が殆どない日々が続くので、食べていけるのか心配です。庭のお手入れをしたい方がいらっしゃいましたら伺いますので、どうぞ山田ガーデンまでご連絡ください(笑)。

 


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うどん粉病に弱いダブル デライト。でも春一番のブラインドから更に芽を伸ばして蕾を付け、なんとか開花までこぎ着けました。どうしても南側を向いて咲いてしまうのは植物の性なんでしょうね。

 


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動きがなく、今年は咲かないと思っていたディスタント ドラムスは、今頃になってひとつだけ花茎を伸ばしています。大好きなバラなので開花が楽しみ。

 


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そして驚くほど蕾を付けたブラックティー。急に出たベーサルシュートやサイドシュートのお陰で、1本立ちから力強い姿に生まれ変わりました。

バラの世界では、株の根元から出る力強い芽をベーサルシュート、枝の途中から出る芽をサイドシュートと呼びます。バラを育て始めた時、バラ園芸独自の用語が新鮮で、ワクワクしながら夢中で覚えたことを思い出します。"花の女王" の異名を持つ、その圧倒的存在感と豪華さに虜になる方は多いですね。私もそのひとりですが、その中でも素朴な感じや、数十年前のちょっと古い、おばあちゃんの家の庭に咲いていたような品種が好きです。それを宿根草やグラスなどの植物とすんなりと溶け込ませることを目標にしています。

 


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蕾を取り去っても、すぐまた次の蕾を付けるのは、ご近所さんから戴いた挿し木のノヴァーリスです。紫色の花を咲かせる強健種なので、とても人気のあるバラです。

 

 

白根が殆どない状態だったので、1年間は新苗のように育てよう、と、蕾を摘み取ってきました。花を咲かせるには大きなエネルギーを使うので、その後弱ってしまったりしては困るから。次々に蕾を付ける姿を見せているのは元気な証拠。それなら、ひとつだけでも咲かせてみようかな。

 

 

 

 

 

 

それでも花のリレーは続く

 

今朝は曇り空。もしかしたら雨が降り出すかも…涼しくて過ごしやすいのですが、そんな朝です。

久しぶりにNHKの "やさいの時間" を観ました。杉浦太陽くんの飾らない感じがいいんですよね。素朴な疑問やコメントがきっちり台本通りじゃないところが自然でね。 

 

 

3年間書き続けてきた過去記事の中で、よく検索されているもののひとつに、"ロータス ヒルスタス ブリムストーン" という植物があります。

葉に柔らかな毛が生えているのでふわふわした手触りで、新芽は明るいイエロー。だから1年中グリーンとイエローのツートーンカラーが楽しめる、かわいらしい雰囲気を持つリーフプランツです。

 

山田ガーデンでも大きく元気だった昨年の晩秋に剪定をしました。が、しかし!その後が駄目だった…どうやら今年は寒さが堪えたみたい。

 


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日本の気候に合わないのか、急に枯れてしまう事があるようなので仕方ありませんね。マメ科の植物は急に駄目になってしまうことが多いような気がします。

 

 

反対に山田ガーデンへ迎え入れて日が浅い植物は、まだ目が慣れていないからか、嬉しい気付きがたくさんです。

 


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西洋アジサイ アナベルは初めて芽吹きから観察しています。小さな蕾が日に日に大きくなって。

 


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ニンジンの蕾も立派!ジョウロのはす口にそっくり(笑)。あまりの大きさに定規を持ち出してみたら直径5cmありました。 

 


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アキレア テラコッタ (西洋ノコギリソウ、ヤロウ) もわさわさと元気いっぱいです。

 



 

 

 

 

庭と虫

 

庭作りをしていると、必ず虫と対峙しなければならない場面がやってきます。虫といっても様々で、甲虫やらアブラムシ、アリ、芋虫毛虫、ハチの類いや書くのも嫌な軟体モノ…特にバラを植えていると、頭を悩ませる虫が多くやって来ます。


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見て見ぬふりをすれば被害は拡大し、葉はぼろぼろに穴が開き、蕾や花弁は食い尽くされ、大切な植物たちは見るも無惨な姿に変わり果てます。作業しているこちらが痛い思いをすることも。

 


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かわいいアリも愛犬きなこにとっては厄介な存在。こうして庭でリラックスしていると体中に登ってくるので嫌がっています。

シナモンパウダーがアリに効くという情報を知り、巣穴の周りに撒いてみたけれど、いなくなったのは4~5日だけ。すぐそばに引っ越しし、また新しい巣を作っていました (汗)。

 

 


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申し訳ないけれど、植物に影響がある虫は駆除しています。薬を撒いたり、ハサミの先で摘まみ取ったり、指で潰したり。それでも全滅させることは不可能です。駆除すればまた卵を産み付けられ、どっこいどこかで生き続けています。

 


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でもね、それでいいのだと思うのです。目くじらを立てずにほどほどに共存できれば。虫が来てくれる庭を作ることができている、虫から合格点をもらえているんだ、って考えれば気持ちも楽になれます。

ハチが飛び、ナメクジが這い回る庭。それが私の庭です。

 

 

 

 

 

 

 

 

シーズン終盤の新雪



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山田ガーデンで1番迫力のあるつるバラ 新雪は、開花ピークを過ぎ、疲れた花がらが目立ってきました。切らなきゃ…という気持ちはあっても、この暑さでどうにも体が動きません。夕方6時過ぎにようやく思い腰を上げました。

 


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元気の良い枝には複数の蕾が付きます。咲き始めは半剣弁高芯咲きの大きな花ですが、開花も終盤になると、こんなにかわいらしい丸い形で咲いたりします。

 


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蕾が膨らむ、ワクワクする時期も含めて約1カ月。今年も楽しませてもらいました。もうすぐ終わりかぁ…過ぎてしまうと本当に早い。春の嵐あり、連日の猛暑あり、今シーズンもいろいろありましたね。

 


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新雪は終盤を迎えても、山田ガーデンでは遅咲きのシャンテ ロゼ ミサトが頭上で咲いています。冬にかなり短く剪定しましたが、やっぱり背が高くなってしまいます。

この後はHT ダブルデライトの蕾がスタンバイしているし、HT ブラックティーのベーサルシュートの先にもたくさんの蕾。まだまだ楽しみは続いてゆくし、気も抜けません。

 

今朝はとても涼しい。薄曇りで仕事前の庭作業もはかどりそうです。

 

 

 

 

 

猛暑と戦う農作業

 


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朝5時はとても涼しい。この時間にビニルハウス作業ができたらはかどるのにな。7時近くなると急に太陽の暑さを感じるようになります。

暑さの襲来と共に始まったビニルハウスでのイチゴ苗廃棄作業は、午前中が精一杯。慣れない鎌を振る右手には水ぶくれ、汗が流れ続けて体にはあせも。首には保冷剤を当てながらの過酷な作業です。山田ガーデンの住む所でも、昨日は5月の過去最高気温を更新したくらいですから、ビニルハウスの中の気温は…想像にお任せします。



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カフェの最後の花も、すぐに萎れてしまうでしょう。花弁が少ないので、あっという間に開ききってしまいます。バラが1番賑やかなこの時期の30℃超えは、本当に勘弁して欲しいものです。

 


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ERチャールズ ダーウィンは開花から2日、クリーミーな黄色に退色して。

 


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3日目にはすっかり色が抜け、別のバラのようです。バラというか、肉まんみたい(笑)。

 


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もっと楽にイチゴ苗を破棄するやり方はいくらでもあるのですが、土に病原菌を残さないようにするために、園主さんは鎌で根をかき取る、昔ながらの方法を続けています。

やっぱり農業は大変な仕事です。解っているつもりでいましたが、この記録的暑さも重なり、想像を超える重労働です。弱音は吐きませんが、農業一本で仕事をすることは私にはできないかな。

 

 

 

 

 

 

恨めしい気温32℃~ER チャールズ ダーウィン

 

山田ガーデンの働くイチゴ農園では、苗の刈り取り (廃棄) が始まりました。何千もの数の株を、1株1株、鎌で刈り取ります。ビニルハウスの中の気温は一体どれくらいだったのでしょう。こんなに汗をかいたのは、学生時代の部活動以来です。汗が眼の中にまで流れ落ちてくるのですから…

熱中症とは無縁な生活を送ってきましたが、ビニルハウスの中での作業に、初めて身の危険を感じました。これから夏日がしばらく続くようで、辛い作業が続きます。

 

 

奇しくも作業初日の昨朝、咲いた鉢バラがありました。山田ガーデンでは初めての色。

 


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「あっ、咲いた!」と思わず声に出してしまったくらい。楽しみにしていたER チャールズ ダーウィンです。

 


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強いダマスクの香り。マスタードイエローと呼ばれる、優しい黄色。花弁の枚数が多いこと!

 


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これぞER!開き始めた姿で胸が躍ります。



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この暑さでは持たない。儚いマスタードイエローは、すぐに退色してしまうでしょう。それでもこのバラを選んで良かったと思える素晴らしく美しい魅力がありました。

何百とあるERのうち、私が知ることのできる品種はほんの少ししかありません。その数少ない一瞬を大切にしたい。そう思えてきました。

 

 

 

 

 

 

人の手は必要としない花~ニゲラ

 

いろいろな植物を育てていると、不思議な事がたくさんあります。山田ガーデンではどんなサルビアも上手く育たないし、突然枯れてしまうのはよくあることで、逆に突然植えていない植物が出てきたり、種を蒔いても芽が出なかったり、花が咲かなかったものが何年か振りに初めて咲いたり…

 

 

そんな数々の不思議の中でも、全く理解できなかったのがニゲラ。種を蒔いたのは2シーズン前の秋だったような気がします。

まず、なかなか発芽しない。ネットで調べてみると嫌光性の種だというではありませんか。新聞紙を掛けてさらに待つこと2週間、ようやく発芽したものの、ひょろひょろで危うい感じ。春先に庭に植え付けても一向に大きくなる気配無し。なんと高さ10cm足らずで成長がストップ。爪ほどの小さな花まで咲いてしまいました。 

なぜそうなったのかよく理解できない。一応採取できた種はその場に採り蒔き。再び育てる気は起きませんでした。

 


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ところが今年になって、わさわさと芽を出しているのを見つけました。私が育てていた時よりずっと立派で、丈も30cmくらいあって申し分ありません。

 


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そして先日、素敵な白い花を咲かせました。コスモスより細い葉は、まるでレース編みのよう。

 


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フロックスの隙間からは、ほんのり青いニゲラも。

そうか、君は人の手を必要としないんだ。自分のペースで芽を出し育ってゆく。全てを自然に任せることが1番良い栽培法なんだ。

ラークスパーもそう。結局適当に植え込んだ小さな芽の方が、すこぶる元気にたくましく育っている。ビニルポットの芽に、一生懸命に不織布を掛けたり外したりしていた自分がバカらしく思えてしまいました。

秋の種蒔きは例年とちょっと違った蒔き方になりそうです。先の話だけれど。

 

 

 

 

 

 

暑さを待つ花、野菜たち

 

そろそろ陽射しが強くなってきて、庭を彩ってくれていたビオラたちも徒長してクタクタしてきました。種の出来ない品種は全ての花を摘み取って部屋に飾り、種待ちのものはバックヤードに移動したりしています。

実はきちんと "バックヤード" と呼べるような場所はありませんので、庭の隅に、と言うのが正しい(笑)。

 


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今年は季節毎に一年草を飾りたいなと思い立って、ビオラに代わる花として何年か振りにペチュニアを準備。暑さに強く、明るい雰囲気を持つペチュニアは夏に欠かせない植物ですね。

でも実はあまり好きじゃない。触るとベタベタするから。虫を寄せ付けないために分泌物を出している、と聞けばほほぅ、と納得できますが、このベタベタ、今年克服できるのだろうか。

 


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ハンギングにはカリブラコアペチュニアのミニチュア版のようなかわいい容姿です。しかもペチュニアのようにベタベタしない。横張り性の元気な植物です。この場所には元気になれる黄色を持ってきます。

 


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暑くなるのが楽しみな、種から育てている野菜たち。

 


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昨年春に種を蒔いたニンジンもそのまま冬を越し、間もなく花が咲きます。とう立ちしているじゃない!と慌てないで。これは食べるためではなく、花を見たいから蒔いた種なのです。

 

 

 

 

 

 

春の嵐の後

 


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昨日の嵐が嘘のような青空。庭を見回ると、ジギタリスが無惨に折れていました。棒を立てていたものも折れていたから、どうしようもない風だったということで。

 


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山田ガーデンの通路には雪が降ったかのようにつるバラ 新雪の花弁が散らばっていて、これを片付けるのに20分ぐらい掛かりました。仕事休みウィークで良かった…それとアスファルトの道路には然程散っていなかったのも良かった。

その他は、西洋エノコログサのラグラスがどっと倒れていたりしていましたが、そのうち起き上がってくるでしょう。

 


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そんなショッキングな嵐の後にも、嬉しいニュースが。シャンテ ロゼ ミサトが開いていました。

 


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ガイラルディアも倒れずにいてくれて。春先に道の駅で見つけた苗を植えておいたものです。昨年はガイラルディア ガリアという種類を植えました。可愛らしかったけれど線が細くて、庭植えでは目立たず。スタンダードなガイラルディア、なかなか良いです。