昨年の夏は、ほとんどの葉を落とし丸坊主になってしまったバラ、ラ・フランス。
それでも半日陰に移動させていたのです。余程、短時間でもコンクリートの照り返しがキツかったのでしょう。
今年は早目に日陰に移動、それもほぼ朝陽しか当たらないような場所。
しかしこれが彼女には良いようで。
今のところ、青々と元気そう。
因みに、それまでラ・フランスが定位置にしていた場所にルイ14世を移動させたところ、無惨な姿になってしまったのでした。
それにしても暑い。この夏の暑さは尋常ではない。
先日のリオオリンピック開会式のショーの中に、地球温暖化について皆で考えましょうというメッセージが込められたパフォーマンスがありました。
このまま地球温暖化が進むと、50年後の日本の農業に重大な問題が起こると予想されています。
- 稲の成長が早まることから、田植え・稲刈りの時期も1カ月~2カ月前倒しになる。九州では二期作となる。
- 温暖な気候で作られるミカンが、関東地方より北でも収穫できるようになる。
- 涼しい地方で作られるリンゴの収穫量が減少する。
(NHKの番組より)
山田家が引越しを余儀なくされたのは、市の都市計画 が理由です。
家を囲むように広がっていた素敵な田園風景は、アスファルトと住宅に姿を変えました。
子供の頃遊んだ畦道も、たくさんのサギを見ることができた田んぼももうありません。
今の場所は角地なので、アスファルトの熱気が家を取り囲みます。それが少なからず山田ガーデンのバラに影響を与えていると考えています。
森を切り、田畑を潰して住宅地を広げる一方で、空き家が増えているという矛盾。私には理解できません。自給率も上がるはずがない。
イギリスでは、個人・民間企業が勝手に土地を売買したり、建物を取り壊して新たに建設することは禁じられているそうです。
今ある美しい風景を、そっくりそのまま次世代へ引き継ぐ義務がある、との考えからだそうです。
細かく突き詰めれば、反面、問題ももちろんあるでしょうが、私は素晴らしい考えだと思います。
イギリスも日本も小さな島国です。
限られた国土をどう活用し、どのような豊かさを追い求めるのか。
その考えは両極端なもののような気がしてなりません。