まだまだ暑さの厳しい庭で、小さい秋を見つけました。
秋の花 大好きなホトトギスが1輪だけ開花していました。
この花弁の模様と株全体の雰囲気が、"地味なおばあちゃんの花"というイメージを植え付けて。
私が小さい頃、庭に植えてありましたが、好きでも何でもない植物でした。
そのイメージが一変したのは、何気なく読み返した園芸雑誌の1ページでした。
「私はホトトギスです。」で始まるこの文章に、ホトトギスの気持ちが全て詰まっていました。
趣味のガーデニング 2006秋号
主は、田舎でひとり暮らしをしているおばあさん。私のことを地味で愛想のない花だと言います。
でも頑張って咲いたらおばあさんは、綺麗ね、と誉めてくれた後、私も頑張ろうと呟きました。
私はちょっと嬉しくなりました。
来年もまた次の年も、たくさん花を咲かせようと思う次第であります。
無性にホトトギスと再会したくなって園芸店へ探しに行くと、雰囲気のある山野草コーナーに並んでいました。
今は格上げされているのかな?
地味だなんてごめんなさい。
きっと目に留めてもらえる日を、じっと待っていたのかも知れないね。