曇り空でウールのコートが欲しいくらい気温が下がった昨日、河川敷の桜は5分咲きでした。
寒そうな写真…市街地は満開に近いのですけれどね。
これが今年の桜。毎年青空とは限らない。
賑やかなお花見スポットの桜も素敵です。
学校の校庭に咲く桜や、咲いたから存在に気づいたような道路沿いや、畑の脇にそっと咲く桜はもっと好き。
近所のお宅の玄関先にあった古い古い桜の木は、区画整理のため、昨年の花が最後で切り倒されました。
私が生まれる前からあった桜の木です。ごつごつとした太い幹で、決して美木とは言えない容姿でしたが、何十年とその木の脇を通って通学、通勤してきた私には、1番身近な桜でした。
以前、「どうしても移植はできないのか?」とご婦人に尋ねたところ、親戚を集めて庭先で最後のお花見をしたところよ、と話してくれました。
なんて幸せな木だったのでしょう────。
残念だけれど仕方のないことなんだ、という気持ちが、ご婦人の優しい口調から伝わってきました。
山田ガーデンは人付き合いが苦手で、緊張のあまり余計なことを話してしまいそうになるので、自分から話し掛けることはしないのですが、植物のことならスラスラ話せます(笑)
人に寄り添い、桜に寄り添う。生活にそっと自然に溶け込んだ、そんな桜の木が好きです。
ティアレラに花芽が上がってきていました。
相変わらず葉は寒々しく変色したままなので、気づくのが遅れました。
いつになったら、きみどり色のきれいな葉が出てくるのでしょうね…