この年にもなると、死に立ち会うことが増えてきます。案外私は、昔から慶事より身近だったようにも思えます。
我が家の愛犬が夜中に息を引き取りました。
6月ちょっと前から体調が悪化していましたが、敢えて記事には書いていませんでした。
体調が悪いことを事細かに書いたり、具合の悪い様子を写真に撮り、アップしたりすることには、ちょっと嫌悪感を持っています。
14年前。あの当時は黒いパグは珍しくて、よく犬種を訊ねられることが多かったなぁ。
鬱の母に笑顔が戻るように、と我が家に迎えた犬でした。
私の子供が成長してゆくにつれて自分の立場を主張するようになり、私が頻繁に叱っていたので、いつの間にか私との信頼関係はなくなっていました。
私に指1本触れられることすら、歯を剥き出しにして拒みましたから、相当なものです。
そんな犬でも、小さな体でありながら大きな存在だったのだなぁと改めて思います。
フローリングの床を歩く、ちょっと爪がカツカツと当たる音。それが聞こえてこないことが、こんなにも寂しいものだとは…
亡骸は庭の土佐水木の根元に埋葬します。
黒パグを見かけたら、振り返ってしまう日々が、暫くは続きそう。