山田ガーデンに植え込んだフジバカマは、純粋なフジバカマではありませんでした。そりゃあ葉に斑が入っている時点で園芸のために品種改良されたものだとは判っていましたよ。
つまり西洋フジバカマ。そしてそれは"ユーパトリウム"のことだと初めて知りました。花が似ていると思ったら同種だったのね…別物だと思っていたから軽ーくショックです。
ユーパトリウムを植える気はなかったのです。私が植えたかったのはフジバカマなわけで。
9月2日の様子
植え込んだ時よりスッと茎が伸びまして、蕾も大きく、たくさん色付きました。
後ろにぼんやり写っているオレンジの花は、これまた西洋のツワブキ、リグラリア デンタータ。花は先日終わってしまいました。
日本の固有種だと思っていたのに、調べてみると海外にもあった!なんて植物は山ほどあります。上記のリグラリアだって"西洋ツワブキ" だもの。
海外で品種改良されて別名になったホスタ、西洋アジサイ、カメリアなんてものもあります。そう考えると世界中の植物はお互いに何かしら繋がりがあって、何百万とある品種の原種は、極端に少ないんじゃないか?
そう思った途端、なんだか少しつまらないな、とも思いました。
大昔の王様は世界中の珍しい植物を集めたがったため、プラントハンターは重要な存在でもありました。そして現代にもプラントハンターは存在します。研究所から依頼を受けて植物を探したり、国内で新たに販売する商品を探しに出掛けるのです。
プラントハンターと言えば西畠さん。
死にかけたり、逮捕されたり…魂を植物に捧げた男と言っても過言じゃあない。
山田ガーデンのユーパトリウムは、元を辿るとプラントハンターが海外から持って来たものが始まりなのか、品種改良かは判りませんが、こういう仕事をしている人が園芸業界を盛り上げてくれていることも忘れてはいけません。
日本固有種のフジバカマは絶滅危惧種で、庭に迎え入れるのはもう無理なわけです。
仕方ない。ユーパトリウムで我慢するか。