山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

散歩で挨拶を交わせるか?~犬の世界

 

我が家へやってきた保護犬は、"きなこ" という新しい名前で、新しい生活を始めています。きなこも私たち家族も、少しずつ手探りで関係を築いているところです。

先代犬と同じ仕草、違う仕草があり (当たり前ですが)、犬ってとっても興味深いです。例えばご飯が食べたい時、先代犬は物凄く吠えました。とにかく待ちきれない子で、早くして!とギャン鳴き。

きなこは尻尾をぴぴぴぴ…と左右に振りながら、くるくると回り続けます。

眠りに就きたい時、きなこはヒンヒンと寂しいアピールをします。だ~れ~か~撫でて~と言っているみたい。先代犬は眠い時に触られる事が嫌で、唸り声を上げましたっけ。



f:id:y-garden:20180926081753j:image基本的に尻尾はこのポジション…

 

今まで散歩に行ったことがないと聞いていたので、山田ガーデンにやって来た次の日からすぐに散歩の練習を始めました。

ジャックラッセルテリアは小型犬ではありますが、大型犬並みの体力があると言われています。家の中を常に小走り。ひたすら小走り。食事と睡眠時間以外はマラソンをしているかのようで、ゆっくり歩いていることはほぼ皆無なのです。どうやら体力があるのは間違いないみたい。これだけ運動が好きな犬ならば、早く外へ慣れさせないといけません。

 

 

短期間ですがボランティアさんが散歩の練習をしてくれていたので、首輪は嫌がりません。しかし、きなこは自由にあちこちをふらふらぐるぐる回るので、私もリード(紐)を上手く張っておく事が出来ません。引っ張れば、嫌だ嫌だ、とリードをかじり出してしまいました。

これじゃダメだ、と、ベストタイプのハーネスを買いに走りました。ハーネスなら首の後ろにある金具にリードを繋ぐので、リードをかじるストレスもないし、首輪より首に負担をかけません。胸全体を覆う、前足を通して着るタイプのハーネスはどうやら大成功!人間側も安心感が増し、歩きやすいのか、たちまちきなこも散歩のリズムをつかむ事が出来ました。

 

色々なものに興味があるようで、あっちこっちをクンクンしながら、山田ガーデン近所の広い公園へ辿り着きました。夕方になるとお散歩のワンちゃんたちが集まる場所です。

草に囲まれた小道を歩いて行くと、その先にワンちゃんたちが挨拶を交わしていました。それを立ち止まってジッと見ているきなこ…

 

またもやボランティアさんの言葉を思い出します。「自分より大きな犬にも立ち向かっていってしまうから、気を付けて。知らない犬には近づけない方がいいかも知れない。」

きなこはワンちゃんたちに向かって歩き出しました。緊張の一瞬。リードを持っているのは主人。私と娘は遠巻きに見守ります。

 

すると、きなこは耳をビシッと立て、臆することなくぐいっと近付いてゆき、ついっと鼻先を相手のワンちゃんの顔に付けました。気付けば尻尾を物凄いスピードでぴぴぴと振っているではありませんか!

初めて会ったプードルや柴犬がちょっと引くくらい堂々と「コンニチハ!」と挨拶をする姿を見て、何だかとても感動してしまいました。

散歩も知らない、ボールで遊んだこともないワンちゃんは、ちゃんと犬の世界で仲良くやっていく術を身に付けていたのでした。多頭飼いの良い点が出たのですね。

 


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家庭犬は、小さな頃から他の犬と触れ合う機会がないと、犬たちの世界に入れなくなります。自分から拒否してしまうのです。

それは人間の世界でも同じこと。私もきなこを通じて、これから沢山の飼い主さんと挨拶を交わすことになるでしょう。

頑張ろう。きなこを見習って、笑顔で挨拶出来るように。