いろいろな植物を育てていると、不思議な事がたくさんあります。山田ガーデンではどんなサルビアも上手く育たないし、突然枯れてしまうのはよくあることで、逆に突然植えていない植物が出てきたり、種を蒔いても芽が出なかったり、花が咲かなかったものが何年か振りに初めて咲いたり…
そんな数々の不思議の中でも、全く理解できなかったのがニゲラ。種を蒔いたのは2シーズン前の秋だったような気がします。
まず、なかなか発芽しない。ネットで調べてみると嫌光性の種だというではありませんか。新聞紙を掛けてさらに待つこと2週間、ようやく発芽したものの、ひょろひょろで危うい感じ。春先に庭に植え付けても一向に大きくなる気配無し。なんと高さ10cm足らずで成長がストップ。爪ほどの小さな花まで咲いてしまいました。
なぜそうなったのかよく理解できない。一応採取できた種はその場に採り蒔き。再び育てる気は起きませんでした。
ところが今年になって、わさわさと芽を出しているのを見つけました。私が育てていた時よりずっと立派で、丈も30cmくらいあって申し分ありません。
そして先日、素敵な白い花を咲かせました。コスモスより細い葉は、まるでレース編みのよう。
フロックスの隙間からは、ほんのり青いニゲラも。
そうか、君は人の手を必要としないんだ。自分のペースで芽を出し育ってゆく。全てを自然に任せることが1番良い栽培法なんだ。
ラークスパーもそう。結局適当に植え込んだ小さな芽の方が、すこぶる元気にたくましく育っている。ビニルポットの芽に、一生懸命に不織布を掛けたり外したりしていた自分がバカらしく思えてしまいました。
秋の種蒔きは例年とちょっと違った蒔き方になりそうです。先の話だけれど。