花が見てみたくて、ニンジンの種を蒔いたのは昨年の春のことでした。日本人園芸家の庭の写真を本で見て、一年草や宿根の植物と同じようにニンジンの花を咲かせていることに驚かされ、私もやってみたくなったのでした。
背丈は高く、1mはありそうです。ニンジンの花がこんなに大きくなるとは知りませんでした。それでもうるさくなり過ぎないのは、太くてもしなやかな茎とレース葉、繊細な雰囲気を持つ花のおかげでしょう。オレンジ色のいわゆる "ニンジンの部分" が、冬に凍ってダメになるんじゃないかと心配でしたが大丈夫でした。
小さな小さな花が集まって、それが更に集まってひとつの花を作り上げている集合花ですね。満開になりドーム状に丸みが出てきました。
アキレア テラコッタ (ヤロウ・西洋ノコギリソウ) も伸びやかに成長しています。寒い冬を越すと、宿根草はぐっと力強さを増しますね。とても立派です。
これもまた集合花です。小さな花が集まって、ひとつの花の形を作るものが集合花。集合花の蕾はちょっと恐くて、見ていて平気なものと生理的に受け付けがたいものがあります。ボリジの蕾は未だに苦手です(笑)。
挿し芽で増やしたガザニアも無事に開花しました。もう地植えにしても大丈夫みたい。このオレンジブラウンの八重咲きの品種が大好きです。ちなみにこの花も集合花。良く似ているタンポポも、実は細長い花が何百と集まってひとつの形をしている集合花なんです。
集合花とは真逆の花が合弁花。何だかテストに出そうなワードですね(笑)。合弁花についてはまた近いうちに。