イチゴ農園の奥さんは植物が好きな人。少し前には多肉植物にはまっていたらしく、作業場の入り口にはたくさんの多肉の鉢…だったと思われる残骸がカラカラに干からびて…そうです、好きだからどんどん手に入れるけれど、お世話を全くしない人なのです。この間もアジサイの鉢植えを買ってきたのですが、たくさん花が咲いている割には鉢が小さかったのですね。水切れしてしまい、たった2日で花はぐにゃりと下を向き、水をあげても首を上げることはありませんでした。
見るに見かねて、サイズの大きな鉢に植え替えした方がいいのでは…と私も言ったのですが、どうにもやる気が起きない様子。手に入れた時点で満足してしまって、その後農園の忙しさにすっかり存在をも忘れてしまう。そんな風に感じました。
手を掛け過ぎて、例えば水遣りし過ぎてしまう、なんてのも困るけれど、水遣りもせず枯らしてしまう方が重罪な気がします。こういう方には鉢ではなく、メンテナンスの時間を減らすことのできる地植えがお勧めです。
そんなイチゴ農園の作業場の周りでも、唯一元気にはびこる植物があります。先日、その植物から伸びたランナーを少し分けてもらってきました。
ワイルドストロベリーです。
とちおとめの株と比べてみましょう。
まず葉色が明るくていいですね。農作物な雰囲気は全くありません(笑)。カジュアルなイチゴって感じ。ランナーも細くて、まるで釣糸のよう。ポキリと折れてしまうこともなさそうです。このイチゴは鉢植えにしたら見映えがしてオシャレでしょうね。
実の香りがとても強い、というか強すぎるくらいだそうです。イチゴの芳香剤があるとしたら、きっとこんな香りなんだろうね、と奥さん。確かめるにはもう少し時間がかかりそうです。