山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

水挿しクレマチスの植え付け



f:id:y-garden:20210322140404j:plain
私の住む市にもにもソメイヨシノ開花宣言がありました。懐かしい鳴き声に空を見上げるとツバメの姿。春は少しずつ進んでいます。

f:id:y-garden:20210322141807j:plain
f:id:y-garden:20210322141827j:plain
このチューリップは早咲きなのでしょう。色が付いてきました。

f:id:y-garden:20210322141858j:plain
ヒメコブシは満開です。突然の花の多さにただただ驚きです。散歩で通りかかったご婦人がキレイね、と独り言。私は聞き逃しませんでしたよ(笑)。


勤務先の園芸売り場にはたくさんの花が入荷しています。もう置き場がないくらい大量のペチュニアバーベナナデシコのケース苗…客数は天気と気温に左右されるので、晴れて暖かな日が続くことを願うばかりです。

そんな大量の入荷植物の中に、早くもクレマチスの開花株が。クレマチスは母の日のイメージが定着しつつありますが、ポット苗だけでなく開花株も早い時期に出回るんですね。やっぱり旬の2カ月前あたりから動き出す花業界、季節を先取るファッション業界と一緒です。


昨年花の咲き終わった剪定枝を水挿しした我が家のクレマチスは、厳しい寒さを乗り越え、新しい芽を出しました。

f:id:y-garden:20210322102842j:plain
f:id:y-garden:20210322102905j:plain
これは白いビニルポットなので、濃い紫色の花を咲かせるミケリテですね。過去に記事にしておいてよかった〜!5カ月前のことなんて覚えていられないもの(笑)。そっとビニルポットから抜いて、つるバラ 新雪の株元に植え付けました。
ただ切った枝を水につけるだけで増やすことができるので、気に入ったクレマチスの株をお持ちの方はぜひぜひやってみて下さい。9カ月掛かるので気長にね。


そして今年は思いきって、新しいクレマチスの苗を買いました。ずっと気になっていた八重咲きのクレマチス "ベル オブ ウォーキング" です。クレマチスの苗は高価なので、買うのに勇気がいりますね。つるが伸び出しているので早急に定植しないと、絡まり合って大変なことになりそう。









仕方なくバラの植え替え、見つけたローズの赤ちゃん



忙しいこともあり、鉢植えのバラは毎年は植え替えしません。もちろん今年もやらないつもりでした。

f:id:y-garden:20210317133844j:plain
でも割れているスリット鉢を発見。ノヴァーリスです。土が漏れてしまうので鉢を取り替えることにしました。とても元気がいいので牛ふんをたっぷり混ぜた用土を足して、ひと回り大きな鉢に鉢増しです。


f:id:y-garden:20210317134201j:plain
株元に雑草が生えてしまったカフェの鉢。これも見て見ぬ振りできないほどにヒドい有り様。仕方なく雑草を抜くために植え替えました。


f:id:y-garden:20210317135953j:plain
元気のよい白根はもちろん雑草の根です(笑)。


f:id:y-garden:20210317140106j:plain
毎年植え替えればこんなことにはならないのでしょう。とにかくさっぱりキレイになりました。


f:id:y-garden:20210317144121j:plain
昨年新苗で迎えた名無しのバラ、これだけは定期的に少しずつ鉢増ししていまして、只今3度目です。つややかな照り葉を広げてきています。




f:id:y-garden:20210317144712j:plain
丁寧に寝かせて誘引しているのは、つるバラ 新雪のサイドシュート。昨秋に出ました。


f:id:y-garden:20210317145334j:plain
一重咲きのかわいい花が咲く、つるバラ パルフェ タムールはフェンスに誘引しました。今さら言っても仕方ないけれど、網目のフェンスだったら誘引しやすかったのにね。外構工事は庭をどう使うのか良く考えて決めましょう。私はものすごく後悔しています。網目のフェンスなら陽が中まで届いたのに、外から見えないように囲むことしか考えていませんでした。


さて、通路に敷いている角木の隙間に、驚くべきものを見つけましたよ。いつも行ったり来たりしているのによく踏みつけられずにいたものです。

f:id:y-garden:20210317161847j:plain
見たことのある硬そうな3枚のノコギリ葉に、ハッキリ見える葉脈。これってローズ、クリスマスローズの赤ちゃんではないでしょうか!


f:id:y-garden:20210317162109j:plain
そっと掘り出して小さなポットに植えました。庭にある幾つかのクリスマスローズのうちの、いったい誰の赤ちゃんなんでしょう。何色の花を咲かせるんでしょう。ワクワクがいっぱいの春です。









七五三を連想するツバキ〜式部を植栽



山田ガーデンには常緑樹がありません。あ、柚の木と西洋イワナンテン、小さなアセビと小さなスキミアしかありません。冬場は庭のすべての木が枝だけになり、それはそれでさっぱりとします。
花の咲く常緑樹が欲しくて、過去に小さなツバキの苗木を育てること2度。しかしどちらも残念な結果になりました。


でもやっぱり欲しいんですよ、サザンカやツバキが。洋服やアクセサリーなんかより、庭木が欲しいんです(笑)。3度目の正直、もう4度でも5度でもしっかり根付くまで挑戦します。


f:id:y-garden:20210314075911j:plain
f:id:y-garden:20210314075933j:plain
今回選んだのは、ツバキの" 式部 "という品種。中心にクシュクシュした飾り花弁が特徴の赤いツバキです。唐子( からこ )咲きと言うんですって。調べてみたらこの式部という品種は、卜伴( ぼくはん )という品種の赤いツバキの実から突然現れた品種なのだそうです。


f:id:y-garden:20210315084252j:plain
今回は西洋ツバキではなく、寒さに強い和のツバキを選びました。なんだか七五三の女の子みたいな雰囲気が可愛らしくて。赤色も大人の赤ではなく、子供っぽい明るい赤。庭にアクセントを与えてくれそうです。


f:id:y-garden:20210315123623j:plain
イソギクオベリスクの間に植え付け。小さなアセビが植えてありましたが、ここでは日照不足で蕾がつきませんでしたので、別の場所に移植しました。右隣は秋に黄色い花を咲かせるイソギク。左はバラ シャンテ ロゼ ミサト。


f:id:y-garden:20210315123648j:plain
ひとつ気になるのが、葉に付いた白い汚れ。消毒薬か何かの跡なのでしょうか?観葉植物のベンジャミンやゴムの木にも付いていることがあります。厚い葉に残りやすい気がします。これは水を含ませた雑巾でひたすら擦る!根気よくやればキレイになります。これは以前勤めていた園芸店で教わりました。


f:id:y-garden:20210315124611j:plain
またひとつ、眺めて嬉しいスペースができました。









ヨレヨレ感がすごい〜キブシ

f:id:y-garden:20210311123957j:plain
みんな揃って咲いたクロッカス ジャンヌダルク。今年は12個の花が咲きました。昨年より少ないや。

昨年もクロッカスが開いたら雨が降っていたんですね。昨日も1日寒い雨でした。ホッカイロを使おうかどうか悩むくらいでした。


ガーデニングというと草花を連想しがちだけれど、それを" 庭作り "という言葉に置き換えると、敷石やレンガ、アーチにパーゴラ、そして庭木、と、庭全体の姿が見えてきます。私はガーデニングより庭作りが好き。心地よい庭にするために草花を植え、レンガを埋め込み、木を植栽します。
先日久々に大きなサンゴミズキの木を植えましたが、まだまだ気になる木はたくさんあります。
そのひとつが、このキブシ。またしても勤務先の売り場に入荷してきて、出会うことができました。


f:id:y-garden:20210311110118j:plain
f:id:y-garden:20210311110143j:plain
え?なんかヨレヨレ感すごくない?まるで妖怪…枯れてる?いいえ、ちゃんと生きています。垂れ下がっているのはゴミでも紐でもなく、立派な蕾です。
山に自生している日本の木です。昔はこの木の実を潰してお歯黒として歯に塗っていたとか。この自然界の不思議な( 不気味とも言う )木は、山に行けばごく普通に見られるのでしょうが、山歩きをしない私は見ることができません。だからあえて庭木として庭に取り入れてみようと思いつきました。


私がキブシの存在を知ったのは、息子が通う中学校の教室にあった植物図鑑。登校がままならなかった息子に毎日付き添って、教室の隅でいつも図鑑を読んで過ごしました。山野草のシモバシラを知ったのもその時です。


f:id:y-garden:20210313200308j:plain
あのガランとしていた教室。窓から見える景色。決して忘れません。先日息子は無事に卒業の日を迎えることができました。


f:id:y-garden:20210311170247j:plain
60cmほどの幼木が500円。どれだけ細く頼りないか想像できると思います。
でもね、買ったはいいけれど植え付ける場所がイマイチ決まらなくて。しばらくこのままビニルポットでいてもらうことになりそう。蕾が開く前にはなんとか植え付けます。はい。









庭の小さな球根植物たち



3月になり、勤務しているHCの園芸売り場には、スナップえんどうやキャベツ、ブロッコリーなどの野菜苗が入ってきました。「トマト苗はいつ入りますか?」 「とうがらしはないんですか?」と聞かれるたびにゲンナリしています(笑)。まだに決まってんじゃん、だって夏野菜だよ?旬を考えてよ皆さん…
職場のチーフからは「これからは3日ごとに苗が入荷するから、事前に数を把握しておくように。5月まで死ぬほど忙しくなるから、おかしな事を口走っても気にしないでね。」と言われました。すでに繁忙期に入ったというわけです。


せっかくの休日を雨と寒さで棒に振りました。気温7℃です。でも何か作業をしたくて、ヒペリカム ゴールドフォームの切り戻しを。

f:id:y-garden:20210308221101j:plain
夏にヤマブキに似た黄色い花を咲かせるヒペリカムは、春には清々しい黄緑色の葉を揺らし、秋にはオレンジ色に美しく紅葉します。植え付けてから何年も経ち、地下茎を伸ばしてあちこちに散らばるように増えてしまいました。少し整理した方が良さそうです。


f:id:y-garden:20210308222836j:plain
この時期になると根元には新芽が伸びてくるので、そこで剪定してあげます。


f:id:y-garden:20210307075033j:plain
ミニアイリスが咲きました。後から買い足した紫色です。青色の花が咲く球根は消えてしまったんだろうか?咲いていない芽にも紫色の蕾が現れ始めました。


f:id:y-garden:20210307220408j:plain
娘の受験の合格発表の日に開いたアイリスを懐かしく思い出します。そんな娘も春には高校3年生になります。高校生活は本当に短いですね。



f:id:y-garden:20210307231530j:plain
その可愛らしいアイリスに感激して、ミニではないアイリスの球根を寒くなる前に初めて植え付けました。かなり伸びてきています。


f:id:y-garden:20210307233704j:plain
つるバラ バレリーナの株元にはクロッカス。


f:id:y-garden:20210309072433j:plain
大型のクロッカス ジャンヌダルクも開花まで秒読みです。


f:id:y-garden:20210308234602j:plain
ムスカリ アズレウムも咲き出しました。何種類もミックスされた球根をランダムに植え付けたので、この後に他のものも咲き出すのでしょう。


f:id:y-garden:20210308234752j:plain
ポツポツと開花してから1週間、小さな白いベルがたくさんぶら下がります。スイセン スノーフレーク


三寒四温。寒さと暖かさを繰り返しながら、本格的な春がやってきます。楽しみ反面、今年はちょっと怖い。すでに今月は残業ばかりだからです。ほどほどに、頑張ります。









超長い脚立をいただいた話


つるバラ ブラッシュ ノアゼットの剪定に続き、最近取り掛かっているのは、大型のクライミングローズである新雪。脚立に乗ってノコギリやらラチェット付剪定バサミやらを駆使し、休みの日に少しずつ剪定してきましたが、ついに限界を迎えました。
もう脚立では無理。180cmの天板に立っても手が届かない。180cm+私の身長150cm=330cmを有に超えた所に、つるが伸びているんです。


何年か前に主人に手伝ってもらったことがありましたが、ものすごく文句を言われて。「こんなの伐採してしまえばいい」とか「人の手を借りなきゃいけないようなものを植えるな」とか…バラ以外の庭木は喜んで切ってくれるんですけれど、とにかく棘が殺人的なのでバラは嫌なんだそう。その時に心に誓ったんです。たった年に一度だもの、これからは私ひとりでやり遂げよう、って。



f:id:y-garden:20210225123434j:plain
下半分はきれいに剪定できましたが、330cmより上には枯れたローズヒップがついたままです。さて続きをどうしよう。
山田ガーデン、ご近所さんのお宅に向かいました。どうやらお留守。別の日にまた伺いました。挨拶程度しか交わしたことはないけれど、噂では庭師さんらしい…
事情を話すと、ふたつ返事で貸していただけました。超長い脚立!


f:id:y-garden:20210303125204j:plain
「実は同じ脚立をふたつ持っているから、これは返さなくていいからさ。間違って買っちゃったんだよ。家に置いておけば、柚の木にも使えるから。後は自己責任でね、気をつけてやってよ。」
なんと!戴いてしまいました!
話を聞いたら、植木屋さんだったおじさん。知り合いに声を掛けられたら仕事するけど、もう年だからなぁ、と言っていました。
娘には「借りるとか恥ずかしいから止めなよ。あたしなら、貸してくださいとか言われたらなんか嫌だな」と言われてしまいましたが、昔は醤油とか貸し借りしていたわけで。それで仲良くなれることもあるし、なんとも思わないのですが。
結果、新雪の剪定は猛スピードで完了したのでした。


f:id:y-garden:20210303131902j:plain
f:id:y-garden:20210303132045j:plain
気づけばもう3月。トサミズキ(土佐水木)の蕾も急激にほころび始めています。


f:id:y-garden:20210303132105j:plain
その根元のクロッカス ジャンヌダルクにも蕾が。


f:id:y-garden:20210303132222j:plain
鉢植えのチューリップにも勢いがあります。


f:id:y-garden:20210303142753j:plain
2月末には軒下のスノーフレークが咲き出しました。霜が降りない南向きの一等地です。


愛用している私のミラーレスデジタル一眼カメラ、オリンパス OM-Dのパンケーキレンズのセンサーが再び壊れた話は先日書いたとおりです。突然の痛い出費。しかしこのブログの写真を撮るためには、カメラはなくてはならないもの。迷っている間にも植物たちはどんどん成長してしまいます。買い替えを決意しました。レンズを貸してくれる人はいないからね。


f:id:y-garden:20210225182508j:plain
どうせならずっと欲しかった単焦点レンズを、ということでSIGMAの30mm。もちろん中古です。今回のブログ写真はこのレンズを使用しました。









球根の目覚めは、庭の目覚め



f:id:y-garden:20210213114343j:plain
好き勝手にあっちこっちを向いて咲くクリスマスローズ ニゲル。なんて自由な方たち(笑)。純白から赤くなったり黄色くなったりと忙しい。
地震が起きたり、大雨が降ったり、強風が吹いたり、母への怒りが爆発したり…ただでさえ体力を使う4連勤と怒涛のセール販売期間、様々な出来事が満載でした。それとカメラの電動式パンケーキレンズのセンサーがまた壊れたしね。カメラ界ではレンズは消耗品だと言われているらしいけど、これで2個目だよ…


f:id:y-garden:20210218085253j:plain
寒波が来て寒かった先日、朝の散歩でびっくりするような霜柱を見つけました。まるでもやし。ところが今日は5月の陽気で暑いくらいです。日中は過ごしやすい暖かな日も増えてきて、指先がちぎれそうにかじかんで泣きたくなるような冬日もそろそろ終わりなんだな、と感じます。春がそこまで見えてきているから、多少寒くてももう動じない自分がいます。


f:id:y-garden:20210222095603j:plain
地植えしてあるクリスマスローズたちも咲き出しました。シングル咲きばかりですが、何年も咲き続けてくれる頼もしい存在です。


f:id:y-garden:20210213200606j:plain
f:id:y-garden:20210213200622j:plain
YouTubeのガーデンチャンネルを流し聞きしながら、メリニスをすっきり剪定したり、落ち葉を片付けたり。


f:id:y-garden:20210222141955j:plain
f:id:y-garden:20210222130839j:plain
12月に慌てて植え込んだムスカリの球根も、無事に芽を出しています。




f:id:y-garden:20210222144302j:plain
冷蔵庫で冷やしてアイスチューリップになるはずだったバレリーナは、今頃のお目覚め。しかも芽がひょろっとしている…これが正解?それとも…?


f:id:y-garden:20210222142031j:plain
球根の目覚めは庭の目覚め。さぁ始まるよ、の合図。












アイリスが顔を出す、サンゴミズキを植栽



f:id:y-garden:20210207220112j:plain
ミニアイリスが今年も顔を出しました。2年連続で買い足した芽出し球根、無事に命を繋いでくれたようです。何もない(というか、植えていることを忘れている)土の表面に、ちょこんと出した芽を見つけた時の嬉しさといったら!それが球根を植える醍醐味なんじゃないでしょうか。


f:id:y-garden:20210207223214j:plain
ダッチアイリス シルバリービューティーもこんなに芽を伸ばしてきています。園芸売り場に並ぶ芽出し球根の売れ行きを見ていると、決して人気があるとは言えないアイリス。やっぱり菖蒲やアヤメを連想させるからでしょうかね?


f:id:y-garden:20210210123553j:plain
シャガも似たような植物ですが、球根ではなく地下茎で増え広がります。冬でも葉を落とさず、1年を通して見た目は変わりません。



f:id:y-garden:20210210071953j:plain
シャガはよく増えるので、とんでもなく離れた場所に芽を出しちゃうことも。これを放っておくとシャガだらけの雑然とした庭になってしまうので、抜いては親株の元へ植え直したりしています。
そのシャガの脇に新しく木を植えました。
真っ赤に色づいたサンゴミズキです。


f:id:y-garden:20210210072412j:plain
実は先日の記事の写真に写り込んでいたのを気づいた方、いるかしら?
花活けをしている方にはお馴染みの枝でしょうね。冬に真っ赤に色づくサンゴミズキの枝は切枝として流通しています。昨年庭植え用として売られているのを見かけてから、面白そうな木だな、とずっと気にはなっていました。
たまたま売り場に入荷してきたサンゴミズキ、物珍しく毎日様子を見ていましたが、一向に売れる気配がありません。それならば私が買わせてもらいます、と車の助手席に載せて帰ってきました。実は枝が黄色になるオウゴンミズキも一緒に入荷していて、黄色の鮮やかな枝とサンゴミズキの赤い色は自然界のものとは思えないくらい、売り場で一際私の目を釘付けにしていましたが、山田ガーデンの家の外壁と色が被るので、赤いサンゴミズキだけ購入しました。


f:id:y-garden:20210210081050j:plain
すごく、すごく赤い!陽に当たると鮮やかです。


f:id:y-garden:20210210123524j:plain
実はサンゴミズキの後ろのウメモドキ、枯れ進んでしまってダメなんです。おっとりとしたウメモドキは、生育旺盛なロシアンオリーブの影響を受けているのかも知れません。いつ伐根となっても寂しくないように、新たな1本を迎えたといったところ。
サンゴミズキもまた、生育旺盛な木のようですが(汗)。










園芸売り場の困ったお客様たち、スキミアを庭植え


HC(ホームセンターの略)の園芸部門に転職して2カ月が経ちました。忙しい年の瀬に入社してしまったことで、毎日ドタバタと落ち着かないまま月日が流れた…という感じ。閑散期に加えて緊急事態宣言が県内に出ていたので、以前ほどの来客はなく、頭の中を整理しながら仕事に取り組んでいます。
春の花が入荷してきたので、足を止めるお客様も増えてきましたね。でもまだ寒い日は続きますので、植物をよく知っている方は、ちょっと様子を見に来たの、といった感じ。
そんな中、目につくようになってきたのは、お客様の困った行動。世の中にはいろんな人がいるものです。それはちょっと…とドン引きするような場面に出食わしたこと、まとめます。

「ちゃんと元の場所に戻して!」

この花いいわね〜、あらこっちの色もいいわぁ、ちょっと並べて見てみましょ。通路に幾つも並べたままやっぱりいらない、と置き去り。とんでもない場所にポツンと苗が置き去りにされることもあるあるです。
元の位置に戻すと、植物がホッとしているように見えるのは私だけ?

「買わなくてかまいませんから!」

ねぇ、このかぼすの苗木、葉が落ちてるじゃない。安くしてくれたら買うんだけど。
いやいや、落葉は自然現象だから枯れてません。だったら買わなくて結構。挙げ句、かぼすと柚子はどう違うの?と聞かれた…あなた主婦ですよね?
売れ残った植物は半額に下げるのですが、半額でもお客様は手に取ってくれません。とにかく安く、その安いという基準がかなり低い。HCは薄利なんだろうなぁ。

「ちょっと待ってもらえます?」

お客様と話をしているのに、割り込んできて自分の質問をぶつけてくる。状況を見てください。私は聖徳太子じゃありません。

「じゃあ、全部あなたが買ってよ!」

欠けた植木鉢を割って廃棄していたら、捨てちゃうの?あらぁ勿体ない〜みんなに配ればいいのに〜。値下げしても買う人がいないんだから仕方ないでしょ。よく考えたら分かるでしょう?利益にならない商売はできないのよ。


今まで出会った困ったお客様、みんな年配の女性です。園芸売り場にいらっしゃるお客様は圧倒的に女性が多いからでしょうが、以前の園芸店ではあり得ない行動…やっぱりHCは客層が全く違います。
どこでどうしてこういった人になってしまうのか、知りたいくらい。そしてなぜそういう方々がHCに集まるのかが謎。どこに行っても恥ずかしくない、迷惑にならない振る舞いをしたいものです。


f:id:y-garden:20210206221230j:plain
あまりにも暖かな日だったので、ずいぶん前に買ったスキミア ルブラを庭のど真ん中に植えました。私も安くなったから買えたんだけど、それでも700円もしました。スキミアは何年経っても安くなりませんね。

数日間庭に置いてみて、寒さで傷むこともなかったので思いきって。本来日本の山中に自生しているミヤマシキミがヨーロッパで改良されたものなので、日本の気候にはよく合うようです。


f:id:y-garden:20210206221333j:plain
気をつかったのは植え付け場所。
上の写真は2月6日正午の山田ガーデン。南側に植えてある柚の木の影が伸びて、スキミアをすっかり覆っています。


f:id:y-garden:20210206221347j:plain
14時には家の影に入りました。実はこれが狙い。スキミアは半日陰または日陰で育てないと枯れてしまうようなのです。思いきって迎え入れたのも、半日陰の山田ガーデンならば、逆にうまく育つと考えたからです。
たくさんの赤い蕾は咲いていなくても素敵。落葉して殺風景な中で、ツヤツヤの葉が目を惹きます。









つるバラ ブラッシュ ノアゼットの剪定と誘引


山田ガーデンには4本のつるバラが植えてある。
そのうち1本は日当たりが悪いせいか、つるバラらしく枝を伸ばしてはくれなかったので、実質3本のつるバラをこの寒い時期に剪定し、誘引し直さなくてはならない。
"しなくてはならない" という言い方をしたのは、つるバラの剪定は、植木鉢で育てているバラと比べて桁違いの難しさがあるから。ニョキニョキ伸びるつるを限られたスペースにどう収めるか、スペースの問題だけではなく、樹勢を落とさず、見た目にも美しく、なおかつたくさん咲いてくれるようにつるを切ったり固定する必要もある。
…とここまでは昨年の記事のコピー。

f:id:y-garden:20210128141407j:plain
今年は我が家のつるバラ、ブラッシュ ノアゼットの剪定・誘引作業をまとめてみました。
幹にテッポウムシが入ってしまい、花が咲かなかった年もありましたが、昨年元気に復活してくれました。実はこのバラを買ったのはHC、現在の私の職場なのであります。

【第1日目 葉を取り去る】

f:id:y-garden:20210128132845j:plain
きれいに赤く紅葉しています。緑の葉が紅葉しているということは、もう栄養を作り出したりの機能を止めたということ。このままにしておけば枯れて勝手に落ち葉となるわけだけれど、ブラッシュ ノアゼットはなかなか葉を落とさない。誘引する邪魔になるので強制的に葉を取り去ります。
アブラムシが越冬していることもあるので、葉は取り去った方がいいですよ(経験談)。


f:id:y-garden:20210128143521j:plain
葉を取っていると、カイガラムシが目に付きますが、まずは葉を取り去るのが先。無心で手を動かします。


f:id:y-garden:20210128143807j:plain
枝先は養分が集中するからか葉が元気。どうせ剪定してしまうので無理に取らずにそのままで。

【第2日目 剪定】

剪定は1番好きな作業。あれこれ考えながらチョキチョキと枝を切り落とし、混み合ってごちゃごちゃしている窮屈な場所にスペースが生まれてくると、気持ちまでスッキリしてきます。ストレス解消だな。


f:id:y-garden:20210202134251j:plain
昨年のバレリーナの剪定同様、シュート(長く伸びた枝)を新旧で入れ替えるので、今まで使ってきた古いシュートは切り落とします。木質化してむっちゃ太くなっているということは、それだけ長い時間頑張ってきたということ。お疲れ様。これからは若い枝に頑張ってもらいましょう。


f:id:y-garden:20210202134031j:plain
枝先は誘引するためにできるだけ長く残して剪定。誘引した時に微調整します。
必ず赤い芽の少し上で切りましょう。私は5㎜くらい上で切っています。


f:id:y-garden:20210206125710j:plain
ただし、小輪バラの柔らかな感じを出したいので、細かく枝分かれしたいじけたような枝も、わざと残しておいたりしています。
チュウレンジハバチに卵を産み付けられて割れている枝、ありませんか?この剪定で切り落としてしまいましょう。


f:id:y-garden:20210202134901j:plain
かなりさっぱりしました。このアーチは筒状になっていて立体的なので、筒の内側にも容赦なく枝が伸びるわけですが、内側には伸びて欲しくないので、内に向かっている脇枝はすべて付け根から切り落とします。
暖かな日で、マフラーを巻いていたら暑いのなんの。

【第3日目 誘引】

枝を切り落としてできたスペースに新しく伸びたシュートを固定します。
枝先は同じ長さにならないように、アーチのいろんな位置に選定した切り口がくるように、それぞれのつるの枝先を微調整。剪定しながらアーチに結びつけます。アーチ全体に花が咲くようにするためです。


f:id:y-garden:20210206125555j:plain
私が誘引に使っているのは、柔らかい針金にゴムの被覆が付いているもの。ねじれば固定完了。足場の不安定な脚立の上で、フニャフニャした麻紐を結ぶのはひと苦労ですから。ちなみにこれでカイガラムシを擦るとよく取れます。


f:id:y-garden:20210206125621j:plain
完成!3日に分けて作業すればとっても楽ちん〜♪


f:id:y-garden:20210206133819j:plain
ブラッシュ ノアゼットは1年中花が絶えることがないほどよく咲くバラ。優しいピンク色の小さな花が、房になって咲きます。
最近は咲いている姿に目が慣れてしまったからか、素敵な写真がないなぁ。もう一度魅力を再発見したい。5月にはどんな花を見せてくれるかな。