山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

アナベルの咲く季節



ホームセンターの園芸部門での勤務が半年過ぎました。何とか皆についていかなければ、とがむしゃらに頑張った半年でした。母の日のイベントが終わり、入荷する花の数も落ち着いてきて、定時で家に帰れる日も増えてきました。
劇的に変わったのは、私の体。お肉のついていた背中がすっきりとし、ぽちゃっとしていたお腹はぺったんこになり、二の腕は細く、筋肉がつきました。灯油缶の上げ下ろしや培養土を持ち上げては積む作業をしていた成果です。周りも女性だからという遠慮はほぼ無いので(笑)、もうやるしかなかったというのが本当のところ。


f:id:y-garden:20210602233150j:plain
5月末のこと。西洋アジサイアナベルの花穂が大きくなってきました。


f:id:y-garden:20210602233324j:plain
f:id:y-garden:20210602233339j:plain
晴れの日にはこんなに素敵な影を見ることができます。レース編みの模様のよう。
純粋にキレイだな、と、影を見て思えることってなかなかありません。アナベルの不動の人気は、こんなところからもきているのかもしれませんね。


f:id:y-garden:20210608171629j:plain
そして本日。さらにまるまると膨らんできました。


f:id:y-garden:20210608171656j:plain
今年は奥多摩コアジサイは咲かないみたい。なんでだろな。


f:id:y-garden:20210605175131j:plain
f:id:y-garden:20210605175146j:plain
時間ができたのでロシアンオリーブの剪定をしました。ロシアンオリーブというのは別名で、本当はホソバグミの木。樹勢が強く、四方八方に枝が暴れるので、年に2回は剪定をしないと大きく茂りすぎてしまいます。上手い剪定の仕方があるのでしょうが、そんなわけで引越し先には移植しないつもり。秋には伐採します。


f:id:y-garden:20210605175212j:plain
すぐ隣に植えているクレマチス、マダム ジュリア コレボンのつるが毎年絡んでしまいます。花が終わるまでは部分的に剪定はお預けです。それでも45Lのゴミ袋2つがいっぱいになりました。


日々、細々と物件を探しながら、息子に引越しをすることになるよ、と話をしました。なかなか気難しい人なので、生活に大きな変化が出ることに順応できないところがあり、話をすることをずっと躊躇していました。バスや電車など、他人と近距離になる公共機関を嫌がっているけれど、引越し先によってはそれらを利用するしかない状況になるかも知れないし。
私もずっとここに住むんだと思っていたけれど、ジジイが静かに余生を過ごしたいんだって。みんな変わらなきゃならない時なんだよ。だから立ち止まっていないで動き出そう、って。
とても本当のことは言えない。だからジジイババア共に静かにのんびり暮らしたいんだって、ということにしておきました。だいぶ彼には響いたようで、これでやっとスタートラインに家族全員が揃った感じ。

ここから現実的な住宅ローンの話を進めなきゃならない。山田家の場合、住みたい家を買うのではなく、買える家に住むことになります。住宅ローンを組む際には、前年の所得金額が重要なのだとか。私、数年いちご農園と園芸店でのんびりアルバイト生活しちゃってたから、お金を貸してくれるところなんてきっとない(笑)。今の勤務先も入社して半年しか経っていないし…とにかくローンの詳しい内容をしっかり勉強してみます。









見納めの素敵な一瞬



f:id:y-garden:20210526123443j:plain
久しぶりに晴れ間が続き、やっとニゲラが咲く写真が撮れました。ニゲラは自然に任せたほうが発芽から開花まで上手くいきます。オルラヤの白とニゲラの淡いブルーの組み合わせは爽やかな初夏の色。
キレイだな、と思う気持ちと虚しい気持ちが混ざる。来年はもうこの景色を見ることはありません。人のせいにしちゃいけないと分かっているけれど、両親を恨みたくなる。私は、どうすれば良かったの?不登校になるくらいなら、息子を産まなきゃ良かったの?もっと資産家と結婚して、何でもお金で解決できれば良かったの?普通の生活ってなんだろう。普通の生活は幸せで、普通じゃない生活は不幸なの?
私はみんなを困らせているの?私がみんなを不幸にしているの?


f:id:y-garden:20210526200039j:plain
ペンステモン ハスカーレッドが満開です。株分けしたものも咲いたから、もう至る所で愛でる事ができるようになりました。アブラムシは付くけれど、しっかりした花茎は滅多に折れることもないし、冬でも葉は残るし、庭作りを始めた時に真っ先に植えた植物です。こういう植物をパーフェクトプランツと呼ぶのだと思います。
パーフェクトプランツを揃えたら、パーフェクトな庭になるのか?ある意味パーフェクトにはなるでしょうね。


f:id:y-garden:20210526134816j:plain
f:id:y-garden:20210529100715j:plain
クレマチス マダムジュリアコレボン。「クレマチスは手間がかからなくていい」と聞いたことがあるけれど、私は逆かな。つるが伸び出したら誘引してやらないと、つる同士が絡まってとんでもないことになっちゃうもの。
手間の掛かる植物。パーフェクトプランツと呼ばれる、手間の掛からない植物。いろんな特性があるから面白い。バラは手間が掛かると言われているけれど、それを敢えて選ぶ愛好家もいる。逆もまた然り。どちらかが不幸で、どちらかが幸せというわけではない。つまり普通じゃなきゃいけない、なんて考えはナンセンスだというのが私の答え。


f:id:y-garden:20210529100747j:plain
しましまのガザニアとふんわりとした金魚草。間逆な雰囲気を持つ植物を隣同士に植えたら、なんだか面白い図になりました。


f:id:y-garden:20210529101130j:plain
外構フェンスの外側から庭を覗き見ると、待ちに待ったスカシユリが咲いていました。手のひらを広げたより大きい!


f:id:y-garden:20210529101421j:plain
花弁の縁に細いラインが入る "アイライナー" という品種です。ただの白いユリに見えるけれど、よく見ると一癖あるところが気に入って選びました。名前もセンスがあって素敵です。
今日もゆっくり、庭の掃除をすることにします。









ベリーいろいろ



f:id:y-garden:20210520212417j:plain
プランターの白イチゴの苗に定期的に化成肥料や液肥をあげていたので、まぁ満足できる実を収穫することができました。種が赤く色付いたら熟した合図。
いちご農園で働いていた時には毎日毎日イチゴを持ち帰ることが苦痛でもありましたが、それがなくなると、食べたいがためにお世話を頑張るようになるわけです。


f:id:y-garden:20210522175111j:plain
思いがけずいちご農園の奥さんから、「収穫が終わりになるから、いちご摘みにおいで」と声をかけていただいたので、霧雨の中を出掛けてきました。とちおとめは、気温が上がると甘みがガクンと落ちるから、お鍋いっぱいジャムにしました。新品種のとちあいかは、シーズン終わりなのに甘みが強い!いつまでも出荷できそうなくらいです。
私がお手伝いした苗たちはこれでおしまい。近々全て刈り取られて、焼却処分となります。全く関わりがなくなるのも自分で決めたことなのに、今となっては寂しくすら感じます。


さて、毎年、道の駅で買うのを楽しみにしているベリーがあります。それはブラックベリー


食べたきゃ庭で育てりゃいいのは分かっていましたが、蔓性で生育旺盛だと聞いていたので、つるバラが場所を占領している山田ガーデンでは無理だと諦めていました。


f:id:y-garden:20210524213310j:plain
でもね、どうせ引越すのだからブラックベリーのひとつやふたつ、何とかなるでしょ!いい苗を見つけたので買っちゃった!650円でした。棘なしです。


f:id:y-garden:20210524213350j:plain
開きたての葉には柔らかな毛が生えています。なんて良い触り心地。そのうちチクチクガサガサになってしまうのかな。


f:id:y-garden:20210526093632j:plain
ベリーじゃないけれど、フサスグリには青い実。


f:id:y-garden:20210526093648j:plain
その手前にはスカシユリの蕾が大きく膨らんでいます。値下げ処分品の球根を春先に植え付けていたもの(また値下げ品ですか…)。いや、だって売れ残ってしまったら可哀想でしょう?


f:id:y-garden:20210525080753j:plain
5月12日はまだ青々しい蕾だったのに、2週間足らずでこんなにふっくらと大きくなってすごいね!ユリの栽培は初めてなので、狭い庭のどこに植えたらいいか、砂を混ぜて水捌けを良くするべきか随分悩みました。結局フツーに穴を掘って植えた(笑)。
他にも2種類植えましたが、もう場所が定かではない…名札を立てておくべきでした。


f:id:y-garden:20210526094245j:plain
昨日は天気予報通りに雷が来て、どしゃ降りの雨でした。雨に弱いブラッシュ ノアゼットのアーチは、今日花がらを切って、綺麗サッパリになる予定です。









廃棄の金魚草、雨に溶けるペチュニア



「山田さん、コルジリネいらない?」


f:id:y-garden:20210522144242j:plain
もらってビックリ、かなりの大株で、見せたくないバックヤードの目隠しに一役かっています。この冬の寒さで葉が傷んでしまったから処分したい、と以前お庭を見せて戴いた方から。下の方の葉ではなく、1番重要な真ん中部分が枯れてちぎれてしまっています。私はあまり気になりません。


f:id:y-garden:20210523071054j:plain
職場からもらってきたのは、花が終わった金魚草。花がらを切ればすぐに蕾が上がってくるのですが、全く花が咲いていない株を売り場に並べておくわけにはいかないので廃棄となりました。
山田ガーデンに持って帰ってきたら、かわいい花を咲かせ始めましたよ。


f:id:y-garden:20210523071130j:plain
なぜか人気の薄い金魚草。茎が折れやすく、花が重くてうなだれてしまうからでしょうか。花弁がポロポロと落ちるからでしょうか。そういえば私も植えたことなかったな。子供の頃は、金魚のカタチをした花って聞いてワクワクしたものだけれど、今は金魚を超えるたくさんの花が登場しているしね。でもこのやわらかで優しい雰囲気は、金魚草特有のもの。もっと積極的に取り入れるのもいいんじゃないでしょうか。


f:id:y-garden:20210522144330j:plain
これも廃棄のオステオスペルマム。いらないって言ったのに無理やり持たされた…再び咲いてきたからいいか。
廃棄の植物をいただけることは恵まれていると思います。自分からは買い求めない植物の魅力を発見することもよくあります。


f:id:y-garden:20210522144430j:plain
f:id:y-garden:20210522144457j:plain
f:id:y-garden:20210522144614j:plain
f:id:y-garden:20210522144526j:plain
雨続きで庭に出られず、気付けばびっくりするくらいバラが散っています。今年はバラ泣かせの天候で、私も泣きたくなる。ねぇ、本当はもう北関東も梅雨入りしているんでしょう?


f:id:y-garden:20210522144632j:plain
f:id:y-garden:20210522144651j:plain
雨に強いのはスーパーチュニア。花弁がペチュニアサフィニアより厚いから、雨でも溶けにくいです。小さな穴が空き、溶け出してしまうのはペチュニアサフィニアも大差ない。
しかし、花弁が溶けるほど雨が降り続くだなんて、もうどうしょうもない。溶けた花弁をそのままにしておくと、カビが生えて他の部分も傷んでしまうから、天気が悪くてもこまめに取り除いておきたいものです。これからはナメクジ、ダンゴムシとの戦いですね。








美しいディスタント ドラムス、物件見学その2



3年前に植え付けた山田ガーデンのバラ、ディスタント ドラムスは、大苗だったのにちっとも上に伸びません。

f:id:y-garden:20210514234201j:plain
冬に葉が落ちた状態でコレ。まだ剪定前です。芽が出ても上に伸びないので、枝数が増えない、つまり蕾も増えないのです。


f:id:y-garden:20210514234337j:plain
だから春先にぐんぐん伸びるようにとゲンコツ剪定に近い剪定をしたのでしたが…結果は同じ。20cmくらい伸びたところで蕾をつけてしまったのでした。


f:id:y-garden:20210515095756j:plain
左側のパンジーの高さから、どれだけ低い位置で咲いているか分かるでしょう?鉢上げしたら状況は変わるかも知れません。でも今年もこの大好きなバラの開花を見ることができて幸せでした。眺めているだけで気持ちが落ち着くのです。


f:id:y-garden:20210515074141j:plain
f:id:y-garden:20210515100026j:plain
f:id:y-garden:20210515100110j:plain
咲き始めから退色するまでは、たった4日間。もう咲き終わってしまうなんて、寂しすぎます。きっと全国のガーデナーさんがそう思っているでしょう。


f:id:y-garden:20210515101539j:plain
f:id:y-garden:20210515232535j:plain
ブラッシュ ノアゼットとクレマチス ミケリテ、ラークスパーの共演。バラのアーチの根元にラークスパーの種を撒いておいたらうまく育ちました。ピンクと青、暖色と寒色を組み合わせ。どちらも引き立ちますね。明日からしばらく天気が崩れる予報なので、ブラッシュ ノアゼットの大量の蕾がどうなってしまうか心配です。雨に当たると蕾がダメになってしまうので…
今年は梅雨入りが例年になく早いようで、今日にも関東地方の梅雨入りの発表があるかも知れません。やっぱり季節が少しずつ前にずれてきているようです。


さて、昨日も物件見学に行ってきましたが、残念なことに見送りとしました。フェンスや塀がなく、敷地がお隣とくっついているような…なんだか見た瞬間嫌な感じがしてしまって。独立した駐車スペースもなく、家主さんは庭の真ん中に車を停めていた跡がありました。事前にGoogle mapで画像も確認していたのですが、実際に物件を見て、ここに住む自分が想像できませんでした。
インターネットで物件情報を見ているうちに、少しずつ最低条件が見えてきました。

 ■ 3LDK
 ■ 駐車スペースが独立していること
 ■ 建物は隣接していないこと
 ■ 広い庭
 ■ 駅から程よい距離

今の住まいよりあまり遠くには行かない、と主人が言い出して困ります。まだまだ見て回りますが、手が出せる物件は決して多くないこと、忘れないでよ。









物件見学その1



仕事休みの日。バラが咲く庭に1日いるつもりだったけれど、なんだかモヤモヤした気分が晴れなくて、車を駆って出掛けました。行き先は買えるはずもない、手の出ない中古物件。けれどもネットで見てからというもの、ずっと気になって…道順も暗記してしまっていたほど。


f:id:y-garden:20210510174318j:plain
「お邪魔します」と誰もいないけれど声をかけて、この写真を撮ったら、どこからともなくクロアゲハが飛んできました。私のこと確認しに来たんだ。蝶は霊媒だって言うもんね。
一体どのくらい前に敷いた防草シートなんでしょう。空き家をひとりで見に来るのはちょっと怖い。ここに住むことを想像しながら、建物の外観と雰囲気と、庭の広さだけ確認して帰ってきました。家の中を覗く勇気はなかった(笑)。


f:id:y-garden:20210512072006j:plain
f:id:y-garden:20210512102147j:plain
ここは山田ガーデンから北に30kmの古い温泉地。山林だったところを住宅地にしているので、周りは杉の木に囲まれている。そう、私は生まれ育った地を出ようとしている。少し車を走らせれば買い物もホームセンターもあるから、生活にはなんの支障もない。最寄り駅までは車で30分弱、信号が少ないから多少距離があってもストレスがない。朝晩はどのくらい混むのかな。建物の北側は広いけれど木の陰で薄暗い。笹も生い茂っている。ギボウシを集めるには絶好な場所だろうな。少なくとも2〜3本の杉の木を切り倒す必要はありそう…枝払いもしなきゃだな。古びた犬小屋があった。家主さんは愛犬家だね。
1軒目、見学終了。知らない土地に久しぶりに出掛けて、ちょっと気分が晴れました。少しずつでも行動しなきゃ、不安に押し潰されてしまいそう。だって住むところがなくなるんだから。


「漠然とだけれども、引越しをしようと思っているんだ。」そう娘に話すと、むっちゃ大賛成!という返事が返ってきて、ほっとしました。ウチの娘は本当に肝が据わっていて、息子とは真逆。" おおかみこどもの雨と雪" の姉弟そのまんまだから…


f:id:y-garden:20210512105317j:plain
上を見上げれば新雪の花が重そうに揺れています。これをどうやって移植するのか、それが1番の悩み。


f:id:y-garden:20210512105638j:plain
後は小さなものばかりだから、掘り出せばなんとでもなる、と思っています。


f:id:y-garden:20210512105846j:plain
1カ月前に植え付けたクレマチス ベル オブ ウォーキング。出て行けともう少し早く言われていたら植え付けなかったのに。











バラの開花、夏花ペチュニア



母の日が終わり、これでイベントセールは終了。静かな日々が戻ってきます。良かった、ホント大変だったから。もう最低気温が一桁になることもないから出勤時間もゆっくりになるし、残業が減って帰りも早く帰れるはずです。


f:id:y-garden:20210510104358j:plain
今日は、バラが咲き始めた庭にずっといよう。時折吹く気持ちの良い風が、アグロステンマを揺らします。


f:id:y-garden:20210510104438j:plain
1輪目は奇形だったアブラハム ダービー。オレンジ色が強いのは咲き始めだから。これからピンク色が強くなってきます。


f:id:y-garden:20210510104630j:plain
今年のセンチメンタルは白地がピンクががっていて、まるでバリエガータ デ ボローニャ風。


f:id:y-garden:20210510104911j:plain
バラが咲くのも嬉しいけれど、ジャーマンダーセージが咲きだしていたことがもっと嬉しかったです。山田ガーデンはセージ(サルビア)がうまく育たない庭なのでね。半日陰がほとんどで、1日中陽が当たる場所が少ないからです。


f:id:y-garden:20210510105331j:plain
フェンスからちょっとはみ出している姿を狙って植えたパルフェ タムール。狙い通りになりました。すぐに退色してしまうのが残念。シベが細かな装飾品のようでキレイなんですよ。


f:id:y-garden:20210510105646j:plain
f:id:y-garden:20210510105701j:plain
今年はたくさん咲きそうなシャンテ ロゼ ミサト。赤黒い蕾なのに、開くと全く違った色になるんです。


f:id:y-garden:20210510110431j:plain
ピエール ド ロンサールはすでに黒点病まみれです。しばらく植え替えをしていないから、土が良くないのでしょう。やらねば…


f:id:y-garden:20210510111440j:plain
すでに夏の花も植え付けを始めています。休みの日にほんの少しずつ準備してきました。


f:id:y-garden:20210510111646j:plain
昨年冬越しに挑戦したペチュニアは、結果全敗でした(笑)。やっぱり毎年新しいポット苗を植え付けるのが私には合っているかな。


f:id:y-garden:20210510111900j:plain
奮発したPWのスーパーチュニア。小振りな花です。


f:id:y-garden:20210510112110j:plain
ぎゅうぎゅうのケースの中で徒長していたものも。とにかくピンチしてしっかりとした株にしましょう。ペチュニア系はピンチすることで素敵な花を咲かせます。ピンチしてしまうので、花が傷んでいるポット苗を選んでも大丈夫。ただ、根元の腐りだけは注意してくださいね。










理解しがたい出来事


怒涛のGWのセールで、勤務している売り場のほとんどのギボウシのポット苗は売れてしまいました。ギボウシが大好きな私も、新しい品種を…と思っていたのですけれど。みんな各地で健やかに育って欲しいなぁ。


f:id:y-garden:20210505000700j:plain
水戸の華は芽吹きのクリーム色から徐々にグリーンの面積が増えてきています。このグリーンに変わる様子が興味深い。デジタルっぽいとでも言ったらいいのでしょうか?緑のドットが現れて、それが繋がって、葉脈以外を塗りつぶしていく感じ。


f:id:y-garden:20210505001543j:plain
パトリオットの芽出しは毎年最後です。忘れた頃に出てきます。


GWのセール期間中は、連日前年を上回る売上げでした。よく売れた反面、問題も起こりました。それは万引きです。500円位の高価なメロンの苗を筆頭に、スイカやキュウリなどが標的になりました。
なぜ万引きだと判断できるか?というと、苗だけが引き抜かれて消えているからです。土だけになったビニルポットはそのまま残されています。その数ざっと30ポット以上。小さな苗をスッと引き抜いて、ポケットやカバンの中に入れてゆくのでしょう。花苗はしっかり根を張っているので、引き抜くことはできません。小さな野菜の苗が標的になるのはそういうことです。
それに、土いじりをしている人間は多少の泥汚れなんて気にはしません。パパッと払えばいいだけですから。だから園芸初心者ではないことも判断できます。
ひとつふたつくらいならまだしも、セール最終日に大量に判明したことで明らかになった万引き事件。本当にHCに来る人のモラルは低い。



f:id:y-garden:20210506175516j:plain
いよいよダッチアイリスが変化を見せました。蕾が上がってきています。


f:id:y-garden:20210506180509j:plain
種から育てたアグロステンマ 桜貝。ゆらゆらと風に揺れる姿がいいんです。品のある花とでも言ったらいいでしょうか。


f:id:y-garden:20210506195906j:plain
こんなに立派にジギタリスが育ったのは初めてで、嬉しくて仕方がないほど。


f:id:y-garden:20210506200647j:plain
f:id:y-garden:20210506200717j:plain
バラも少しずつ咲き出しました。開花時期は例年並みです。


f:id:y-garden:20210506201340j:plain
f:id:y-garden:20210506201547j:plain
山田ガーデンのメインのつるバラ 新雪も開花目前。


モラルに反する行為で手に入れたものを育てて、何が嬉しいんだろうか。他にも山から勝手に掘り出してくるとか、折って持って帰ってきちゃうとか、よく問題になりますけれど、ちょっと理解できないな。










きっと何もかも、うまくいく

まだ漠然と…だけれど、中古住宅を買いたいと思っています。愛犬きなことリラックスできる、新たな庭作りをしたい。庭がなければ私は生きる気力を失くしてしまう。だから自分の終の棲家を手に入れたいなって。
契約社員の私が住宅ローンを組めるかどうかもわからないし、子供たちの通学のことも考えて地域を決めなきゃならない。もちろん仕事も続けたい。問題が多すぎて、決して希望に満ちあふれた引越しではないことは確か(笑)。

次から次へと心配事が重くのしかかってくる、これが私の星回りなのだろうな。「苦労を背負い込んでいる」と、過去に父親に言われたことがあるけれど、誰かが背負わない分が、全部私に回ってくるだけのことで。じゃなかったら、好きなことを選択して生きてきた私が苦労なんてするわけないじゃん。もう全部、そんな風に思うことにした(笑)。


f:id:y-garden:20210501075949j:plain
名無しのバラは、咲き進んでポンポン咲きになりました。この姿が可愛くて選んだバラです。品種名、昨年からずっと受付中。皆様よろしくお願いします。


f:id:y-garden:20210501112911j:plain
毎年春にはこんなことになってしまうノヴァーリス。昨年春は咲きませんでしたが、今年の蕾は無事です。


f:id:y-garden:20210501113124j:plain
植え替えをしたからか元気なカフェ。



f:id:y-garden:20210501113411j:plain
f:id:y-garden:20210501113436j:plain
ルイ14世とピエール ド ロンサールはGW中に咲き始めるでしょう。ルイ14世は昨年調子を崩していてあまり咲かなかったから覚悟していたくらいです。牛ふんで復活しました。


f:id:y-garden:20210501080510j:plain
5月1日はメーデーです。労働者集会が行われたのが始まりだそうですが、ヨーロッパでは夏の始まりを祝う日。フランスではスズランを贈り合うのだそう。
朝8時に出勤して、帰りは22時過ぎの生活が1カ月以上続いていて、頭がおかしくなりそうです。労働組合の皆様、なんとかしてください。


f:id:y-garden:20210501114830j:plain
植え付けたスキミアは順調です。新芽が出てきたので、枯れつつある蕾は少し切りました。たわわについていた蕾たちは、全部が咲いたわけではなく、蕾のまま終わるものが大半でした。


大丈夫、神様仏様にそっぽを向かれるようなことはしていない。きっと何もかも、うまくいく。







植物に合った環境で育てることの大切さ〜ジギタリス



f:id:y-garden:20210426073555j:plain
2021年春、山田ガーデンで真っ先に開花したバラは "名無しのバラ" でした。君の名は…いったい誰なんでしょう。


バーガンディカラーの美しいバラ。このバラを迎えるまでは、チャイナローズのルイ14世がいつも先陣を切っていましたが、陽当り良好な場所のバラには勝てないよね。蕾が開きかけている時の香りがとても強くて、庭中にオールドローズ香が漂いました。


f:id:y-garden:20210427230909j:plain
名無しのバラの脇では、種から育てたジギタリスが大きくなり、5本の花茎を伸ばしています。陽が当たる場所ではこんなにガッシリとたくましくなるんですね。太陽って偉大だ。


f:id:y-garden:20210428071213j:plain
ジギタリスをよく分かっていなかった頃は日陰に植えてしまって、冬を越せなかったり、花茎がグニャグニャに曲がってしまったりしたことも。ギボウシの脇にジギタリスってどういうこと?(笑)2016年の写真です。ただ闇雲に空いたスペースを埋めようとしていたんですね。
その植物に合った環境に植えてあげることが1番大切なことで、見た目はどうしようかな、はその次に考えること。太陽が大好きな植物を日陰に植えたらどうなるか、逆もしかり。


f:id:y-garden:20210428054816j:plain
2019年の春に咲いたジギタリスから種を採り、南向きの軒下へ蒔いておいたら芽が出ました。2019年12月の暮れ。


f:id:y-garden:20210428055330j:plain
それから1年後の2020年秋。花が咲くまでには、種蒔きから2年もの時間が掛かっています。


f:id:y-garden:20210427231137j:plain
だから、本当に開花を心待ちにしていました。雨が当たらない軒下のスペースなので、水遣りには気をつけてきたし、肥料も定期的にあげて育ててきました。あんなに気持ち悪いと感じていたブロッチ(斑点)が、今では嬉しくて仕方がないほど。


f:id:y-garden:20210428061908j:plain
何年も掛けて大きくなった、そんな植物ばかりが集まってできている庭なので、引越しはとても残念です。


f:id:y-garden:20210428063525j:plain
廃棄のポット苗を植え付けたアジュガ チョコレートチップ。花つきはマルチカラーより上。


f:id:y-garden:20210428065658j:plain
廃棄ポットシリーズで記事が書けるくらい、山田ガーデンは捨てちゃう植物でできている。見た目では分からないほど寒さに強いシレネ。無事に冬を越し、蕾がたくさん付きました。
茎がよく伸びるので、植木鉢から溢れるように育てるのがオススメです。


f:id:y-garden:20210428063710j:plain
こぼれ種のオダマキ。こういう楽しみは、庭作りを続けているから起こる奇跡みたいなもの。


f:id:y-garden:20210428063622j:plain
ネットオークションで譲っていただいたシャガ。懐かしい思い出だなぁ。今が花盛りです。また半日陰の同じような環境に植えてあげたいな。