夕方に仕事から帰宅し、子供達とちょっと言葉を交わしてから庭に向かいます。
大きくなったヤグルマギクの写真を撮ろうと集中した時、なにやら背後が騒がしい。小さいけれど、たくさんのピーピー鳴く声が聞こえました。
振り返った先にあったのは、柚の木に架けたバードハウス!
そうです、やっとバードハウスで子育てが始まったのです!
そっと様子を伺うと、どうやらスズメのようです。
思えば3年前、庭に野鳥を呼びたくて、柚の木にバードハウスを架けました。
つるバラ 新雪を誘引している出窓から観察出来るように、巣の入り口は西向きです。
入り口が小さかったのか、巣材をくわえたスズメが入れずに断念する姿を、父は何度か見てきたそうです。
(スズメは秋にも子育てをしますが、秋は太っていて入れないみたい)
終いには、「棘だらけの柚の木になんか、鳥が来るわけがない」と主人と笑う始末。それは関係ないでしょーよ(怒)
野鳥が命を繋ぎます。ずっと空き家だったバードハウスで。
こんなに嬉しいことはありません。
人間に1番身近な野鳥であるスズメは、天敵のカラスなどを避けるために、家屋の側に巣を作ります。
瓦屋根の家が減り、隙間のない洋風の家では、巣を作ることができません。
スズメもいつか、身近な野鳥ではなくなる日が来るのかも知れません。
朝早くから、元気な鳴き声が聞こえます。
巣立ちまでの短い間、かわいらしい幼鳥の鳴き声を聞きながら、庭作業をするとしましょうか。