山田ガーデンは、園芸店を開業する夢を持っています。
最近は、インターネットビジネスでハンドメイド作品を販売している主婦の方がとても多いみたい。
初費用も少なくて済むため、借入リスクがほとんどなく、在宅で育児をしながら自分の都合に合わせて販売することができる。また、手軽なので副業として立ち上げている方もいます。
私は生きている植物を商品とするので、店舗を構えるスタイルを希望しています。
さて、そんな私は園芸店を開業することをどれだけ真剣に考えているのか。
実は、女性起業家を夢見る人を応援する非営利団体の元を、情報を集めるために訪れたことがあります。ブログを始める少し前のことです。
結構真剣なんですよ、これでも。
作りたいお店のイメージは固まっていても、先立つものがない山田ガーデンに、コンサルタントはこう言いました。
「とにかく、お金を貯めてください。」
ごもっともです。それは充分解っています。
それでも別の手段である、借入金や助成金の話が聞きたかった。こんな私にも開けている道があることを知りたかった。
でも、コンサルタントの女性はそれ以上、山田ガーデンに対してお金の話はしてくれませんでした。
聞きたいことも聞けず、一体何をしに行ったのだ?と、がっかりして家路に着いたことをよく覚えています。
今なら解るんです。何故コンサルタントはお金の話をしようとしなかったか…
「このリーゼント主婦、突っ走ってしまうんじゃなかろうか。」そんな風に見えていたのかな、と。
店舗を構えるには、土地を購入するところから始めるか、店舗を借りなくてはなりません。パソコンがあれば始められるネット起業のように、簡単ではないのです。
しかも、義務教育真っ只中の子供を2人抱えた主婦が、借入金や助成金、いわば人からのお金で店舗を構えようだなんてリスクだらけ、というか無謀な話。
努力して自己資金を貯めることができなければ、土俵にも立てない。それだけ起業するということは大変なことなのですよ、とコンサルタントは言いたかったのではないのか。今ではそう思っています。
そうそう、それからもうひとつコンサルタントに言われたことは、「子供の進学などの区切りに開業しないほうがいい」ということでした。
そして1年前に現在の仕事に転職しました。
興味を惹かれた仕事ではなく、開業のための自己資金を貯めることを第1に考え、選んだ仕事です。
ホームセンターの園芸コーナーで勉強を兼ねて働きたい気持ちもありましたが、時給が安くて諦めました。
とにかくスピードアップして資金を貯めよう!と、今までより勤務時間の長い、家から近い職を選びました。とにかく3年間は、興味がない仕事でも頑張ろうという決心でした。
それが紆余曲折あり、揺らいでしまっている現在…人間関係も良くない、仕事も回ってこない。この状況、ちょっと疲れたな。
でもこうして順を追って書き綴ってゆくと、忘れかけていた情熱がよみがえってきます。
そう、辛いこともつまらないと思うことも、資金を貯めるために全部我慢しようと決めたこと。
全ては、未来の私に捧げたんだ。
だから仕事を辞める時は、夢へのスタートラインに立った時。泣き言を言う話じゃない。
台風で強い雨が降ったのに、バレリーナは無事でした。
9日振りの青空が嬉しいです。