山田ガーデンが子供の頃、父は菊を育てていました。品評会に出すような、3本立ちの大きくて立派な菊。
父の会社に"菊クラブ" という部活のような活動があり、そこに所属していた父は休憩時間を使い、また休日にも会社に行き、作業を楽しんでいました。
蚊取り線香のような形の皿型ワイヤーで、大きくなる蕾の首を真っ直ぐに固定したり、消毒もよくしていたのを思い出します。
菊の花は錦斗雲のようなもくもくとした立派な花、素麺のように細い花弁が放射状に咲く花、更に細い花火のような花弁、と様々で、秋に行われる会社のお祭りで、父が社長賞をもらうのを楽しみにしていたものです。
秋は花が終わってしまって寂しいと思っている皆様、是非菊を植えてみて。
5月の母の日に自分のために買った小菊が、冷えた空気の中で輝いています。先日の台風通過に備えて支柱を立てました。
昔から日本に生きる植物の力強さは、本当にすばらしいと感じます。
洋風の庭にもうまく取り入れることができたら、初冬まで決して寂しくありません。現在は洋風の庭に植えても違和感のないような品種もたくさんありますしね。山田ガーデンは植えて良かった!と心から思っています。
秋は枯れていくばかりじゃない。咲く花をわくわくして待つ、秋の楽しみを初めて知ったような気がします。