山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

メダカと睡蓮

 

玄関前のスペースにある大きな鉢で、父がメダカを飼っています。冬の間に水を替えなかったため、残念ながら全滅してしまいました。

ここ最近、同居している両親の体力の衰えを感じます。

以前はやっていたことを億劫がってやらなくなったり、例えば可燃ゴミの分別なども、プラスチック類とその他可燃に分別しなくてはならないのですが、父は面倒だと言って全て一緒にしてしまう。私が分けても、結局同じ日に全て出してしまうので、無駄骨になってしまいます。そんな面倒なこと、一々やってられるか!と近所の方とケンカになったことも…ゴミ収集日が幾つもあることが、気持ちの負担になるのでしょう。

母は長年の闘病で家事は一切出来なくなりました。自治会の集まりにも出ないと言うので、山田ガーデンが今年から参加しています。

山田家は居候の身ではありますが、私達がいなかったら、今頃父母は生活できていたんだろうかと考えてしまいます。いなきゃいないで何とかするのでしょうが。

 

そんな調子ですので、父はメダカの住む鉢も「炭を入れておけば綺麗を保てる」くらいにしか考えていなかったようです。水に浮かべていたホテイ草もこれでもかと増やし、メダカがいるとは思えない状態になっていたし。

待っていても父はメダカを買いに行きそうもないので、週末に主人と睡蓮鉢専門店へメダカを買いに出掛けてきました。

 

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「鉢の中に微生物がいないと、メダカのフンを分解できないから、水が濁る。炭ではダメよ。今朝株分けした睡蓮があるから、それを沈めておきなさい。」

以前、熱帯スイレンのティナという品種を育てたことがあります。小振りな青紫の花が咲く、素敵なスイレンでした。赤玉土を潰して水で練ったもので植え付けました。本にそう書いてあったから。

しかしお店のおばさま曰く、「赤玉土鹿沼土も微生物がいないからダメ」 だと。田んぼの土が1番良いそうです。

睡蓮の根が落ち着いたら、鉢から抜き、直接大鉢に土を入れて植え付けるように、とアドバイスをいただきました。

 

睡蓮の間を超高速で泳ぐメダカは、いつまで見ていても飽きません。水生植物の良さとは、時間が止まったかのようなゆったりとした静寂を生み出すことなんじゃないかな。

静の睡蓮と弾丸のようなスピードで泳ぎ回るメダカ。まるで母親がそっと子どもを見守っているみたい。この鉢の中にしっかりと生態系を作り出したい。