山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

不安になるほどの十字対生~フロックス

 

ブログを書き始めたからこそ知り合えた方が、ありがたいことに日本中にいます。ブロガーさんや、この山田ガーデンを訪れてくださる方には、西日本にお住まいの方もいらっしゃいます。

テレビを点け、大きな川がこんなに増水するほど雨が降り続いていたのか…と愕然としました。1日も早く雨がやみ、警報が解除されますように、皆様のご無事を祈っています。

 

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たくさんのムクゲの蕾が一斉に開き出しました。こんなにたくさん咲いたのは初めて。冬の剪定であまり枝を間引かなかったからだな。八重咲きなので、独特の夏っぽさは薄く、まるで大きなカーネーションが咲いているよう。色も好きです。

 


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これが1日でしぼむだなんてもったいない!

 

今年はコガネムシが今のところ少ないので、フロックスが元気に育ちました。昨年はとにかく食害がひどくて、キンチョールを持ち出し、夜な夜な庭を点検しまくっていました。今年も大量のコガネムシが飛んできたら、ソーラーの外灯を秋までオフにするつもりでいたのですよ。

 

頂点を食い荒らされたら、咲くものも咲きません。楽しみに植え付けたフロックス ミスティックグリーンは、1年以上経った今年の夏に初めて花を見ることができそう。


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フロックスはブラインドライオンという品種がもう1株が植えてありますが、こちらは花弁がなくガクを楽しむもの。フロックスの花は山田ガーデンも初めてなのです。


f:id:y-garden:20180706003649j:image6月27日の様子  とにかく黒いの。
 

フロックスは耐寒性も申し分なく、花茎もしっかりしていて雨風にも負けない素晴らしい植物なのですが、残念なことに何だかあまり人気がないようですね。

その理由のひとつに "葉の持つ雰囲気" があるのではないかと山田ガーデンは考えています。そうです、十字対生です。

対生とは、茎を挟んで2枚の葉が対になって付くこと。それが十字対生となると、対の葉が90°回った位置に付きます。次の段の葉も90°、次も90°…

つまり真上から見ると十字に見えるのです。僅かな狂いもなく、縦横縦横と葉が付いた姿は、作り物にさえ見えます。生き物っぽくないほどの正確さ。なぜか不安な気持ちにさせられます。それがあまり人気の出ない理由なのではないかと私は考えます。

品種改良も盛んに行われているようですが、パッとしない。いい花なんですけれどね。