山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

ゼラニウムをナメんなよ

 

花屋の店頭でも学校の教室でも、花好きな方のお庭でもよく見掛ける植物、ゼラニウム

昔から安価なポット株としてたくさん売られており、初心者でも簡単に育てられると言われていますが、山田ガーデンは声を大にして言いたい。

誰だよ!そんなこと言い出したのは!あれは上級者向けだろ!

 

 

山田ガーデンも庭作りを初めてすぐにゼラニウムを鉢で育て始めました。赤い花が野暮ったくて、逆にそれがかわいいゼラニウムでした。寒すぎて冬越しに失敗しましたけれど。



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再び2年前から育ててきましたが、先日そのうちの1鉢が突然枯れてしまったのです。斑入り葉のかわいい株だったのに…

何故枯れてしまったか。その原因はあの人。過去の記事を読んで下さった方はピンと来たでしょう。そうです、山田の父です。

 

 

斑入り葉は葉緑素のない部分があるため、陽に当てるとチリチリに葉が焼けてしまうので、室内のレースカーテン越しに置いていました。

ゼラニウムは加湿に弱く、根腐れを起こしやすいので、水は控えめに育てることが鉄則です。すると、土の乾いているゼラニウムに気付いた父が水をやってしまうわけです。わざと乾かし気味にしていることなんて、全くお構いなしです。

私もそれに気付いた時点で、「根腐れしちゃうから、しばらくは水をあげないでね」とハッキリ言っておいたのにですよ、分かったよ~と言いながら水遣りは続くのです。

たぶんあれは無意識なんだと思う。水遣りが毎日のルーティンワークに入ってしまっているから、土が乾いていようが湿っていようが関係なく、"水を遣る" という行為を止められないのです。

定年退職してやることがなくなって、人のモノに勝手に手を出し始める、1番やっかいなパターン…

 

案の定、下葉が黄色く変色して落ち始めました。根腐れの合図です。

すると、父は鉢が小さいから根詰まりを起こしているのだと勘違いして、「植え替えするぞ!」と言い出しました。いつ気付くのだろうか…

 

そうして植え替えられ、再びたっぷりと水遣りされたゼラニウム。2日後には茎全体が黒く変色してうなだれてしまいました。試しに茎をハサミで切ってみると、断面も腐っており真っ黒でした。

────恨むよ、マジで。

 

"乾かし気味に育てる" ことの難しさ。山田家の場合は救いようのない極端なダメダメっぷりでしたが、どこまでを乾いたと言うのか、その見極めはガーデニング初心者には判断しにくいものでしょう。だからゼラニウムは簡単ではないのです。

私は今でも、水遣りをする前に直接土を触って確認します。表面だけでなく、ちょっと中まで触って、乾いているかどうかを判断します。乾かし気味に育てる必要のある植物ならば、中までしっかりと土が乾燥している状態になってから水遣りします。

葉がピンとしているか、水分を失いくたっとしているかどうかも、ちゃんと見て欲しいポイントです。

水を多めに遣るのは簡単です。敢えて水を控える決断が出来るかどうかが、植物を上手に育てられるか否か、重要な分かれ目だと山田ガーデンは考えています。

 

しかし何故、育てていた植物を枯らされても、こんなに落ち着いて事細かに記事に出来るのかと言いますと。

 


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ちゃんと以前に挿し木をして増やしていたからです!

 

もう1鉢も元気だし。