遠く離れた茨城県常総市からはるばる山田ガーデンへ、ボランティアさんと共に小さな保護犬の女の子が到着しました。
長いドライブ、大変だったでしょう?お疲れ様。
本日からトライアルに入ります。トライアルとはワンちゃんとの相性をみるためのお試し期間のこと。ただ、我が家では「気に入らないから返す」という選択肢はありません。
だから今日から、大切な家族の一員です。
この子はブリーダー犬でした。ペットショップへ販売するための子犬を産み続けてきましたが、ブリーダーが廃業するために処分対象となったところをボランティアさんに保護されました。
今まで散歩に出たことがなく、よって首輪もしたことがなかった、と聞いています。引き取りに行った時は、犬舎の中を落ち着きなくくるくる歩き回っていたそうです。どのような環境で過ごしてきたのか知りたいけれど、正直、知るのは怖い。ひとつ私が気付いたのは、保護当時の写真のワンちゃんの爪がとても伸びていたこと。こんな小さな事でも判ることがあります。
沢山の保護団体がある中で、このボランティアさんと出会えたことが、保護犬を迎える上で大きな安心に繋がりました。小さなグループで活動しているようですが、細かなことへの対応がとても早かったのです。
今日対面するまでメールでのやり取りのみで色々な事を決めてきましたが、それだけでも「この人なら大丈夫!」という何か確信みたいなものを感じたのです。
保護犬に対して熱すぎないのもそのひとつで、あーしてください、こーしてくださいと決まりが多くない。決まりが多いと窮屈です。このボランティアさんの譲渡条件は以下の項目でした。
- 命の最後まで可愛がってあげること
- ワクチン接種を毎年必ず受けること
- 脱走防止に努めること
- 避妊・去勢手術に賛同してくれること
完全室内飼育を譲渡条件としている保護団体が多い中、この方は「室内で飼うならこんな風に、外で飼うならこんな風に。ただ雨が降ったら室内に入れてあげてください。繋ぎっぱなしはだめです。」と譲渡をされる側に選択肢を与えてくれるのです。
最近は外飼いのワンちゃんは減ってきていますが、外飼いでも大切にされているワンちゃんはたくさんいます。もちろん "愛情を持って" が大前提のこと。それを良く解っているのでしょうね。
さて、その小さなジャックラッセルテリアですが────。
ボランティアさんが帰った後、3時間ずーっと部屋の中をぐるぐる小走りし、しばらく外を気にしていました。
じーっ。
じーっ。
夜は息子が優しく撫でて寝かしつけていました。今朝は早くから賑やかです。