山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

素敵なシモバシラ

 

2018年も最終日。慌ただしく駆け抜けた1年が終わろうとしています。

一言で言うなれば、本当に神経をすり減らした1年でした。

あまり家のことをブログに書くな、と主人には言われていますが、不登校気味な息子に摂食障害の娘、鬱病の母と勝手すぎる父にかこまれて生活していりゃ、私も心療内科に通院したくもなります。

でもこうして、病院とは無縁でコーヒーを飲みながら記事を書いていられるのだから、私はきっと幸せな部類に入るのだと思っています。

 

 

寒くなったら、是非とも記事にしたい植物がありました。10月に植え付けた山野草、"シモバシラ" のことです。この植物で2018年の山田ガーデンを締めくくりましょう。

 

日本固有種の植物シモバシラ。すらりと真っ直ぐな姿で、紫蘇やエゴマに似た花を付けます。


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主張しすぎることなく、さらりと庭に溶け混むのは、山野草の良いところ。

そしてこの植物の楽しみは冬にある。そう図鑑で読んでいたので、花木センターで見つけた時はそれはそれは嬉しくてね。まさかすぐに庭に迎え入れることが出来るとは思いもしませんでした。

 

山田ガーデンがよく行く隣市の花木センター、ここはオシャレでも何でもない市の施設で、ご高齢の方が軽トラでやって来るような場所なんですね。委託販売を行っているので、趣味で盆栽や山野草を育てている方、園芸農家さんなどがユニークな植物を並べていたりします。

 


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現在のシモバシラは枯れ枯れ姿。写真左から2本がそれです。

何故切らずにそのままの姿にしておくか?根元の不思議を見るためです。



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蜘蛛の巣ではありません。根から吸い上げた水が外気で凍り、茎の周りに結晶を作るのです。これが柱のように見えるので、シモバシラというのだそうです。

茎が裂けてきてしまっているので、これから毎日見られるのかは判りません。

 


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薄い氷がパイ生地のように重なりあっています。美しい!

 

 

今年もこのシモバシラをはじめ、たくさんの植物を植えることができました。"庭から、学ぼう" のブログタイトル通り、10坪の小さな庭からたくさんのことを学びました。どんなにつらくても、庭作業をしていれば全てを忘れることができました。

そして保護犬を家族として迎え入れたこと、とほぼ同時に、悩んでいた仕事を辞めたこと。数ヵ月前の出来事ですが、この2つが精神的安定を運んできてくれました。ずっとトップギアで走り続けてきたけれど、ギアを落としてゆっくりと外の景色を楽しむ余裕が欲しかったのです。

どんなにつらくても全力で走り続けることが美徳だと思われている世の中、これ以上モヤモヤを抱え込むのは私には無理でした。

本当にいい決断だったと思っています。

 

 

1年間山田ガーデンを訪れてくださった皆様に感謝申し上げます。

どうぞよい新年をお迎えください。