山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

遅咲きバラの蕾たち

 

イチゴ農園の作業は暫くの間はお休み。ビニルハウスの中のマルチやホースを全て取り去り、鎌で切り取った苗はカラカラになったところで焼却処分しました。ビニルハウスの中で燃やすので、喉は痛いし、目は開けていられないし、煙攻めに遭い死ぬんじゃないかと思いました。皆さん、火事は恐ろしいです。火の元には充分気を付けましょう。

しかし、これから仕事が殆どない日々が続くので、食べていけるのか心配です。庭のお手入れをしたい方がいらっしゃいましたら伺いますので、どうぞ山田ガーデンまでご連絡ください(笑)。

 


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うどん粉病に弱いダブル デライト。でも春一番のブラインドから更に芽を伸ばして蕾を付け、なんとか開花までこぎ着けました。どうしても南側を向いて咲いてしまうのは植物の性なんでしょうね。

 


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動きがなく、今年は咲かないと思っていたディスタント ドラムスは、今頃になってひとつだけ花茎を伸ばしています。大好きなバラなので開花が楽しみ。

 


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そして驚くほど蕾を付けたブラックティー。急に出たベーサルシュートやサイドシュートのお陰で、1本立ちから力強い姿に生まれ変わりました。

バラの世界では、株の根元から出る力強い芽をベーサルシュート、枝の途中から出る芽をサイドシュートと呼びます。バラを育て始めた時、バラ園芸独自の用語が新鮮で、ワクワクしながら夢中で覚えたことを思い出します。"花の女王" の異名を持つ、その圧倒的存在感と豪華さに虜になる方は多いですね。私もそのひとりですが、その中でも素朴な感じや、数十年前のちょっと古い、おばあちゃんの家の庭に咲いていたような品種が好きです。それを宿根草やグラスなどの植物とすんなりと溶け込ませることを目標にしています。

 


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蕾を取り去っても、すぐまた次の蕾を付けるのは、ご近所さんから戴いた挿し木のノヴァーリスです。紫色の花を咲かせる強健種なので、とても人気のあるバラです。

 

 

白根が殆どない状態だったので、1年間は新苗のように育てよう、と、蕾を摘み取ってきました。花を咲かせるには大きなエネルギーを使うので、その後弱ってしまったりしては困るから。次々に蕾を付ける姿を見せているのは元気な証拠。それなら、ひとつだけでも咲かせてみようかな。