山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

地味さが重要~シミシフーガ ブルネット

 

少し前に、「山田ガーデンさんの1番好きな植物は何ですか?」とガーデナーさんから質問を戴いたことがありました。お気に入りの植物は数あれど、好きな植物たちが重なりあって作る風景が好きなので、1番は決められないんです。その時はそう答えました。

ブログを始めた頃は植物に寄って写真を撮っていましたが、ようやく庭も大まかな形になってきたので、最近はその後ろまで写り込むように広く撮るようにしているつもり。

 

 

今年は本当に庭の成長が著しく、2~3年前に植え付けた小さな苗たちが本領発揮して、立派な姿を見せてくれています。好きな趣味とは言っても1度にたくさんの金額はかけられないので、小さくて安価なものを少しずつ選んで植えてきました。時間をかけてゆっくり大きくなってゆくのをワクワクしながら眺めています。今日の主役もそのひとつ。植え付けたのは2年前です。

 


f:id:y-garden:20190710163648j:image

英名 : cimicifuga "burnet / burnette" : シミシフーガ ブルネット

半日陰でどうしてもリーフ類が多い庭の北側です。隣同士が同じような葉にならないように植えています。

 

あの頃はまだ、どんな植物を庭に植えようかと頭を悩ませていた頃でした。葉に細かな切れ込みのある植物があるといいかな、それに背丈も大きめならフォーカルポイントになるし、黒葉なら庭を引き締めてもくれるし。猫のしっぽみたいな花も素朴で優しそう。そんな感じで選んだシミシフーガ。シミシフーガはサラシナショウマという薬草の園芸品種です。

 

 


f:id:y-garden:20190710163838j:image

3シーズン目にして待望の蕾をつけました。花は悪臭がするそうです(笑)。この鼻で確かめる日が待ち遠しいです(笑)。

 

シミシフーガは私のお気に入りの植物ではありますが、ご覧の通り地味です。地味な植物があるからこそ、主役級の植物が引き立つ。主役ばかりが集まったら、賑やかすぎてまとまりがつきませんよね。シミシフーガは山田ガーデンでとても重要な役目を果たしてくれているのです。