山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

【ブログ休止中の振り返り】イチゴの不作と12月の庭仕事



ブログの更新をしなかった冬の間、全く何もしていなかった訳じゃあないのですよ。過去記事をリライトしたり、もっとブログを読んでもらうにはどうしたらいいかあれこれ研究したりしておりました。普段はなかなか読めない他分野のブロガーさんの記事を読めたのも良かった。植物に関するブログは、一瞬の輝きを書き逃すわけにいかないから、本当に走り続けてきた、と言えるほど記事のアップは忙しいものでしたから。
ブログを休止していた間の庭作業のことは、来年のために書き残しておきたい。何の作業をどんな時期にしたのか、その時の天気と気温は読み返すとすごく参考になるから。
今後何回かに分けて、冬の出来事を振り返ってまとめてみたいと思います。どうぞお付き合いください。

【2019年12月某日】

イチゴ農園で働き出して2年目のパック詰め作業が本格的に始まった。が、クリスマス間近だというのに、イチゴの収穫量が少ない。というのも12月に入ってからの雨や気温の低下で、熟した大量の実が萎んでしまうという事態が起きてしまった。その後も天候が悪く、花芽が続けて上がらない。他のイチゴ農園も同じ事態だったみたい。毎日コンスタントに出荷しなければならないので、一度にたくさん摘んでしまうわけにもいかない。エキスパートな私たちがいつものペースで素早くパック詰めをするあまり、仕事が早く終わってしまう(笑)。お給料がもらえるのか心配になった。


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山田ガーデンでは、もうひとつの勤務先であるガーデン施工会社からもらってきた廃棄品のパンジーを寄せ植え。一緒に植えたのはハボタンと、何年か前に寄せ植えで使ったカルーナを再度活用。横から見て見栄えがするようにと、ハボタンを見る側に少し傾けて植え付けてみた。寒さでカルーナが黒っぽく変色しているけれど、春までの辛抱だ。
同じく廃棄のバケツは並べて重ねてディスプレイ。思ったよりサイズが大きく、狭い庭には圧迫感がハンパないけれど、目線の高低が生まれたので一歩前進したと思うことにする。目が慣れればなんてことはないだろう。

そんなわけで急遽仕事が休みになったりして自由な時間ができたので、スプレーマムを根元からきれいに切り取って片付け。だらだらと庭にいると主人の雷が落ちるので(笑)時間を決めて作業する。


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落ち葉の積もる中には、12月だというのに新芽がすでに顔を出している。こういう強い生命力を持った植物が好きだ。


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こぼれ種から発芽したジギタリス、順調に大きくなっている。花が終わったみすぼらしい棒姿が我慢できるのなら、種を採って増やすのもいいかも知れない。


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ロシアンオリーブには毎年越冬するアブラムシが付くので短く剪定した。春の花が咲く時期と、秋の実がなる時期に気をつければ、いつだって剪定は可能な木。クレマチスもワレモコウも切ってさっぱり。


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毎年、年の瀬には図書館で本を借りる。今年はこのラインナップ。ガーデン関係の本は写真がメインなものと、文章が多いものの両方を借りるようにしている。写真集を眺めていてもやっぱり飽きちゃうから。左上の都市計画家 高田 昇著の本がめちゃくちゃ勉強になった。阪神・淡路大震災の復興に都市プランナーとしてたずさわった人だ。
形にこだわらず、はまらず、もっと自由にガーデニングを楽しめばいい、と諭された感じがした。


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ピンタレストアプリで見つけたこんなことも、どんどんやればいいってこと。フリースタイルガーデニング、ちょっと度肝を抜かれたが(笑)。

解っているはずなのに、「みんながやっているから、私も急いでやらなきゃ」とか、他のガーデナーさんの作業に右へならえしてしまって、自分のやりたいことを見失っていた部分にも気付かされた。たくさんのガーデナーさんのブログを読めば読むほど、分からなくなっていた。焦りがあった。ブログを休止したのも自分を取り戻すため。とにかく情報をセーブして、自分をリセットしたかったんだ。
時間のある人と忙しい人が同じ作業量をこなせるはずがない。私は私のやり方で、植物との時間を楽しめばいい。
この気持ち、忘れないようにしたいよね。