山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

【ブログ休止中の振り返り】霜の芸術〜冬だからこそ美しい植物たち


【2020年1月上旬】

冷え込んだ朝。暖冬だと言われている今シーズンにようやくの冷え込みといった感じ。ガーデンリフォーム会社に久しぶりの出勤。年明けからやっぱりバタバタくるくると忙しい。寒いからポット苗を見に来るお客さんはいないけれど、観葉植物は相変わらずよく売れる。私が剪定・掃除を担当しているのはフェニックス(ヤシ)だ。葉先の枯れをすべてきれいに剪定して、細かな葉に絡んだゴミはエアーで吹き飛ばし、それでも取れないものは濡らした布で丁寧に拭き取る。消毒をして、鉢の土が少なければ足し、鉢は徹底的に磨き上げる。自分の家に届いたら嬉しくなるような仕上がりを目指して。1週間に10本くらい注文があり、全国に発送している。私が担当してからクレームはまだないんだ。


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私が植え込んだビオラも寒さで霜をまとって、可哀想なくらいうなだれていた。


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ユーフォルビア ブラックバード。朝日に照らされた姿があまりにも美しくて、こっそり写真を撮らずにはいられなかった。


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オレガノ マルゲリータ。芸術的でもあるし、なんだかかわいい。山田ガーデンのオレガノも、きっと同じように霜のファーをまとっていたに違いない。


寒くなると地上の植物は葉を落として冬眠に入る。少し前まではあんなに青々としていたはずなのに、葉は茶色に変色し、茎だってカラカラのパキパキだ。
そんな寂しい姿になった庭に、2度目の楽しみがやって来た。
冷え込んだ冬の朝のお楽しみ。

y-garden.hatenablog.com

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山野草シモバシラは、その名の通り氷の結晶を株元にまとうという、ちょっと変わった植物だ。図鑑で読んで知り、偶然お店で出逢って植え込んだもの。半日陰の山田ガーデンには山野草はピッタリだ。


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ちなみに秋にはこんな花をつける。


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株が少しづつ大きくなってきて茎数も増えてきた。茎が吸い上げた水が凍って、株元に氷の結晶ができる。しかし結晶ができる度に茎はズタボロになるので、見られるチャンスは強い冷え込みがきた1〜2回だけしかない。今はまだ虫の巣と勘違いされそうな見た目だけど、もっと茎数が増えれば、まとう結晶ももっとダイナミックになる。その日をゆっくりと楽しみに待とう。