山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

素敵な名前をつけてあげたい〜イチゴの新品種 i37号



イチゴ農園ではポットへのベビー苗挿しが終わりました。しっかり根付くまでの間は暫しお休み。次のシーズンには新品種を含めた3品種を収穫することになります。
" とちおとめ " は未だに根強い人気品種ですが、品種登録は1996年とかなり以前の品種のため、パテントが切れており栃木県以外でも作られています。それに代わる新品種が次シーズンからお目見えするというわけです。
新品種はまだ名前が決まっていないので、「i37号」と呼ばれています。候補は幾つか挙がっていてその中から決めるようですが、それがあまりパッとしない名前ばかり。会議室にオジサン・オジイサンばかりが集まって出したような、はっきり言って古臭いものです(苦笑)。
知りたいですか?


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若い人の意見を取り入れなきゃダメだってば、と言いたくなるくらいちょっと残念なものばかりで先行き不安です。小・中・高校の学生限定で名前を公募すればよかったのにね。


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ひと雨ごとに茂る植物たち。風通しが悪くなるので、花が終わったドクダミを抜き取り、ロシアンオリーブの木を剪定し、次々に咲くガイラルディアの花がらを切りました。


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" ロシアンオリーブ " だなんてうまい名前を付けたものです。本当はグミの木なのにね。因みに観葉植物にも " アマゾンオリーブ " なる木が存在します。こちらは和名をムラサキフトモモと言い、フィリピンなどが原産です。私もいい木だと思うのですが、これもオリーブとは微塵も繋がりはありません。全く植物に詳しくない方は誤解してしまうでしょうね。
言い方は悪いけれど、オリーブと名付ければ売れる、という詐欺みたいなやり方だと思います(笑)。


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毎年少しずつ大きくなっていくギボウシ パトリオットギボウシの名前はアボカドやハルシオンパトリオット、とユニークで面白いものが多いですね。


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早いものは花が終わった品種もありますが、ワイドブリムは現在開花中。今年は花色が薄い。いつもはもう少し濃い紫色です。


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ルドベキア は咲き進んで、花芯が真ん丸に。私の好きなルドベキアの姿になってきました。


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ルドベキアのすぐ隣には、フロックス ミスティックグリーンがぐんぐん空へ向かって伸びています。名前通り、花弁に不思議なグリーンが入ります。蕾が多くて頼もしいです。


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エキナセア メレンゲメレンゲとは面白いところに目をつけましたね。ホイップでもいいと思うのですが、メレンゲメレンゲとは卵の白身を泡立てたもので、お菓子作りには度々登場します。シフォンケーキがふわっとしながらもしっかりした生地なのは、メレンゲがいい仕事をしているから。


名前が売れ行きを左右する。不思議なことだけれどそれは本当。アーティスト名も曲名も、ブログ名さえも。人の心をつかむ素敵な名前をi37号にも付けてあげたかったな。それはもう叶わないけれど、何が何でも "とちれいわ" だけは阻止したいものです(苦笑)。