山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

特別支援学級からの高校進学



私は嬉しい。早朝に昇る太陽が眩しくて晴れ晴れした気分。梅雨が明けた途端に気温が恐ろしく高いけれど、こんなにも嬉しいとは。今年の梅雨は長く、そしてよく降りました。梅雨明けが8月になったのは13年振りだそうです。まるで冬のように庭作業を放置せざるを得なかった長い日々でもありました。


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長雨でジメジメした庭ではヤスデやワラジムシ、ダンゴムシが生き生きと動き回り、ジニアやマリーゴールドが食害されました。まぁ仕方がない。
これからは私の手でたっぷりと水遣りをしましょう。久しぶりにハイポネックスの粉末で液肥を作りました。


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ギボウシ ファーストフロスト


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長雨で溶けかかっていた日々草は、梅雨明けまでなんとか持ちこたえてくれました。息子の担任の先生が種蒔きしたものを分けて下さったのです。日々草の赤い花ってあまり見かけないので新鮮ですね。


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先日、中学校の三者面談で進路の話をしてきました。その時写真に撮ってきたこのアサガオは、日々草のお礼に私がプレゼントしたものです。我が家のアサガオよりうんと巨大!びっくりするほど大きな葉を広げていました。いっぱい肥料をもらっているんだね。いい花が咲きそうです。
普通だったら担任の先生とお花の苗交換なんてしないでしょうが、息子は通常クラスではなく特別支援学級に在籍しているので、割と自由に私も先生と関わらせていただいています。


私の息子が小学校高学年から不登校になり、中学校入学後に特別支援学級に通うことになったのは、担任の先生からの勧めでした。特別支援学級は文字通りサポートを必要とする子供が通うクラス。身体的障害を持っていたり、学習障害など目には見えない障害を持つ子供が通うクラスです。息子は障害はありませんが、限りなく黒に近いグレー。恐怖や不安が強いのですんなりとクラス変更の手続きは済みました。
障害を持っているわけではない息子を特別支援学級に通わせることに、親として抵抗がなかったわけではありません。主人は「障害者ではないのにどうして支援学級に入らなくてはならないのか」と、始めは納得できない様子でした。でも思い返すとあの時、"普通の" とか "皆と同じ" とかいう概念を捨てたような気がします。とにかく息子の気持ちを楽にしてあげたかったんです。


特別支援学級からその先の進学をどうするか、考えなくてはならない時期になりました。短い夏休み、いくつかの高校に見学の予約を入れ、足を運んでいます。私が知っている学校って、門があって校庭があってプールがあって、決められた制服を着て。それが学校だという概念があるけれど、そうじゃなくてもいいんだ!と。いろいろ考えさせられました。今でも頭の中がたくさんのことでいっぱいになっています。
嫌なことから逃げ続けるのは違うと思う。人は社会の中で繋がっているから、独りでは生きられない。勉強は最低限でいいから、人との繋がりを楽しんで欲しい。それが私の願いです。