山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

硬い系多肉植物、始めました〜サンスベリア サムライドワーフ


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突然ですが、サンスベリア サムライドワーフです。植え替えをしている途中で写真を撮り忘れたことに気が付きました。硬い。とにかく硬い植物です。


先日、園芸店の1日を記事にしたのは、接客したお客様がサンスベリアをお買い上げくださったからです。おまけに素敵な縦長のセメント鉢に植え替えて、土の表面にはウッドチップサンスベリアはよくある品種、昆布みたいに背の高いローレンティーだったのですが、無機質なセメントの鉢に植え替えたそれはスタイリッシュに生まれ変わり、私も嬉しくなりました。
そんなサンスベリアですが、実は多肉植物のグループに入る観葉植物。あの手のひらに乗るようなぷにぷにの多肉植物よりもかなり硬いですが、肉厚な葉には水分を蓄えているようです。私は園芸店で働くまで、この硬い系の多肉植物はほとんど知りませんでした。好きでもなかったから興味もありませんでした。


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お店では左の小さなプラ鉢に入っていて、ヤシの繊維で植え付けてありましたが軽いので下部に安定感がありません。頭が重くて倒れやすかったので、右の4号鉢(12cm)に植え替えました。ヤシの繊維はできるだけ取り除き、代わりに赤玉土で植え付けます。ふわふわとした手触りの繊細な根なんですね。


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衝撃的だったのは、働き出して初めて知ったアガベのカッコ良さ。先日の趣味の園芸ネットの記事は美しすぎてスクショしちゃいました。それから硬い系の多肉植物が少しずつ気になり、今回のお客様のサンスベリアを見て私も育ててみることにしました。


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サンスベリアには様々な種類があって、容姿も様々。私が選んだのはとにかく固くて肉厚な葉が、ぐるぐる螺旋状に回りながら扇状に広がるタイプ。赤玉土で植え付けたら凄まじい貫禄!オブジェのようでもありながら静かに生きているその姿は不思議そのものです。コレクターが多いのも頷けますね。



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先日の記事にブックマークコメントをありがとうございました。


今年の夏は暑すぎて、週末だけの勤務とはいえ体力勝負で過酷なものでした。パート社員さんが増えて楽になってきた反面、意思疎通が思うようにできないもどかしさも出てきました。それぞれが持っている考え方を一方向に揃えることほど難しいものはありません。特に植物に対しては個々の感覚に頼る部分が多くあるので、それを揃えるのは至難の業ですね。どんな仕事もそうだと思います。
ちょっと書いてしまいますが…先日そのサンスベリアのお客様を対応した後、社員さんに呼ばれまして。「観葉植物に関しては自分の方がよく分かっているので、今後はお客様を僕にまわすように」と。
「お客様に対して説明したことが足りていない、僕ならばセメントの鉢に対しての注意事項も話したい。クレームが来たら嫌だから」と言うのです。テラコッタ鉢にもたまにありますが、使っていると白く石灰質が溶け出して表面に出てくることがあります。それが植物の根に悪い影響を与えることがありますのでご理解ください、と彼ならば説明したいということでしょう。
そんなに怖いことを言われたら、お客様の買いたい気持ちが萎んでしまうよ?鉢の成分で根が痛むなんて聞いたことないしな、第一そんなに悪い成分を含んだ鉢なんてあるのか?私はそれを聞いて、はてなで頭がいっぱいになりました。お客様が満足していただけることが一番大事で、クレーム回避なんて自己防衛はいらないと感じました。
彼が言うことは間違っていないし、私が思ったことも間違っていない。皆がみんな、自分の言うことしたことが正しいと思っている。それを揃えることが一番難しいですね。自分の考えた通りにできるのは、やっぱり自分のお店しかないのかな、と。コメントのお返事になっていませんが。