山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

寒くてもあえて厳しく育てる〜冬の園芸のコツ


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年末恒例、フレンチラベンダーの剪定を済ませました。かなり大きくなっているので、半分くらいの高さになるように。連日の寒さで新芽も出ていないので、芽の位置を無視してバシバシ剪定しましたが、まぁ大丈夫でしょう。


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久々に庭を掃除すると、こんなに寒いのにラークスパー(千鳥草)の採り撒き苗が大きくなっていました。夜の寒さに耐え、日中は暖かな太陽光を浴びて、締まったいい育ち方。こういうのを見ると嬉しくなります。徐々に寒さに慣らしながら育てると、春先の急な冷え込みにも驚くことなく丈夫な苗に育ちます。それにしても切れ込みの入った本葉が美しいです。


大体2〜3日出勤して1日休み、という感じで勤務していますが、その休みも体力回復のための休日になりつつあり、またえらく寒いこともあり、庭に出る日数はますます少なくなっています。本当に寒いね、今年の冬は。
ベテランアルバイトのおばちゃんに言われました。「植物が好きで入社したのに、灯油売り場ばっかり任されて、植物なんて触る時間もなくて…こんなことになるなんて思いもしなかったでしょう?」って。
「ううん、事前に聞いていたことだから大丈夫ですよ。」
そうなんだ。HCの実際の仕事は園芸に程遠いことが多くて。灯油に始まり、園芸用品その他の商品の品出し、掃除がメイン。植物に触ることといえば、凍った植物を廃棄することと、値付けをする時くらい。時期的に灯油販売やお正月飾りを担当しなきゃならないのは仕方がないと割り切っているけれど、とにかく毎日目が回るほどの忙しさ。忙しくて誰も仕事を教えてくれないから、片っ端からとっ捕まえて今やらなきゃいけないことを確認しながら動いている状態。
家の中のことは何もできなくなり、夕飯の支度も愛犬きなこの夕方の散歩も主人がやってくれている。クリスマスもひとりで夕飯を食べた。寂しくて悲しかった。
それでも思っていたのと違う、とかこんなはずじゃなかった、と思いたくない。何もかも、まだ始まったばかりだもの。生まれて初めて何百鉢ものたくさんシクラメンの鉢に囲まれながら仕事ができるなんて素敵なことじゃあないか。それだけでも素晴らしい経験だよ。


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初夏に小さなビニルポット苗だったベゴニア セネタホワイトは、倍の大きさになり貫禄が出てきました。水分多めのベゴニアは、寒さで凍らせてしまうのが命取りなので、夜にはこうして玄関の中に取り込みます。

ただし、日中は外に出して太陽の光と冷気に当てるように。過保護に育てると徒長してしまうから、あえて頑張れるギリギリまでは厳しく、強く育てます。リーガースベゴニアもかわいいよね。売り場に売れ残ったそれ、私が引き取ります。