山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

人に見せたい庭、見せたくない庭


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原種チューリップより早く咲いたのは、鉢植えの八重咲きチューリップです。暖かすぎたこの数日間でぐっと花茎を伸ばし、赤が眩しい。自分では真っ赤なチューリップを買うことはしませんが、赤もいいものだな。


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掘り忘れたり、なんとなく生き残ったチューリップが庭のあちこちから伸びています。脚立は立てたままです(笑)。ひとりでは移動できないので、しばらく庭にあります。


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一日中陽が当たる場所に芝桜を植えました。芝桜って年配の方が好きな植物のイメージがありましたが、さとさん(id:asagao-nikki)が淡紫色の芝桜を選んで植えている写真を見て、若い人が芝桜を植えている!と衝撃を受けました。よく見ると小さな花がたくさん集まって、健気で可愛らしい。年寄りの花だと見向きもしなかった自分が、なんだか情けなくなりました。ピンクのラインが入ったものを選んで、私も庭に植えてみました。



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秋に種を蒔き、ひっそりと育ててきたベビー苗たちも、ここ数日で一気に大きくなりました。ポピー以外はすべて庭に植え付けました。


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オリエンタルポピーは花が咲くまでにもう1年掛かりそう。1芽ずつビニルポットに移植して大きく育てます。


私はほとんどガーデナーさんのお庭を実際に訪問することはないのですが、先日お庭を見せて戴く機会に恵まれました。毎年オープンガーデンを開催している方から「仕事がお休みなら見にいらっしゃい」とお声をかけて戴いたのです。今年は新型コロナウイルス拡大予防のため、オープンガーデンは中止にしたとのこと。来訪者を少人数にしてひっそりと開催されたようです。
とても興味深かったのは、人に見られるのを意識して作り込んでいる庭だということ。プライベートな庭という空間は、まず人に見せたいのかそうではないか、で作り方が変わってきます。


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入り口はたくさんのビオラで明るい雰囲気。気持ちがワクワクしてきます。


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思わず足を踏み入れたくなる小径。


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庭主さんが一時期勉強していたギャザリングのハンギング。色の組み合わせがとっても素敵です。


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しっとりとした日陰のスペースにはダブル咲きの大株のクリスマスローズが。たくさんのチューリップも植えられています。この雰囲気、好き!


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元はたくさんの庭木があったところを、26年かけて現在のクリスマスローズ中心のお庭にしたのだそう。オープンガーデンにしては早い今の時期に開催しているのは、クリスマスローズの開花に合わせてのことだったんですね。


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シラユキゲシを分けていただきました。持ち帰った時はくた〜っとしていましたが、ちゃんと水が上がりましたよ。ありがとうございました。


フォーカルポイントがたくさんあったこと、背の低いクリスマスローズだけでなく、アイアンのガゼボやフェンスなど目線の高い位置にも鉢やハンギングで見せる工夫をされていること、とにかく植物でいっぱいのお庭。本当に勉強になりました。


人に見せることなど考えていなかった庭でも、通りすがりの散歩の方やご近所さんがチラリと覗いてくださるようになりました。こうしてブログで庭の小さなスペースを発信し続けるようになり、人の目というものを以前より意識してはいます。人を招くことは今も考えてはいませんが、まだまだフォーカルポイントも足りないし、うまく庭が1つにまとまらないんですよね。まだまだ工夫が必要なようです。