山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

栽培リベンジ!〜ブルーベリー トロ



最近むちゃくちゃ勉強していること、それはアジサイとブルーベリーについて。どちらも育てる土の成分に特徴があって、不思議な植物。お客様からの質問も多いです。アジサイについては山田ガーデンでも育てているので自信をもって答えられるけれど、ブルーベリーはねぇ…数年前に失敗して枯らしてしまったまま。

これじゃあマズかろう、ということで、再チャレンジを決めました。


ブルーベリーには3種類の系統があり、それぞれ暖地向き、寒冷地向き、実の甘さ、酸味が変わってきます。順を追って見てゆきましょう。

■ラビットアイ系統 暑さに強く、暖地栽培向き。甘みが強くて酸味が弱い。熟す前にうさぎの目のように赤くなる。
■ノーザンハイブッシュ系統 寒さに強く、暑さに弱い。寒冷地向き。酸味が強い。
■サザンハイブッシュ系統 ノーザンよりも暖かい地方向きのハイブッシュ。新しい系統で、まだまだ発展途上中。
まずはこの系統を頭に叩き込み、自分の住む地域ではどの系統が育てやすいかを決めます。それから膨大な品種の中から、コレだ!と思うものを選びましょう。


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私が以前育てていたのは、ノーザンハイブッシュのランコーカス。今回は同じノーザンハイブッシュのトロという品種を選びました。トロが欲しかったわけではなく、元気の良さそうな株を選んだら、このトロだった、それだけです(笑)
まだまだ若い株なので、やっと主幹になるシュートが伸びてきたばかり。まずはしっかり成長させることが第一。花や実はしばらくはお預けです。ニョロニョロした枝は冬に剪定することにします。


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ランコーカスがダメになった理由はハッキリしませんが、悔いが残るのは、きちんとブルーベリー用の酸性用土を使わなかったこと。それから花後に一気に枝が黒くなったことから、暑さによる根のダメージがあったのだろうと想像できます。
なので今回はブルーベリー用に調整された用土を使って、楽ちんな植え替え♪陽射しを調整しながら管理することにします。


そういえば、よく聞かれる質問に「2本植えないと実がならないの?」というものがありますね。ハイブッシュ系統の場合ですが、私の答えは、「1本でも実はなります。」ただ、たくさんの収穫を望むのであれば2本以上植えた方が受粉がスムーズにいくと思います。ラビットアイ系統はどうでしょう?やっぱり2本必要なのかな。


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倒れ気味の枝を起こして固定させました。水を遣りながら、なんだかこのトロとは長い付き合いになりそうな予感を感じました。なんだろうな、愛おしい気持ちとうまくいく確信みたいなもの…フッとそんなことを思いました。