山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

古くて新しい花瓶


花瓶を処分し始めてからというもの、花瓶が気になって仕方がない。新しく買う花瓶、どんなものにしようかなって、ネットオークションをひたすら眺めた1週間でした。
花瓶を処分してまた花瓶を買う、ってなんだか可笑しいけれど、使っていない大きなモノ(それも2つ)を使いたくなる小さなモノへ。つまりダウンサイジングです。



値段も手頃でサイズも希望どおりの、カイザー社の古い花瓶に決めました。コロンとしたかわいらしい形に細かな装飾が片側から広がっています。
詳しい製造年までは調べても追えなかったけれど、少なくても25年は経っている。それは説明書きに印刷された輸入代理店の郵便番号が昔の3桁表示だったから。
届いてから分かったんだけど、つや消しの白磁でした。ツルっとしていた方が好みだったんだけどな。いくら写真を見ても気付けなかった私のミス。


私は中古品が割と好きで、このブログの写真を取っているカメラもスマホも、愛用している腕時計もみんな中古なんですね。高額なものを安く買えることももちろんですが、いい状態のものを次に欲しいと思う人へバトンを繋いでくれる、みたいな、人から人へ渡ってゆくという過程がすごく好きなんです。
ちなみに私から誰かへ、はほぼありません。使い倒しますから。


そういえば随分前に、とても話の合うお客様と顔見知りになり、鉢バラを50鉢以上育てているという話をお聞きしました。
ある時にその方が、管理が大変なので幾つかのバラをあなたにお譲りしたいと言い出したんです。欲しいものがあったら言ってほしい、と。
私は話半分に聞いていたので、「それは申し訳ないので、どうしても好きになれない、手放したいというものがあるのならば戴きますね」と答えておきました。

後日、またそのお客様が来店されました。
「ごめんなさい!先日あんなことを言ったけれど、どれも高いお金を払って集めたものだから手放せない…」
どうやら会話の流れでそんな話をしてしまったのかも知れませんね。私も本当に持って来られたら大切に育てられるのか不安があったし、どうしようかと思っていたので、内心ホッとしたのでした。

本当に手放す!と心に決心をつけないと、物ってなかなか手放せません。私も花瓶を手放した時、ちょっと心が揺らぎましたもの。でも世代の想い出を背負うことはしたくなかったからね。



ものの手放し方は色々だけれど、大切なものは大切にしてくれる人に渡すのが一番だよね。