山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

現金でしか買えない訳あり物件


こんにちは。師走だというのに突然物件探しをしている山田ガーデンです。
先日、物件サイトで見つけた中古住宅を内覧してきました。結果的に、あの物件は購入できませんでした。



「ここに決めます。買いたいです。」
「現金になるけど、いい?」
「えぇっ!? 現金?住宅ローン組むつもりだったんですけど…。」


不思議なんですが、住宅ローンの審査が通る通らない以前に、現金でしか取引のできない物件だったんです。
と言っても事故物件でも再建築不可物件でもありません。銀行が抵当権を付けられない物件。不動産登記に詳しい方なら解るかも知れませんが…。
融資をする銀行側は、万が一返済が滞った時に、お金の代わりにモノで貸した分を回収する。住宅ローンを組む場合は、銀行側はその不動産に抵当権を付ける。担保にするわけですね。

この物件は、測量士による書類への記入ミスがあり、住所の番地が1文字間違っていることで銀行の住宅ローンが通らない物件なんだそう。提出しなければならない書類が現況と1文字違いがあるために、銀行からは融資できないと言われていると言うんです。
何とか住宅ローンを組めるようにと、不動産屋さんが親しい信用金庫に掛け合ってくれたのですがやっぱりダメで。ではフラット35という住宅ローンを利用しようとなると、今度は建物が小さすぎて利用基準に満たない。フラット35は床面積が70㎡以上ないとダメだそうで、昨年夏に申し込んだ平屋もそうだったことを思い出しました。
フリーローンでは金利が高くなってしまうので、オススメはしません、と言います。
「1文字訂正すればいいのに、って思うでしょう?それができないこともあるんですよ。」
担当さんの他にもうひとりスタッフの方が対応してくださいましたが、もうどうしようもないことのようなので諦めるしかありませんでした。登記から30年以上経っている物件には、昔はそれで良かったけれど、今となってはプロにもどうすることもできない何かがあることは理解しました。
「山田さんにピッタリな物件だったのに、最初に現金取引だって言っておけばよかったねぇ、すみませんねぇ。」
担当さんも平謝りしていました。
突然始まった物件探しは、奇跡的な急展開をしながら、あっけなく終了しました。
またしてもダメでした。


何かの間違いで、あの物件を買うことができないかな。二度ある事は三度ある、って言うじゃない?急展開の連続でここまで来たんだもの。
見えないご縁が繋がっていれば、いつかそんなこともあるかも知れませんね。