山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

園芸店を持つ夢は叶わなくても


愛犬きなこと布団に入ってぬくぬくしていたら、つけっぱなしのテレビに美しい庭が映る。雑木とグラス類、宿根草を組み合わせた、計算し尽くした自然な庭。山形のガーデナー、青木真理子さんの密着番組。



園芸店を開きたくて綴ってきたこのブログではありますが、当初の予定よりずいぶん回り道をしています。そして皆様も薄々感じているでしょう。私が店を持つことはきっとないということを。
不登校の息子に居場所を作ってあげたい。漠然と園芸店を開きたいと思った理由です。家では祖父母にいろいろうるさく言われていたので、朝一緒にお店に連れてきて、作業をしたりお客様と会話したりお茶したりできるような、そんな安心して過ごせる場所があったらいいんじゃないか。
でもそれにはまとまったお金が必要で、生活費や教育費に追われて貯められないままここまで来てしまった。月日が経つのは早いものです。


番組を観ていた主人がぽつりと呟きました。
「おまえにもできるのにな。」


広い庭が家にあったから。家業を営んでいる裕福な家だから。そんな生まれ持った環境のせいにはしたくない。能力次第で夢は実現することができると思っている。それを掴むことができない私は、やっぱり能力が足りないんだ。人を惹きつける力がないのは、このブログの閲覧数を見ればわかる(苦笑)。7年続けてきたけれど、やりたいことを掴むきっかけにもならなかった。
このブログがいつか自分の力で自分の店を持つことの助走となれば、と長年綴ってきた。それはもう、今後も叶わない。けれども、今の仕事は言い換えれば店を持っているようなもので、どうしたらお客様に足を止めてもらえるか、手に取ってもらえるかを考えることが楽しくて仕方がないの。だからここで、私はずっと生きていこうと決めました。園芸の資格を取って、只者じゃない販売員になります。



ずっとモヤモヤしていたこと、言葉にできてよかった。