我が家の南側にある広い畑。ご近所の農家さんが手放したそうです。
山田家がこの場所へ移動してきてから、野菜を作っているのを見たことはありませんでした。
昔からの農家さんの持ち物ですが、年を取り作業もできなくなってしまったのでしょう。税金を払うのが大変だから、という理由だそうです。
それでも、定期的に土をかき回し、雑草が生い茂らないように手は入れてくれていました。
何も作らないのなら、少し場所を借りて野菜を作りたいな~、と考えていたところだっただけに、話を聞いてかなりショックを受けています。
どうせまた、全部宅地になっちゃうんだ。
もう、うんざりだよ。
山田ガーデンの住むこの地域は、本当に田畑がなくなってしまいました。
もう農協が機能しなくなるのではないかと思うくらい。
手放された畑は、一般農地ではなく、市街化区域農地なのだと思われます。農地ならば、農作物を作るための大切な土地なので税金は優遇されているはず。
逆に市街化区域農地は、宅地とほぼ同じくらいの税金がかかるようです。
なぜなら土地の評価が上がるから。
これ以上宅地を増やさない方法はないのか、県や市で何とかできないのかと考えたけれど、個人の資産だからどうにもできるはずがない。私はそう思っていましたが、どうやら違うみたい。
というより、役所が「町を大きくしよう」と考えたら、その渦中にある農地は瞬く間に税率が変わり、その結果、手放されてしまうということ。
実は山田ガーデン家の隣り合わせの土地も、最近売り地になりました。
年配のご夫婦が宅地を菜園にして野菜作りをしていましたが、こちらも税金の支払いが大変との理由…仕事をリタイアしたらのんびり菜園を、という夢も、今は難しい時代のようです。
"土地の上に建物があるから、税金が安くなる"
調べてみたところ、宅地を更地にすると固定資産税が3~4倍に跳ね上がるそう。
だから空き家をひどい状態で放置している人が多いのでしょう。もちろん解体にもプラスの費用がかかりますものね。
なぜこんなにも世の中お金、お金なの?
高い税金を払って家庭菜園。本当に好きでなければやってられない!そんな気持ちも解ります。
わが愛車は、ボロいフォード製で、新車登録から17年経っています。
もちろん税金は「古い」という理由で増額されています。それでもガンガン払い続けるつもり。
塗装が傷んできたので、業者に頼むか自分でやるか、そんな話まで上がっています。
捨てる気、ゼロ。
土地の税金とはケタの違う話ですが、そんな人もここにいますよということで。