山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

息子と行きたいモネの庭〜ブログ休止のお知らせ

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スーパーに併設されたお花屋さんで調達したビオラは、咲き始めはクリーム色で、咲き進むと紫色に変化してゆきます。まるで2種類のビオラが寄せ植えてあるみたい。
ビオラは明るい子供の顔に見えます。仲良しクラスの笑顔の子供たち。現実は陰口、ひがみ、脅し、そんなことがクラスの中でも渦巻いています。だから行けなくなった。息子が求めているのはきっと、ビオラのような世界。優し過ぎる子なのです。でもそんな風にはいかないことも解っているから苦しんでいる。世の中はそんなことばかりだと話して聞かせるのも違うと思うし。見つけて欲しいのです。自分で、自分の立ち位置を。


もし自分の子供が不登校になったら、無理に学校なんか行かなくていい。一緒にいろんな所に出掛けて、いろんな体験をさせてあげよう。ぼんやりとそんなことを考えていました。
それが本当に我が家に起こってしまった時、初めてそんな簡単なことではないと知りました。ゆっくり休ませてあげたいと思う反面、私自身の気持ちの整理がつかない。たくさん休んだらみんなから遅れてしまう、ますます足が遠のいてしまう。このままずーっと学校に行けなくなったらどうしよう。やっぱり親はそう思ってしまうんです。


外へ連れ出したいのですが、陽気に遊びに行けるはずがありません。学校に行かなきゃいけないと解っているのに、行けない悩みを抱えているのですから。外の世界に不安がいっぱいあるから、一歩踏み出す勇気を少しずつ少しずつ自分の中にためているところ。家でずっと過ごしているので、趣味のギターだけがどんどん上手くなっていっています。


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パリには結婚する以前に何度か旅行をしました。オルセー美術館にあるモネの睡蓮の絵は、人だかりが絶えないことからその人気ぶりが伺えます。パリから北西へ80kmのノルマンディー地方にあるジヴェルニー村に、モネが暮らした家と作り上げた庭園が保存されていて、4月〜11月の間は一般公開されています。モネの死後、庭を管理していた彼の娘ブランシュも亡くなると、庭は荒れ放題になってしまったそうですが、現在はクロード・モネ財団が管理し、当時の写真や残された植物の購入リストを基に再現をしているそうです。

<<ノルマンディー地方は「シードル」と呼ばれる林檎酒の名産地で、モネがこの家に引っ越してきた当時、庭には林檎の木がたくさん植えられていた。モネは、まずはこの木々を抜き、8人家族の食卓を潤すための菜園を造った。家族総出で土を耕し、種を蒔き、草むしりをした。その後、「花の庭」造りに、絵を描く時間を割きながらも、情熱を注ぎ込んでいく。

モネは当時流行していた幾何学的な花壇造りや、庭に置く柱や彫像などの装飾を極端に嫌った。花も野生種に近いものを好み、斑入りの葉など興味を持たなかった。モネにとって庭は自然に近いことが重要だった。1万2000ⅿ²におよぶ広大な庭の隅々まで気をくばり、花の種類、配置、全てにこだわった。モネは時間だけでなく、莫大な資産を庭に投じていた。>>

P30より抜粋


その後、土地を買い足して池を造り、睡蓮を植え込みました。その睡蓮池を描いた作品は200点を超えるといいます。きっと庭の写真を撮る今の私たちと同じような感じで、作り上げた庭の美しいひとコマをたくさんたくさん描き残したかったんじゃないかな。なんだか解るような気がします。
睡蓮の連作は、日本でも香川県地中美術館静岡県のMOA美術館、千葉県の川村記念美術館など10館以上の美術館で見ることができます。
ハイシーズンは金銭的に難しいだろうけれど、この美しい庭に行くことができるのならば、お供には息子を迷うことなく指名します。


間もなくクリスマス。クリスマスが過ぎればバタバタとお正月準備も始めなくてはなりません。1月2月はトリプルワークになるので、昨年以上に忙しい冬になりそう。自分のこと、家族のこと、これからのことを冬の間にしっかり向き合って考えたいので、約4年間書き続けてきたこのブログの更新をしばらく休止します。今まで読んで下さった皆様ひとりひとりにお礼を申し上げます。
モネのように経済的に苦しんだり、死んでしまいたいほどつらくても、庭作りをやめることはありません。冬の間も写真は撮り続けますし。またトサミズキ(土佐水木)が咲く頃、春の庭でお会いしましょう。ありがとうございました。








ガーデングッズは廃品をリユース!

私がオバチャンになったな、と思うこと。それは廃棄されているものをチェックしてしまうこと。
ごみステーションから菊鉢を拾ってきたこともあったし、家を取り壊している所を通りかかれば、廃材を譲ってくれないかな〜と淡い期待を抱いたりも。庭で使えそうなものに、とっても反応してしまいます。ピカピカの新品には興味がなく、使い古した物が欲しいのです。


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週末、職場のごみ置き場で見つけたブリキのバケツ。これは何かに使えるに違いない。社長に断って戴いてきました。お客様の庭の片付けをした際に引き取ったものだそうです。会社としては廃棄処分料が少しでも減った方が嬉しいし、私はもらえて嬉しい。
以前はガーデングッズを庭に置くことに抵抗がありました。オシャレだと言われるガーデングッズで溢れ返る庭の写真を見る度に、植物がメインなのかガーデングッズを飾ることがメインなのか解らないような庭には疑問がありました。しかし、雨樋を隠すためにテラコッタ瓦を置いたり、クレマチスを這わせるためにトレリスを置いたりしているうちに、人工的なものと生き物のコラボも悪くないなというか、やり過ぎなければ植物をより魅力的に見せることができるんだということに、遅ればせながら気付いたのです。


庭は時間が経つほどにいい味が出るものです。苔むしたレンガ、サビの出たアイアンフェンス、そこに大きく育った植物が自然にもたれかかったり、絡んだり...人間と同じように、時を重ねるにつれてやわらかく素敵になってゆくもの。しかし庭がそこまでになるには5年、いや10年かかるかも知れません。
そこでオススメしたいのは廃品の再利用です。プラスチック製品は経年変化で壊れやすいのでゴミになるだけですが、ガラス製品や金属類、木材は庭を新たに魅力的に見せてくれるでしょう。実際売られているガーデングッズもシャビー加工がしてあったりと、時間が経ったような風合いのものが多いですね。しかし値段に驚きます、とにかく高いのですから!

廃品にもう一度命を吹き込む。どう再利用するかあれこれ考えるのもまた楽しいものです。エコだしね。mikipanさん(id:mikipan)の物を大事にする心をお手本にしています。石臼を鉢にしてチューリップの球根を植えるなんて、読んでいるこちらがドキドキしてしまいます。

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一緒にもらってきた廃棄のヒューケラ、パンジーランタナ。廃棄されるものをもらってくることに恥ずかしさはありません。それがオバチャン魂なのかも。「もったいないし、可哀想だし〜」を全面に押し出せるようになりました(笑)。


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ランタナは職場のモデルガーデンで大きく生き生きとしているのを実際に見て、植えてみたくなりました。低木になってゆく植物です。暖地では冬越しできるようですが、北関東ではどうなるか分からないので、春になるまでは鉢植えにして不織布を掛けて管理してゆきます。


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冷え込んだ月曜日の朝、マルシェルブが最後の蕾を広げてくれました。美味しそうなアプリコットオレンジ色は健在です。今年は良く咲いてくれました。気に入って庭に植えても思い通りに咲いてくれなかったり、うまく成長してくれないバラも多いですが、このバラは四季咲き性を崩すことなく安定しています。

今年のMVPはあなたに差し上げよう。







初冬に咲く〜つるバラ 新雪


平年より気温は高いらしいけれど、それでもやっぱり寒いから、既に私の足の指にはしもやけ。暖かな春になるまでは絶対に治らないから、暫しのお付き合いになります。今年の冬は外仕事用にホッカイロも貼るタイプ貼らないタイプ、足用と揃え、充電式湯たんぽもスタンバイさせて。


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休眠前のつるバラ 新雪の柔らかな白が、気持ちをほっとさせてくれます。アーチに固定せずぷらんぷらんしているのは、設置後に伸びた枝だから。今年はアーチを設置して本当によかった。しなだれる新雪のつるを気にすることなく、背筋を伸ばして庭の行き来ができて、これぞアーチ本来の使い方だと言えるほどに満足しています。

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寒さで赤く染まる蕾は、秋ならではの新雪の姿。春、家の壁面いっぱいに咲く数には程遠くても、咲いてくれると嬉しい。ラージクライマーはとにかくつるが伸びるから剪定が大変だけれど、本当に病気に強くて、1年を通して安心して眺めていられます。葉を落とすことがないもの。私はやっぱりこのバラが好きです。


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庭中に咲いていた眩しいほどのスプレーマムも色褪せて、また違った美しさを見せてくれています。全てが黄金色。アブラムシびっしりだから、年末までには片付けてしまうけれどね。


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フロックス ミスティックグリーンの2番花は寒さにやられて、やっぱり咲けませんでした。また来年のお楽しみです。


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イチジク ドーフィンの実をヒヨドリがついばみに来ているのを見かけました。父も食べる気はもうないみたい。野鳥のために、枝の剪定はしばらくお預けですね。









華道家 假屋崎省吾の個展へ


ガーデンリフォーム会社に出勤した週末、一緒に働いているママさんから唐突に、こんな質問をされました。
「山田さん、假屋崎省吾どう思います?」
「えっ?あのカーリーのこと?好きですよ、すごい才能だなって思いますよ。」
「実は假屋崎省吾の展覧会があるんだけど...どうですか?一緒に行きません?」
「!@#$%&*>+</〜!!!」

その後の私のリアクションが期待通りだった、と彼女は嬉しそうにしてくれました。


私はほとんど何処へも出掛けません。ちょっとした日帰りも1年を通して数えるほど。庭にいる事が好きだから、に他ならないのだけれど、仕事もしているし、娘の学校への送迎もあるし、不登校の息子を置いて自分だけ遊びに出掛けるのも申し訳ない気持ちもあって、今年1年を振り返ると本当にどこにも出掛けることができずにいました。

假屋崎省吾。テレビでもお馴染みの華道家である彼(いや、彼女か?)の作品は豪華で力強い。ダイナミックに広がる大きな作品が彼(彼女かも)の得意とするところでしょうか。枝ものを赤く染めてアクセントに使うのも彼流で、見ればすぐに彼の作だと分かる。テレビでは控え目な感じだけれども、話し出すと明るく柔らかな口調から真面目さや芯の強さが垣間見えます。マツコ デラックスしかりIKKOしかり、性別を超えた中性的な人って魅力的だな、と感じることが多いのは私だけでしょうか。


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会場は栃木県宇都宮市の大谷町。ここは昔、採石場で栄えていた場所で、火山灰からできた軟らかで軽石のような石 "大谷石" が採れる所。加工がしやすく、火に強いのが特徴で、長方形に切り出して、多くは家の塀として使われてきました。しかし計画なく採石したことで地下のどこが空洞になっているのかが現在も判らず、今でもたまに小規模な陥没が起こったりもします。知っている人はあまり住みたがらない地域でもあります。


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会場の大谷資料館の地下へと階段を下りてゆきます。中の気温は4℃。地下は暖かいのか寒いのか想像できませんでしたが、ズバリ寒かったです。1年を通して平均7℃だそうで、昔は政府米の貯蔵場所でもありました。人工的な洞窟のような感じのする不思議な異空間です。


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初めて見る、假屋崎ワールド。地下の薄暗い空間に響き渡るのは、假屋崎さんらしき明るい声。グッズ販売を自ら行う假屋崎さんでした。61歳になられるというのに超元気です(笑)。


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角材と枝ものの強い色。どちらも彼らしい作品です。

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生花を使った作品は多くはありませんでしたが、牡丹と八重咲きトルコキキョウを使った淡い、優しい作品が目を引きました。


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假屋崎さんの個展のために、季節ではない花を開花調整して提供してくださる花卉農家さんがいらっしゃることに感謝、とスタッフさんがおっしゃっていました。


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闇の中にカリンの黄色が映えます。


假屋崎さんの明るい声とお客さんの笑い声が響く、アットホームな雰囲気の個展でした。切り花を飾るよりも植物を育てることの方が好きなのですが、最近はそのモチベーションが下がりつつあった私に、充分なパワーを与えてくれました。忙しそうにしている假屋崎さんと少しお話できたことも良かった。内容は伏せますが「貴女の人生なんだから、やりたいことやりなさいよ!」ってあの元気な口調で言ってもらえたことで、後ずさりしている自分に気付けました。明日からまた、頑張ろう。









2019年 柚の収穫〜娘の摂食障害の思い出

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朝8時。ガーデンリフォーム会社の敷地内をぐるぐる歩いてカギを開けます。少し前の急な冷え込みに、植物たちも霜をまとって。またひとつ、季節が進んでゆきます。


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11月19日の穏やかに晴れた庭を道路から眺めると、色付いた柚の実を見つけました。今年は裏年なので2個だけ。
果樹は毎年たくさん実るわけではなくて、実る年と実らない年が交互にあります。実る年が表の年。その逆で実らない年は裏年。それだけ実を付けるということには、大きなエネルギーが必要なのでしょうね。


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低い位置になったので、さくっと収穫です。


詳しくは書かなかったけれど、昨年の収穫時期は、娘の摂食障害でかなり悩んでいた時でした。「痩せたい」という気持ちが強くて、家族の意見も学校の保健の先生の話も聞き入れず、食事制限はエスカレートしてゆきました。過去記事の写真、腕が折れてしまいそうなほど細いでしょう?35kgを下回っていました。
どんどん痩せ細る娘に我慢できなくなり、婦人科に引っ張って行き、先生に「誰の話も聞き入れずに困っている。ダイエットの怖さを話して聞かせてやってくれませんか」とお願いしました。
今はもう克服できて、制服のミニスカートから太い脚をどどんっ、と出しています。今朝も「登校前にスタバに寄りたいから、1本早い電車に乗るから駅まで送って」だって(苦笑)。子育ては胃がキリキリするようなことの連続です。


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さ、庭作業前にセブンイレブンに行って一息いれましょ。











チューリップ球根の植えつけのポイント〜植木鉢編

先日植え付けたチューリップの球根。来春は久しぶりに植木鉢で咲かせようと思い立ちました。

毎年買ったばかりのぷりぷりな球根を庭へ植え付けても、葉ばかりが茂って蕾を付けないことが多いのですが、鉢ならば上手く咲いてくれるはず。なぜかそんな根拠のない自信があったからです。

初めてこれから植え付けたい、植え付けたけれどちゃんと芽が出るか不安...という方のために、山田ガーデン流のちょっとしたポイントを伝授しますね。 

 

 

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植え付け前のひと手間。茶色の皮を剥きます。こうすると複数の球根の根や芽の伸びが揃ってきれいに咲く、と "園芸ガイド" で読んでから、忠実に行っている作業です。

皮を剥くと球根の痛みも確認できますね。ひどく傷ついていたり、変色していたり、カビが生えている球根は植え付けないようにしましょう。植え付けても腐ってしまうことがほとんどです。

 

 

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分球した小さな赤ちゃんがくっついている場合には、取り除いておきます。養分を分散させないようにね。

 

 

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球根に付いていた写真の台紙に、植え付ける深さが載っていました。え?地植えと鉢植えではこんなに深さを変えるの?鉢植えってこんなに浅く植えていいんだ…知りませんでした。

 

 

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今回購入した球根のパックにはアンジェリケという品種の球根が多めに入っていたので、それを半分ずつ、皮を剥いたものとそのままのものに分け、どう成長が異なるか実験してみます。

植え付ける深さですが、上記の図のように浅すぎても不安なので、表土から球根2個分の深さに植え付けました。

今後は土が乾いたら時々水を遣ります。チューリップは冬の低い気温にさらすことで花が咲くので、戸外で管理しましょう。   

そういえばこの植木鉢、プラスチック製なのですが、愛犬きなこと散歩していた時にゴミ収集所から拾ってきたものです(笑)。ご近所さんが処分したのでしょうね。

 

咲くまでの楽しみが大きいチューリップ。さて、来年の春にどんな花を咲かせてくれるでしょうか。

 

 

 

 
 
 
 

一軒家に庭はいらない時代

今週の関東地方では太陽に会えないみたい。先週末からぐずぐずと雨ばかりです。美しい町の紅葉が雨雲の下で終わりを迎えてしまうのは勿体無いね。


山田ガーデンのご近所さんは、昔からこの地域に住み続けている方と、家庭を持ち、新たに家を建てた方とが半々の割合です。元々田畑だったこの地域が住宅地に変わり始めて15年くらいでしょうか。我が家の目の前にはアパートが建ち、ブログ記事用に庭の写真を撮ると必ず建物や駐車場の車が写り込んでしまうようになりました。
一軒家にはあたりまえのように庭があり、庭木を植えるというスタイルが変わりつつあるんだな、と感じるのは、新しく建てた若い方の家には土が見えないことから判ります。きれいにコンクリートを流してあったり、タイルが隙間なく貼ってあったり、生きたものを置かないことで生活感を消した無機質なスタイルが好まれているようです。


山田ガーデンが子供の頃は共働き夫婦は少なく、家に帰れば母親がいる毎日でした。現在はお母さんも外で働く時代。忙しい毎日の中、庭のあれこれに時間を掛ける暇もないことはよく解りますし、それよりももっと大切にしたい事をそれぞれ持っていることでしょう。
そりゃあ大変ですもの、庭を相手にすると時間がいくらあっても足りない。雑草を抜き、花がらを切り落ち葉を集め、ひとつひとつの植物に声を掛けていたら、もう夕飯の買い物に行く時間もなくなります。
夫婦関係も悪くなります。庭で作業ばかりしていると、放っておかれたどちらかの機嫌が悪くなること必至です。
今は小さな土地が売れる時代だと住宅メーカーさんから聞いたこともあります。もう家に庭は必要とされない時代なのですね。山の中に家を建てたい、そんな妄想を喜ぶ私は古い部類の人間なのかも知れません。


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青々しかったハボタンの中心に色が出始めました。青々しいのも良かったけれど、ぐっと華やかになりました。


虫が苦手だから庭はいらない、そんな方もいらっしゃるでしょうね。植物に虫はつきものです。間違ってもバラなんて植えてはいけません。気持ちの悪い虫たちに1年中悩まされることになります。伸びた庭木の枝は定期的に剪定しなければならないので、そのつどゴミは出るし、水を遣らないわけにもいかないので長期の旅行にも行けません。

そして一番恐いのはその中毒性。例えばですが、何かの間違いで庭に植えてみたい植物と出逢ったとします。お世話を続けてゆくうちに、何故か「かわいい... 」という気持ちが生まれてしまう。これが恐いのです。もうひとつお世話できるかも、これを家の植物の脇に植えたらお洒落かも、そんな風に幾つも迎え入れることで、いつの間にか趣味がガーデニングになってしまう。
もうね、庭なんて無いに越したことはありません。無機質な庭、バンザイ。

さ、私は庭をちょっと見てこようっと♪

感謝の心が足りない人

 


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久しぶりの雨がハボタンの葉の上で輝く。この雨を境に、朝晩の冷え込みがぐっと強くなりました。マイナス気温もすぐそこです。

 

 

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テマリシモツケの黒葉にポンポン菊の黄色が映えます。前ボケはワレモコウ。

 

 

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葉の落ちた姿で花弁を開かせたラ フランス。

 


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ヒメコブシもだいぶ葉を落としつつあります。こんなに紅葉がきれいなのは初めてかも知れない。1本立ちだったのに、枝が全体的に伸びて大きくなったなぁ。

 

 

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昭和レトロなイソギクも満開になりました。

 

 

職場で取り置きしてもらっていたジャンクレンガを、やっと庭に運び込みました。名前の通り、欠けていたり割れていたり、お客様のお庭を施工した余り物。でもこれがいいのです。レンガは欠けたり割れたりしている方が温かみがあっていい。同じ種類で揃わなくても構いません。

植物が眠る冬の間は、これでちょっと庭のデザインを変えて遊ぶことが出来るな。

 

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これで1ケース980円!気に入ったものがあればお買い得です。

 

 

チューリップの球根も鉢に植えました。鉢ならば咲けない不安を感じずに済みます。何故でしょうね、鉢なら上手くいくと思えるのは。

植えっぱなしの球根たちの中では、クロッカス、ニホンスイセンなど芽を出し始めているものも。ハナニラなどは葉がわさわさと伸びています。

 

 

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寒くなる前に、仕事が忙しくなる前に。着々と準備を進めます。サニーレタスはプランターからポット上げして、室内の窓辺で育てるつもり。

 

 

今週からいちご農園の仕事がポツポツと入ってきます。いよいよシーズンの始まりだなぁ、というわくわくした気持ちでいます。

でもね、残念ですが今シーズンでこの仕事は終わりにすることになると思います。農園のご夫婦はとっても良い人で楽しくて勉強にもなるし、大好きな仕事ですが、充分な収入が得られないこの仕事を続ける事で主人とケンカが絶えないなら、辞めて会社勤めに戻って暮らすしかないのだろうと思うのです。

やりたいことをずっとずっと我慢してゆくことが、きっと私の星回りなのでしょう。本当に何のための人生なんだろう。ぼんやりとは判っているのです、園芸店を開くことも無理なことなんだって。家族だれひとりとして賛成してくれないのに、実現なんて出来るはずがない。どうしても実現したいなら、ひとり家族から離れるしかないのです。

収穫シーズンを目前に、もう辞めることを考えなくてはならないのは酷です。短い間だけでも好きな事を仕事にできたことに感謝しなくてはいけないのかも知れません。納得して決めたことではないから、そんな気持ちにはなれないけれど。私にはきっと、そういう気持ちが足りないのだろうな。

 

 

 

 

 

 

 

 

ビオラから元気をもらう

 


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山田ガーデンにも秋バラが咲きました。秋バラは春に比べて色が濃く出る、と言われますが、このバラは1年を通してあまり色の変化はないように思えます。ドイツ コルデス社のカフェ。

 


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このバラを選んだ時は、ベージュピンク色ブームが私の中で到来していて、あまり巻き巻きしない花姿も気に入りました。巻き巻き姿のバラは豪華ですが、私は「これがバラなの?」というようなバラらしくないバラも好き。より自然に庭に溶け込んでくれるから。

 


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今年は春以降、死んでしまったかと思うくらいひっそりとしていたルイ14世も、肌寒くなってきてから調子を上げてきました。この蕾、冬の始まりまでに咲くことができるでしょうか?

 


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名前通り美しい黄金色のギボウシ、ゴールデンティアラ。

 

 

「もし時間があれば、仕事帰りに寄ってよ。」いちご農園の奥さんに言われて、今シーズン収穫第1号のお裾分けを戴きました。


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夏の間、頑張って働いてくれたから、と私にだけ声を掛けて下さったのです。久しぶりのいちごの香りに、心がほわっと温かくなりました。

でもね、辛いのは、私の主人がこの仕事を良く思ってくれていないこと。賃金が安いのに楽しんでいる私が気に入らないんだ。ガーデンリフォーム会社にしてもそうで、充分な賃金をもらえない仕事を選ぶなんてお前はおかしい、そればっかり言われる毎日です。

"これからの社会を生きていくには、時給で働くことからまず脱出しよう" なんてネット記事を読んだことがあります。時給で計算されるような下流な仕事は今、人手不足で騒いでいるけれど、機械化・簡素化していくことで解決されればよいことだ、そんな内容だったように記憶しています。

自分にとって楽しくて賃金も申し分なく貰えるに越したことはないとは思うけれど、私の場合、楽しんでいること事態がいけないことだと言われている気がしています。未来のための勉強は、私の勝手な我儘でしかないのです。母親は子供のために全てを犠牲にして、120%の力で子供に接しなくてはならない。それが主人の考え。私は自分が充実できているからこそ、他のことも頑張れる人間です。根本的な考えが違っていて、悲しいですがもう解り合えない気がしています。

横からガヤガヤ言われるのは、もうごめんです。

 

 

泣きながら眠った翌日は気分も落ち込んでいたけれど、買ったビオラがビニル袋に入ったままになっていることが気になって、庭に出て鉢に植え替えました。ミッキーマウスのような顔を眺めていたら、随分元気になりました。


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冬の定番であるビオラはカラフルで明るく、かわいらしくて、香りも良いので大好きです。ビオラのない冬の庭はちょっと考えられないな。

 


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農業高校で育ったビオラはちょっと徒長していますが、元気に咲いています。

 


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昨年庭を飾っていたビオラ "北海道ブルー" が、バラ マルシェルブの鉢の中で花を咲かせました。飛んだのかな?アリが運んだのかな?

スミレの種にはアリが好きな "エライオソーム" と呼ばれる美味しい部分があって、アリはせっせとスミレの種を運びます。そうしてスミレはあちらこちらに運ばれて芽を出すことがあるのです。

 

 

 

 

 

自由になれ~廃棄植物のその後

 

丸4年使っているスマートフォンの充電が持たなくなってからもなんとか騙し騙し使い続けてきましたが、充電器から外すと10分も使用できない状態に。もうダメね。ちょうどいい機会だから、通信費節約のために格安SIMに乗り換えよう。あれこれ調べ倒し、SIMフリーの端末をネットオークションで購入。粛々と準備を進めています。

端末の電池を交換してSIMフリー化し、格安SIMに乗り換えて使い続けることもできますが、Androidのバージョンが古いことから、端末も新しめのものに買い換えを決めました。ひとつのものを長く使い続けることはエコですが、家電だけはそうもいかないところが悩ましいです。

家族みんなで同じキャリアを使っています。それを1回線契約解除するだけで、あれこれ紐付いているものを外して組み直したり、割引がなくなったり。今までいかに家族という名のもとに、がんじがらめにされていたかを知り、なんだか怖くなりました。10年以上使用してきた現在のsoftbankキャリアにはもう魅力を感じないので、契約解除できて清々しい気すらします。自由になれるんだ、って。割引がうまく組み込まれた難解なプラン、コロコロ変わる契約内容にはもうおさらばです。

 


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勤務先の売り場で廃棄処分寸前だったオレガノ マルゲリータ。ハーブは成育旺盛なので、売れずに置いておくとビニルポットのなかで根がガチガチに固まってしまいがち。小さなビニルポットから出して自由にしてあげたら、鮮やかな新しい芽がたくさん出てきました。

 


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これも処分品の日高ミセバヤ。水の遣り過ぎで下葉は溶けてなくなっていましたが、かわいらしい芽を出し始めました。

陽当たりの良いところに置いていて、3日おきに少量の水をあげています。

 


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低木のロフォミルタス マジックドラゴンも廃棄処分でゴミスペースに置かれていたもの。2本立ちの枝の1本が枯れてしまっていたので処分対象になってしまったのでしょう。残った枝はこんなに元気でした。気温が下がると、葉は美しい紫色に変化します。葉が落ちない常緑樹なので、寂しい冬の庭に彩りを与えてくれそう。

 

 

自由に伸び伸びと。窮屈なビニルポットから脱出した植物たちは、廃棄処分対象だったと思えないくらい、生き生きと見えます。元気を取り戻してゆく姿を見るのは植物を育てる醍醐味。

私も電話という些細なことからだけれど、自由になる。なんだかちょっと嬉しい。