山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

ミカニア デンタータのハンギング

 

雨の日の園芸店ほど空いている場所はない。ましてやお盆期間中、鉢物を見に行く暇人は私くらいでしょうな。

 

冗談抜きで、太陽が出ない日が続いています。日中でも半袖Tシャツでは寒いくらい。なんでも都内では8月に入ってから昨日まで16日連続雨が降っており、これは40年ぶりの異常気象なのだそうです。

庭のバラたちは、涼しさから勢い良く新芽を伸ばして蕾を付けているのは嬉しいけれど、 オールドローズ黒点病やウドン粉病も同時に勢いづいてしまって、もうなんだかなぁ…

 

 

園芸店も夏花から秋花へと商品をシフトする抜け時期のようで、葉ものが多く並んでいました。 

そんな中で、一際目を惹くダークグリーン!紫色のつるが美しい植物が!

 
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ミカニア デンタータ

 

ほふく性であまり寒さには強くないことから、ハンギングにしようと思い立ちました。

ハンギングなら垂れるつるを楽しめるし、寒くなった頃に内鉢のミカニアを室内に入れ、別の植物を入れ替えて飾ることができます。

山田ガーデン、ハンギングは初めてです。



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ちょうど柚の木の枝下ろしをした切り口部分に、ハンギングを引っ掛けることができました。

おおぉ、今までとちょっと違ったことを取り入れると、見た目にも新鮮でいいですね。何度も庭を眺めたくなります。

しかし、土の入った内鉢はかなりの重さ。バーミキュライトにすりゃ良かった…

鎖が切れたりしないよね?大丈夫かしら。 

 

 

 

 

 

 

 

備品を買い揃える~空想山田園芸店

 

さて、園芸店の開業に向けて、店内にはどんなものを揃える必要があるのか書き出してみます。

いつになるか判らない、ぼんやりした夢だとしても、モチベーションを保つためには重要なこと。

ジョン レノンだって"想像してみよう"って歌っていたじゃあないか。

 
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何となく頭の中で想像するより、実際に紙とペンを用意して書き出すと、今日にでも動き出したくなるような、ワクワクした気持ちになります。

 

例えば、レジスター。お客様とのお金の受け渡しには必須備品ですね。これは中古品で充分だと考えていますので、早速ネットオークションを覗いてみました。

皆様、想像したことがありますか?レジスターがいくらで売っているか。

なんと1万円以下から揃っている!新型モデルは無理でも予算額で充分購入できそう。 中古品を活用すれば、その他の店内備品は上手に揃えることが出来ると判って、ぼんやりした夢に少しピントが合ってきた感じです。

 

レジスター繋がりでもうひとつ。

簿記の勉強を始めることにしました。会計士にお願いすることだとしても、出来るだけ自分でやりたいと思ったからです。だって自分の店ですもの。

山田ガーデンは商業高校を卒業しているので過去に経理の仕事をしていたこともありますが、出来の悪い生徒だったので(笑)検定はほとんど取得していません。珠算が得意だったことが志望動機だったのです(汗)

まだアルバイトすらできない15歳の子供が、"手形振り出し"と授業で教わってもピンとこないのは当たり前。

働き出してから理解できた今こそ、検定に再挑戦するいい機会だと考えました。

 

 

先日の記事に「個人経営で始めて、メルカリやヤフオクで商品を販売してみては?」 というコメントをいただきました。

ありがたいお言葉ですが、正直、個人経営もネット販売も考えていないということをお伝えしておきます。

理由として、個人経営では、仕入れの際の信用度が低いということ。きちんと会社を設立しているか否かで、取引もまた変わってくるものであろうと想像しています。

また、会社設立にお金をかけていないということは、いつでも紙1枚で辞められるということで、自分の開業に対する気持ちとしては中途半端だと思っています。

そしてネット販売に関してですが、植物という生き物を扱う以上不備は許されないもの。どういう姿でお客様に届くかわからない販売方法はしたくはありません。

これは、実際に配送中の事故で枯れてしまった鉢物が届いた経験があることからなのです。(ちなみに東日本大震災の影響でした)

 

コメントをいただきましてありがとうございました。

この場でお礼を申し上げます。 

 

 

 

 

 

秋、近づく

 

仕事もお盆休みに入り、やっとまとまった休暇がやってきました。

都内から叔母が来てくれたこともあり、昨日は1日早くお寺へ。今年もお寺のサルスベリは赤も白も満開で美しかったなぁ。

 

はっきりしない天気が続き、山田ガーデンのフェンスに這わせているマスカットは少々小粒気味。

僅かでも陽が当たるように、と主人が伸びた蔓を切ってくれました。

時々「ヤバい、切っちゃったよ」という声が聞こえる(笑)3房犠牲になりましたが、すっきりした姿になりました。


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山田ガーデンのすぐ南側は道路になっているので、散歩コースとして早朝歩いている方が通ったりするのですが、一般家庭の庭にブドウの房がぶら下がっている姿は、驚きの対象となっているみたい。

 

 


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ミレットも穂先が顔を出し始めています。

グラス類が色付き出して、ますます美しく感じられるのは、もう秋が近いから。

 

 

 

 

 

 

 

いち主婦が起業するために選んだ道だった

 

山田ガーデンは、園芸店を開業する夢を持っています。

最近は、インターネットビジネスでハンドメイド作品を販売している主婦の方がとても多いみたい。

初費用も少なくて済むため、借入リスクがほとんどなく、在宅で育児をしながら自分の都合に合わせて販売することができる。また、手軽なので副業として立ち上げている方もいます。

私は生きている植物を商品とするので、店舗を構えるスタイルを希望しています。

 

さて、そんな私は園芸店を開業することをどれだけ真剣に考えているのか。

 

実は、女性起業家を夢見る人を応援する非営利団体の元を、情報を集めるために訪れたことがあります。ブログを始める少し前のことです。

結構真剣なんですよ、これでも。

作りたいお店のイメージは固まっていても、先立つものがない山田ガーデンに、コンサルタントはこう言いました。

「とにかく、お金を貯めてください。」

 

ごもっともです。それは充分解っています。

それでも別の手段である、借入金や助成金の話が聞きたかった。こんな私にも開けている道があることを知りたかった。

でも、コンサルタントの女性はそれ以上、山田ガーデンに対してお金の話はしてくれませんでした。

聞きたいことも聞けず、一体何をしに行ったのだ?と、がっかりして家路に着いたことをよく覚えています。 

今なら解るんです。何故コンサルタントはお金の話をしようとしなかったか…

「このリーゼント主婦、突っ走ってしまうんじゃなかろうか。」そんな風に見えていたのかな、と。

 

 

店舗を構えるには、土地を購入するところから始めるか、店舗を借りなくてはなりません。パソコンがあれば始められるネット起業のように、簡単ではないのです。

しかも、義務教育真っ只中の子供を2人抱えた主婦が、借入金や助成金、いわば人からのお金で店舗を構えようだなんてリスクだらけ、というか無謀な話。

努力して自己資金を貯めることができなければ、土俵にも立てない。それだけ起業するということは大変なことなのですよ、とコンサルタントは言いたかったのではないのか。今ではそう思っています。

そうそう、それからもうひとつコンサルタントに言われたことは、「子供の進学などの区切りに開業しないほうがいい」ということでした。

 

 

そして1年前に現在の仕事に転職しました。 

興味を惹かれた仕事ではなく、開業のための自己資金を貯めることを第1に考え、選んだ仕事です。

ホームセンターの園芸コーナーで勉強を兼ねて働きたい気持ちもありましたが、時給が安くて諦めました。

とにかくスピードアップして資金を貯めよう!と、今までより勤務時間の長い、家から近い職を選びました。とにかく3年間は、興味がない仕事でも頑張ろうという決心でした。

それが紆余曲折あり、揺らいでしまっている現在…人間関係も良くない、仕事も回ってこない。この状況、ちょっと疲れたな。

 

でもこうして順を追って書き綴ってゆくと、忘れかけていた情熱がよみがえってきます。

そう、辛いこともつまらないと思うことも、資金を貯めるために全部我慢しようと決めたこと。

全ては、未来の私に捧げたんだ。

だから仕事を辞める時は、夢へのスタートラインに立った時。泣き言を言う話じゃない。

 


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台風で強い雨が降ったのに、バレリーナは無事でした。

9日振りの青空が嬉しいです。 

 

 

 

 

 

 

 

白い花の憂鬱

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夏の庭に揺れるガウラ。昨年より株が大きくなり、揺れる花茎もたくさん上がっています。

風が強い時は、フライフィッシングのラインのようにふわふわと揺れるのも、見ていて飽きません。

暴れる場合は切り取ります。大丈夫、またすぐに花茎は伸びてきます。

 
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白い花は、1日しかもちません。咲き終わりは薄いピンク色に色付きます。

暑さにも寒さにも強く、美しい。

この白い品種はこぼれ種でも増えます。私は花茎をすぐに切ってしまうけれど、別の場所に種がこぼれたらしく、1本だけ生えてきました。

 


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ガウラのすぐ横に植えてあるルドベキア ルビールビーはもうおしまい。

切り取るのがなんだか惜しいほど、この真ん丸の芯が好きです。

"ルビールビー"の名で売っていたけれど、"チェリーブランデー"じゃなかろうか?

 

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インカルビレアも休みなく咲いています。 

白い花はいいですね、ムッとする湿気や熱を一瞬でも忘れさせてくれる。

奥には白い花と相性の良い黒葉のミツバ。小さな花が終わり、籾のような種を付けています。

これも寒さには強いですよ。根が残り、春には必ず芽を出します。

斑入りのミツバも強くて、増えすぎて困るほどの勢いです。

 

 

先日、仕事の契約上、キャリアカウンセリング講習なるものを受講しなければならなくて、この1年でどんなことを学んだか、将来なりたい姿はどんなものか、その為に必要なスキルは何なのかということについて考えました。

この1年で何を学んだのか、うーんと考え込んだ後、失笑してしまいました。だって何もなかったから(笑)

"どんな仕事でも、やってみると面白い、知らないことを学べる楽しさがある"

これは私の持論なのだけれど、現在の仕事に就いて1年。そう思えないのは何故か?

担当している仕事量が少なくて、時間をもて余していることばかり。手が空いている、と伝えても、契約の関係で他の仕事を回してもらえない…

こんな毎日が、将来なりたい姿に繋がっているはずもありません。 

「楽してお給料をもらえるなんて最高だ」と主人は言いますが、楽ではないのです。空いた長い時間をどう過ごすか、苦痛なのです。

月曜日は憂鬱。今日も曇り空。

あぁ、また転職かなぁ…

 

 

 

 

 

 

 

種蒔きの成果

 

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種から育てたジニア クイーン "レッド&ライム"が真ん丸な花を咲かせています。

カップケーキのようにかわいい。頑張って種蒔きをした努力が報われた、嬉しい花です。

 

 

8月だというのに、北関東はずーっと曇り空か雨降りで、朝晩は涼しいくらいです。まるで秋のよう。プールは閑散としているんだろうな。

だからカンナもそうですが、夏の花が咲いても、イマイチ夏らしくない。

 
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まだ咲いていないものも

 

 
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北側のデッドスペースから見る、今朝の庭。 

ミレット パープルマジェスティと大房あわがぐんぐん伸びています。

雑草ではないの、抜かないでね。


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大房あわには、掌ほどの大きな穂が揺れています。猫じゃらしよりも繊細で芸術的です。

秋になったらどんな姿を見せてくれるのか、楽しみでもあります。 

 

 

 

 

 

 

 

カンナの存在感

 

山田ガーデンには、未だに手をつけていない、なんとなく植栽が進まないスペースがあります。そうです、デッドスペースはまだあるのです。

縦横1m四方の北向き。奥にはわさわさとホトトギスが茂る。奥行きが1mもあると、もちろん奥に植えたものには手が届かないので、足を一歩二歩と踏み入れることになります。それがなんだか嫌で。北側なので陽当たりもイマイチ、花ものは難しい… 


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今年の梅雨の頃はとても暑い日が多くて、ふら~っと寄ったホームセンターでカンナの株を購入しました。

 

カッと強い夏の陽射しを受けて鎮座する神々しい姿、そして赤や黄色の派手な花。あのデッドスペースにどーんと植えたらカッコいいだろうなぁと考えました。暑さのせいです。

 

お釈迦様の力をねたんだ悪魔が釈迦に怪我をさせ、その時流れた血が土に染み込み、そこから生まれたのがカンナだという。だからカンナの花は血の様に赤いのだそうです。

何種類もあれこれ植えるのではなく、潔く1株。陽当たり?背が高くなれば、なんとかなるでしょ(笑)

ちょうど銅葉の苗があったのでそれをチョイスして、穴を堀り、ポンッと植栽完了。まぁなんて簡単なんでしょ。あら、湿ったところが好きなのね、このスペースはあなたにピッタリよ。

まずは150cm目指して上に上に伸びていきましょ!

 

 

ところが、植えてから2~3枚の葉を伸ばした後、あっさりと蕾をつけてしまったカンナ。

小さい。小さすぎる。これではイメージと違う。私が期待していたのは、デッドスペースにどーんと根を張る、夏の庭の中心となるような、見上げる程の大きな神々しい姿…

それが見下ろして写真が撮れるようなミニサイズだったなんて!

 


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がらんと空いたままのデッドスペースに、ド派手な赤い花を咲かせるちびっこカンナ。

空は毎日曇り空。太陽なんて出やしない。

あぁカンナ、やっぱりあなたは大きいほうがいいみたい。 

 

 

 

 

 

 

夜の街を駆け抜けろ~ツバキ ナイトライダー

 

旬の時期が過ぎた植物を、全く違う季節に購入することがあります。

真冬の根っこだけの姿のエキナセア、立派な花柱が立った後であろうジギタリス、バラは冬に購入することがほとんど。

先月、山田ガーデンに仲間入りした20cm程の小さな苗木。この植物の旬は、現在とは真逆の季節である2月~3月。

ずっと出会いを待ちわびていたツバキ "ナイトライダー"です。


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実は、雑誌で見てずっと気になっていましたが、なかなか店頭で見かけることはなく、最近になって出回るようになってきました。

名前が素敵でしょう?光輝く東京の夜の街を疾走するバイク…私には"ナイトライダー"はそんなイメージです。

それにしてもよくこんな名前を思いついたものだわ…素敵すぎる!


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趣味の園芸 2015年3月号

 

この黒い花だけを見たら、ツバキとは思えないほど。クラシカルなもったり感は見当たりません。

以前ブログを拝見していたガーデナーさんが育てていたこともあり、あまりに大きくても植える場所に迷うこともあり、迎え入れるのを遠慮していたのです。

ところが、鉢植えで育てられるコンパクトなサイズが、3分の1に値下げされていて即買いしちゃいました。

小さな器で盆栽風に仕立てようと考えています。

花芽もたくさん付いていて、苦手な冬の楽しみができました。

 

 

 

 

 

 

 

「カッコいい」しか見つからない~レックスベゴニア


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英名 : rex begonia : レックスベゴニア "群雀"

 

いつ見ても惚れ惚れするこの姿。

1週間振りに顔を出した太陽の陽を受け、葉の裏側にはくっきりと赤い葉脈が。

カッコ良さは今年も健在です。

 

なるべく一目惚れはしないようにしている主義の山田ガーデン。(しないようにできるのか、疑問ではあります)

迷ったら買うのを我慢して、1週間考えて再び買いに行くのは、私のルールでもあります。

喜び勇んで連れ帰ってから、「なんだ、一年草だったのか…」「まずい、耐寒性なしだなんて!」ということにはなりたくないので、出来る限りの品種の情報を大まかに頭に入れていますが、それでも未知な植物は山ほどあるわけで。このレックスベゴニアもそのひとつでした。

それでも、「買うしかない!500円もするけど買うしかない!」としか思えなかった。

完全なる一目惚れ。

 


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見る角度によって、ベルベットのような質感を見せてくれます。

がさがさした大きな葉は、片側に歪む独特な形。シュウカイドウの仲間だと一目瞭然です。

それぞれの葉はお互いを邪魔しないように、巧く組みながら伸びてくるので、全体の姿は乱れることがありません。自然とカッコ良くまとまり、手間要らずです。

そしてこのカッコ良さに似つかわしくない、かわいい花も咲きます。 シュウカイドウと同じ花で、そのミスマッチな感じもまたいい!

 

品種改良で様々なカラーが揃う、コレクションしたくなるほどのレックスベゴニア。

お部屋に1鉢、自信をもってオススメします。