山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

ナンデスカ、コレハ?


ズボラさん必見、放置OK!植物を全自動で育成する“ロボット植木鉢” 毎日の水遣りも必要なし | Techable(テッカブル)

 

 

だったらフェイクを飾ればいいのではないでしょーか。

電気代・水道代かからないわよ。

最近のフェイクはクオリティー高いし。

 

 

非常に近未来的な機械で、すごいなぁとは思いますが、ひとつ大切なものが欠けています。

それは、育てる楽しみ。

どんなに忙しくても自分で世話をするからこそ、蕾を見つければ嬉しくなり、いつ咲くのかと毎日眺めることが楽しみになる。

楽をして手を汚さずに楽しめるガーデニングなんてあり得ません。楽しくないもん。

自分の体と頭を使って得る喜び、ガーデニングに限らず何でもそうでしょう?機械任せにしていたら、退化してしまいそう。

 

人間はどこへ向かっているのか。

ドラえもんの道具を作れるようにまでなりたいのか、アトムを完成させれば満足するのか?

それに声を上げ始めたのがミニマリズム、必要なものだけでシンプルに暮らそう、それだけで充分なんだよ、って動きなのだと思います。

新しい技術を生み出すことと、大切に守っていかなきゃならないことのバランスを上手く保っていかないと、取り返しのつかないことになるよ?

 


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原点回帰。

 

 

 

 

 

 

立春~春の宝探し

 

球根を植え込んだ場所。じーっと見る。

探しているのは…


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見つけた!チューリップ マンゴーチャームの芽!

 

まるで宝探しをしているよう。テンションが上がります。

何日も前から出ていたのでしょうね。落ち葉に埋もれていて見つけられないでいました。

ムスカリよりもクロッカスよりも早くに芽を出すなんて意外な番狂わせ。早咲きチューリップだったっけ…? 

 


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朝は閉じていたスノードロップの花弁が、陽を浴びて───

 


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たった1輪でもかわいいけれど、来年は仲間を増やして群生させてみましょう。

 

 

前回の記事は、恐ろしく寒々しい早朝の様子だったけれど、ゆっくり春が近づいて来ていることは、日中の陽射しの暖かさで判ります。

植物は、それをいち早くキャッチし、梅は咲き出し、球根は芽を出す。何度考えてもすごいこと。なぜ判るんだろう…

私達は植物から季節の変わり目を知らされています。特に私達日本人は、それを大切にしてきた民族です。

日本人と植物の繋がり。小さな球根の芽をきっかけに、もう一度深く考え直してみたくなりました。

 

 

今日は立春です。

 

 

 

 



 

午前7:00の庭へようこそ

 

北関東の寒さを侮るなかれ。結構キビシイものがあります。

水道、凍りついて水道管が破裂します。

雪は少なく、乾燥していて、肌に刺さるような寒さ。

それなのに、家々は普通の暖地仕様なものだから、いけない。

山田ガーデン家は高気密住宅、ペアガラスにしたので結露からは解放されています。

 

寒さが緩んだのか、はたまた今頃寒さに慣れてきたのか解りませんが、絶望的な冬からは脱出しつつある気がしています。

 

では、久しぶりに見ただけで寒い山田ガーデンをぐるりと。

 
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残念なアジュガ チョコレートチップ

夏にほとんど枯れてしまい、残ったものも寒さでこんな状態。

復活なるか?難しいかなぁ…

 

 


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この植物も寒さに勝てず。ドドナエア プルプレア。

オーストラリア原産です。樹木だから何とかなるだろうと思っていたけれど、吹き付ける冷たい風などには弱いようです。

地植えでは美しい葉が台無しですね。鉢上げします。

 

 
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こちらも可哀想なくらいパリパリのアルケミラモリス。

ただね、枯れた葉の内側には、しっかりと新しい葉がスタンバイしています。

思っていたより力強い印象を受けました。

 

 
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 あぁ、ティアレラ。

写真を見ているだけで寒くなる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ヘザーさんとベニシアさん

 

週末の暖かさに、各地のガーデナーさんが一斉に動き出しています。

生き生きと庭の作業を綴った、たくさんのブログ。読んでいるこちらもワクワクしてきます。

みんな春が待ち遠しいよね。

寒さはまた戻ってきます。体調管理にはお気をつけくださいね。

 

 

私のライフスタイル3本柱のひとつである仕事のこと。

冬の間だけ日曜日も別の仕事を入れ、ダブルワークをしています。

よって先週から休みは土曜日のみ。このスタイル、今年で9年目を迎えます。

2月もなかなか動きが取れないけれど、ほっと一息つける頃には、色々な花が咲き出しているでしょう。

 


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伸びています!スノーフレーク

 

 

数年前から、この時期一緒に仕事をしている、アメリカ出身のヘザーさん。幼稚園児のママです。

彼女はガーデニングが大好きで、私も好きなことを知ると、カバンの中から1冊の本を見せてくれました。

 

「My Bible!」

それは何度も読み返したであろう、味の出たベニシアさんの本でした。

 

もちろん、ガーデニングや日本家屋が好きだから、有名なベニシアさんの1冊を手に取ったのかも知れない。

でもきっとそれだけじゃない。

共に外国から日本にやってきて、1から日本の風習を学び、生活をしている、という"同士"の思いもあるのではないでしょうか。

慣れるまでには、それはもう並ならぬ努力があったでしょうから。

 

生姜を庭に植えたい、と昨年言っていた彼女。どうなったかしら。

次の日曜日に聞いてみよう。

 



 

 

 

 

ヤグルマソウ(ヤグルマギク)の植え込み

 

このままではいけない気がする。

もっとビシバシと鍛えていくべきではないだろうか。 

我が家の秋蒔きヤグルマソウ ブラックボール。

 

私、ずっと"ヤグルマソウ"と呼んでいたのですが、山野草に同名の植物があることを知りました。

混同しないように、現在は"ヤグルマギク"で統一しているそうです。

ということは、"ヤグルマギク"が正解なのですね。

 

 

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家の近くの通勤路に、昔から変わらずにある畑。

その角に毎年咲く、青やピンクのヤグルマソウは、こぼれ種から毎年しゃんと芽を出します。

周りの家々が建て替えをし、景色が変わっても、もう何十年もその一角だけは変わらない、ヤグルマソウの咲く風景…

通勤時に車の窓から何気なく目をやると、なんと、そのヤグルマソウが20cmくらいに成長しているではありませんか!

毎朝マイナス気温ですよ⁉さすがこぼれ種からの芽は強いなぁと改めて思いました。

 

秋蒔きできる種は、寒さに強いはず。だから秋蒔きなのだもの。

しばらくは寒さが緩むようだし、いつまでもこんな小さなポットで育てていないで、がっつりと植え込もうではないか! 

寒さにあてて、強く逞しく育てよう!


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庭のあちこちに植え込みましょう。

どこに植えたかは、たぶん私にしか判りません。いや、私も判らなくなるかも。 

 

実はホンのちょっとだけ実験的に、12月に軒先に地植えにした芽もあるのですが、軒先なので何の問題もなく育っています。


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ついでに、先日買ったエキナセアも1ポット植えてみます。ポットの中は根っこがぐるぐる状態。

この植物も寒さには強い。きっと大丈夫。


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嬉しい発見も。


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英名:snowdrop "スノードロップ

 

春はもう、そこまで来ています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

冬季限定、ピーナッツリース飾り

 

山田ガーデンに植えてあるウメモドキの木にも、ロシアンオリーブの木にも、秋にたくさん付いていた赤い実は、すべて野鳥のお腹の中へと消えていったみたい。

もう一粒も残っていません。 

 

昨年はスノードロップの小さな花までもついばまれてしまったので、寒い間だけ、野鳥のために餌を少し用意することに。

まずは殻付きの落花生を用意します。

 

最近は殻付きの落花生って、あまり売られていないのでしょうか?

年末からスーパーを何軒もハシゴしていたのに、どこにも置いていない…先日ようやく見つけました。安いと思ったら中国産。落花生も輸入しているのかぁ…

どうなっちゃうんだろ、日本は。

 


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食べたいのを我慢して針金に通し、まあるく形を整えて出来上がり。

中身がピーナッツだと判るように、何ヵ所かは殻を割っておきました。

 

しかしこれ、一週間前の話でしてね、全く食べてくれた形跡がないのです(笑)

「ピーナッツ、入荷しました」 と広告を出したいけれど、こればっかりはクチコミでしか広がらないわね。

 

 

 

 

 

 

1ポットの原価計算「空想山田園芸店」

 

春に蒔く種をね、やっぱり買いました。

大阪の国華園さんへ注文。昨年に引き続き、またお世話になります。

ただ、秋蒔きを欲張って頑張り過ぎたので、今回は少な目に。

しかもシブく穀物系で。

 


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イネ科の植物はどんな庭にも合うし、インパクトの強いエキナセアも程よく中和してくれそうです。

特にこのミレット、海外のガーデンで使われている素敵な画像をネットで見ていたので、見つけた時は嬉しかった!

10粒で490円と少し高めのお値段です。

1粒50円…園芸店で発芽させるとしたら、1ポットあたりどのくらいの値段で売るのかしら。

ここから空想"山田園芸店"のはじまりです。

 

■ビニルポット代:大量仕入れしたとして5円と仮定。

■土代:ホームセンターでよく目にする大袋を使うと仮定して、10kg500円。1kg50円だから、1ポット200gで10円。

■水代:よく分からないなぁ…50円にしておく。

 

1ポットの原価は65円+種50円=115円になりました。

ちょっと珍しい品種なので、お客様への売値は300円にしましょうか。利益は185円。

10粒全てがうまく育ったとすると、10ポットで原価1,150円。売値3,000円として利益が1,850円。

全ての種がうまく育つとは限りませんから、種の損失額が出るでしょう。

 

数を売らなければほとんど儲けはないですね(汗)

 

種を買う度に、こうやって原価計算をしてみます。

自家栽培をしている園芸店は、値段の高い種・安い種、発芽率の良いもの・悪いもの…組み合わせながら、常に育て続けるのですね。

 

「わぁ、芽が出た~かわいいわぁ~」

と、いつまでも眺めているわけにもいかないだろうし、土を被せる量を間違えて芽が出ず全滅、なんて死活問題になっちゃう(笑)

もっと経験を積もう。

今はとことん楽しみながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

根っこに価値あり~真冬のエキナセア

 

真冬ですが真夏の花の話題です。

 

それはエキナセアルドベキアとどうも混同してしまう夏の花。

 
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昨年の夏のある日、実際植えているお庭の前を通りかかり、ギョッとしました(笑)だって尋常でない花のサイズなんですもの!

大袈裟かも知れないけれど、たぶん掌くらいはあったはず。

赤いエキナセアだけがどーんと植えてあったので余計に大きく見えたのかも知れませんが、この植物は要注意だなぁと密かに思いました。

余りにもインパクトがありすぎて、目立ち過ぎてしまうからです。

 

 

 

しかしまぁ、調べていくと種類がたくさんあります。

そして蕾から徐々に花弁が開いてゆく過程での色の変化(グラデーション)が素晴らしい。

地味だと言われている山田ガーデンをパッと明るくさせてくれそう…耐寒・耐暑性も申し分ない。残る問題点は花のサイズか。

 

隣に細かい花をつける植物を植え込めば、イケる。

それと、手前ではなく奥に植え込みましょうか。背も高くなるし、大きな花で圧迫感が出てしまうから。

 

夏に園芸店に並んだら庭に植えようと思っていたら、出会いは先日、突然にやってきました。

ふらっと入ってみた園芸店にエキナセアが売れ残っていたのです。

もちろん、根っこだけの状態で。

茎すら残っていないのに、金額はそれなりにしました。

なるほど~宿根草は花が咲いていようがなかろうが根っこの値段なのね。

 

そういえば、先日ホームセンターには、袋にパッケージングされた宿根草の根が売っていました。アガパンサスやホスタなど…

素敵な写真がパッケージに貼ってあり、良さそうな土もしっかり入れてあって。こういう売り方もあるのかと感心しました。

ビニルポットで根だけの状態は、いかにも売れ残り感が出てしまいますものね。

 

 


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根っこに価値あり!

 

 

 

 

 

 

本日のクリスマスローズ日記

 

 


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英名:hellebore / winter rose / snow rose "クリスマスローズ

 

待望の蕾が見えてきました!

そうそう!1年振りのこの色が懐かしい。

昨年の開花は2月20日。

花芽も増えていて嬉しいです。

ハイポネックスをあげているからか、今年は少し早く開花する予感がします。 

因みに私は、昔ながらの粉末タイプが好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

たかが断捨離、されど断捨離〜植物を処分するということ

 

良いと思って庭に植えてみたものの、想像していた通りにならず、なんだか庭に合わない。ハッキリ言うと「いらない植物」。皆様のお庭にはありますか?

山田ガーデンにもある…かな。引越し時に移植したものの、花があまりつかないシャクナゲの木が。


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不必要な物を整理し、自分の本当に好きなものだけに囲まれたミニマリスト生活。とても興味があります。

しかし、それが庭の植物となると簡単にはいかない。なぜなら命があるからです。

 

抜いてゴミ袋に入れるのは簡単です。

でもその前にちょっと考えてみませんか?

その花苗、欲しいと思って買ったのではないの?

 

うーん、この辺りの話は非常にグレーな部分。

ガーデナーによって考え方は様々だと思いますし、様々で良いと思っています。

悩んで悩んで、本当は触れたくないけれど、私の考えを書くことにします。

  

   

山田ガーデンに植えるからには、庭の一員として、他の植物とうまく調和して欲しい。いつか寿命が来るまで一員でいて欲しい。だから私は衝動買いはしません。

まずはとにかく下調べをします。花の色、背丈はどのくらいになるか、冬越しはできるか、そして山田ガーデンに植えるとしたら、どの植物の隣にどのように植え込むか…

そして、植えてみたい植物名を頭の片隅に入れておく。いつか偶然園芸店で出会えたら、迷うことなく連れて帰ることができます。

 

庭に植える前に、まず考える。

これが大切です。

宿根草であれば尚更です。

 

では、売り場で一目惚れをしてしまったら?

どうしても庭に欲しければ、一晩経っても欲しいと思うもの。ちょっと頭を冷やして、冷静になる時間が必要です。

 

 

欲しい方に差し上げる、という手もありますが、手放したいタイミングで欲しい人が現れるかどうかは…?これはなかなか難しい。

 

では、庭に合わない植物を処分せずに、こういった使い方はどうでしょうか。

鉢に植え替えて、玄関先などで単体だけで楽しむ。

または、隣に別の植物を植え込み、その引き立て役に徹してもらう。花が好きでなければ、刈り込みを強めにして花数を少なくさせる方法もあります。

 

植えてみたものの、やっぱりいらないから抜いて捨てる。 それには罪悪感と切ない気持ちがついて回ります。

犬や猫ならこんなことはできませんよね。でも植物ならできるんだ…なんだか悔しいよ。

庭に合わないかもしれない植物は、買わない。それが理想的だと思います。園芸農家や園芸店の売上の話は置いておいても。

 

 

花が咲く度に、思い出すことがあったりもします。

あのガーデナーさんに教えてもらって植えたんだよな、とか、去年はあの人がキレイだと褒めてくれて嬉しかったな、と。

植物の裏にある思い出は、ゴミ袋には入れたくないかな。

 

庭に合わない植物がいるなら、それを逆手にとって、何がなんでも上手く組み合わせてみせる!そんなチャレンジ精神をいつまでも持っていたいと思う山田ガーデンでした。