昨年12月から、ひとりでコツコツと内玄関のセルフリフォームを行いました。ホント大したことはしていないのに、時間ばかりが掛かりました(苦笑)。でも、おかげで家を作るということのスゴさがわかった気がします。本当に勉強になりました。
築古の家は現在の家の建て方と違ってユルい(もちろんいい意味で)ので、ちょっと自分でもやってみようか、という気持ちになります。あちこちにある隙間や、打ち付けられた釘を見るたびに、人の手で作られたんだということがよくわかります。
もちろん隙間なんてない方がいいに決まっています。でも手作りで建てられたことが愛おしく、私のこの素人感いっぱいのリフォームも家の歴史になるのかと思うと嬉しいのです。
これからセルフリフォームしてみたいな、と考えている方のために、ここまでの作業で幾ら掛かったのか、ざっくりですがまとめてみます。
木目調プリントのベニア板を全面に使った築古の家の内玄関は、明かり取りの窓があってもかなり暗いものでした。
フックやら何やらが壁のあちこちに無造作に取り付けられていて、外すと穴が残る始末。
穴も板壁の繋ぎ目の溝も全部パテで埋めて、石膏ボードのようなつるりとした平面を目指しました。これにめちゃめちゃ苦戦したのは皆様ご存知のとおり。1mmたりとも凹凸があってはならないわけです。パテを厚塗りすればヤスリがけが大変になり、パテ埋めが足りなければ凹みが残る。それを甘く見ていました。ペンキを塗ればなんとかなるさ~と思っていましたが、結果どうにもなりませんでした(笑)
古い木材からアクやヤニが出ると、ペンキの表面に滲み出てきてしまうので、アク止め剤を塗っておいて…
パテの跡が目立ちますが、それでもペンキを塗った白い壁は光を跳ね返し、明るくて広さを感じる空間に。
階段下の変形面にはタイルシートを貼りました。表面はぷにぷにしたビニル製ですが、角度をつけて見てみると、本物のタイルのように光る。手軽にガラッと印象を変えることができる画期的な商品です。
玄関扉の正面の壁も同じように溝をパテ埋めし、ペンキの色は変えてフォーカルポイントにしました。
室内には馴染みのよい、艶のないマットなペンキを使いました。特にミルクペイントは、ザラッとした細かい粒が入っていて、何とも雰囲気のある仕上がりになりました。これが人気の秘密なのかも知れません。
この壁は下部に傷みがあったため、下半分にベニア板を上張りしました。シールタイプの壁紙を貼り付けたベニア板を、ボンドと隠し釘で固定しました。
【使ったもの】
パテ剤 ・・・・3,400円
パテベラ ・・・・200円
穴補修ネットテープ ・・・・470円
サンドペーパー ・・・・140円
マスキングテープ ・・・・家にあったもの
マスカー ・・・・家にあったもの
アクドメール ・・・・家にあったもの
ペンキ(マットペイント)・・・3,200円
ペンキ(ミルクペイント)・・・1,600円
ローラースペア ・・・・500円
刷毛 ・・・・340円
タイルシール ・・・・2,600円
ベニア板 ・・・・1,500円
壁紙 ・・・・1,000円
モールディング ・・・・290円
隠し釘 ・・・・650円
ボンド ・・・・家にあったもの
コーキング剤 ・・・・400円
合計 16,290円
パテは少量のものを幾つも買い足したので割高になってしまったし、ベニア板も測り間違えていなければ小さなサイズで済んだから、2,000円くらい余計に掛かっています。スムーズにいけば、15,000円以下で完成したかも。
次は、庭を掘り返しながらトイレのリフォームを始める予定です。