山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

求む、オレンジ色のバラ

 

たくさんの品種が出回るこの時期は、どうしても新しいバラを迎え入れたくなります。

「まだ植え付けたばかりで花も見ていない、ディスタント ドラムスに失礼じゃないか。」と自分を戒めながら、でもちょっとだけ、とネットショッピングのページを眺める…そして過去のバラカタログまで持ち出して、あーだこーだと妄想するのがお決まりの流れ。

冬に注文して届いた苗は、春にはすぐ花が付くのだから、バラって本当にすごいわ。

 

私は色の混ざったバラが好きです。単色ばかりでなく所々に目を惹くものがあった方が、庭にメリハリが出ます。今では山田ガーデンのバラの半分は単色で、残り半分が複色や色変わりです。

ピンクにオレンジの混ざったアブラハム ダービーや薄いブラウンだけれど黄色も入るカフェ、そしてまだ見ぬディスタント ドラムス…

いつも同じ色が出るとは限らない面白さが複色の魅力だと思っています。


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アブラハム ダービーにはたくさんの赤い芽がスタンバイ中。なんとか復活の兆しが見えています。

私は無理に葉を取り去りません。自然に逆らわず、取れそうになったら取る。

余談ですが、気になるのは、"カレンダーでバラの作業をする日にちを決める"こと。それはバラをちゃんと見ているの?自分の都合で作業を終わらせたいだけなんじゃないか、と疑問に思います。

暖冬と寒波の早く来る冬とでは、バラの様子は違いませんか?寒冷地と暖地ではどうでしょう?そういう所に目を向けていけるようになりたいです。


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カフェは元気よく葉を伸ばしています。

バラに詳しいガーデナーさんに相談し、しばらくはこのままにしておくことにしました。 

 

 

山田ガーデンにないバラ、それは黄色・オレンジのバラ。家の外壁が黄色なので、好んで選ぼうとも思いませんでした。

それでも白、ピンクに赤、とほとんどの色が庭に揃ってくると、咲かせたことのない色が欲しくなります。

「ウチのバラは地味だ、もっと明るい色を植えたらいいんじゃないか」と父からはまたしても地味だ、地味だ、と言われています。解っているけど、ほいほいすぐに買えないの。下調べが重要なんだもの。

 

ネットショッピングのページで目を奪われたのはベビー ロマンティカ。赤やオレンジ・黄色の混ざる、賑やかな品種。切り花として人気のバラなんだそう。しかし香りがないのは寂しいですね。

ディズニーランド ローズは名前がちょっと…山田ガーデンはスヌーピー派なもので(笑)

ま、外野に惑わされず、この1本!と言えるバラを今後も気長に探してゆくことにしましょう。

 



 

 

 

さよならユーカリ グニー

 

植物の中でも生命力の強いものと弱いもの、環境に合うもの合わないものがいます。それがハッキリ出る季節が夏と冬。

山田ガーデンの住む北関東。冬は最低気温が-6℃にもなるため、その寒さを越せないものは庭に植えることを控えます。家の中で冬越しさせる植物もいますが、本当はその植物の持つ生命力で庭に根付いてほしい。だってそれが1番自然な "ナチュラルガーデン" でしょう?

 


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3回目の冬を越せずにユーカリ グニーは寒さで枯れてしまいました。シルバーの葉を纏いすらっと伸びる細いラインが素敵だった。70cm位まで成長していたので大丈夫かな、と軒のない場所へ置いていたら、やっぱり寒過ぎたようです。

昨年のドドナエアに続き、またしてもオシャレ木が駄目になってしまいました。もう山田ガーデンに迎え入れることはないでしょう。寒さに負けない植物しか生き残れないのよ、ここでは。

 

思い返すと、今年は様々な理由で駄目になってしまった植物が幾つもありました。

 


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ロベリア (サワギキョウ

昨年の夏に植えましたが、春には芽吹きませんでした。真っ直ぐ伸びる茎の上に折り紙で作ったような不思議な形の花が乗ります。寒さで葉が溶けます。暖地向けの宿根草ですね。

 


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ユーフォルビア アミグダロイデス パープレア

夏の長雨の影響で2株共に消えてしまいました。紅葉した姿も好きだったなぁ。葉が落ちていたので、根腐れしちゃったっぽい。

 


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冬越しした後、小さなアリの住みかになってしまい、結局枯れてしまったガザニア カシスクリーム風

残った1株は今も元気です。

パッと明るい小さなヒマワリのような花が好きで、他の色も買い足したくらい。夏にはぴったりのアフリカ原産。無事に冬越しできますように。(安い苗だったんだけどね)

 


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オリエンタルポピーも、2株のうちひとつは気付いたら消えてしまいました。 水持ちのいい黒土が合わないんだよね。凝ったシベの素晴らしいことと言ったら!

春に咲いてくれたなら、必ず種を採ろう!

 

 

今シーズン1番と言われている寒波が日本列島に大雪をもたらしています。

もう本格的な冬がもうやってきているのですね。

 

 

 

 

 

 

 

ナイトライダーが病気?

 

なんてこと!盆栽仕立てのツバキ ナイトライダーの葉がおかしいのです…


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この斑点、ツバキの葉によく見るヤツだ。あんなに艶やかなダークグリーンの葉だったのに、しばらく日陰に放っておいたから、きっと病気になっちゃったんだ。

葉の裏側には虫は付いていません。害虫の仕業ではないみたい。慌ててネットで症状を調べます。

しかし、ピタリと該当する症状がない────?どういうこと? 

 

 

行き着いたのは、ツバキをネット販売している商品ページ。 

そこにはこうありました。

 

*濃い花色の品種には特性上、直射日光や低温により、葉に黒いしみのような模様や斑点が出ることがありますが、生育上に問題はありません。

 

ツバキの育苗をしている "椿心 佐藤椿園" さんのホームページにも、2016/12/18に同じ記述がありました。

 

濃赤や黒い花色のツバキは葉に赤色色素を持っており、その色素が表面に出てきてしまうのだそうです。

 

ナイトライダーニュージーランドで改良されて生まれた西洋カメリア。 どう見ても病気だと思っちゃうよ、コレは…斑点を抑えることはできなかったんだろうか?

寒冷地にお住まいのガーデナーの皆様、寒くなると現れる黒斑点は問題ないですからね。ご安心を。

とにかく良かった。山田ガーデンのナイトライダーは、今日も元気です!

 

 


 

 

 

最後の蕾


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新雪の最後の蕾がポツポツと開いています。

只今仮誘引中。いきなりつるを曲げることができないほどの硬さのため、曲げたい方向へ癖付けをしているところです。

本格的な誘引は、毎年年明けに行います。

春とは違った表情に驚かされる秋のバラ。

山田ガーデンは秋のバラの方が好きかも知れません。上手く咲かせられないけれど。

 



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冷え込む空気の中で、ゆっくりと開き散る。

傷んだ姿さえ美しいなぁと思えるのは、見る側にセンチメンタルな感情がプラスされているからだけではないはず。

冷たい空気が花弁の色を変え、葉の色を変え、静かにしっとりと。

 


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昨日は太陽が出て良い天気だったので、山田ガーデンの "センチメンタルなバラ" を地植えにしました。

もう植える場所がない、と思っていても、実際は上手く使えていない場所が多いだけ。あれこれ掘り起こして移植すれば、まだまだいい場所はあるのだけれど、それがなかなかできないのです。

特にバラは陽当たりの良い場所に植えたいもの。敷地を囲む低いフェンスにすら影ができるのだから困ったものです。

 


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鉢植えのカフェの根元にオルラヤが! なぜこんな所に種がこぼれたのかな。

思いがけないカフェとオルラヤの共演、春の楽しみができました。

 

 

 

 

年中元気~カルドン


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山田ガーデンで一際光る存在感、と言えばこの植物。お化けアザミのカルドンです。 

寒空の下でもこんなに元気いっぱい。一年中青々としていてたくましい。がさがさとした深い切れ込みのある大きな葉は、出てきたばかりはシルバーがかった色をしています。

なんだかいつも同じような写真ですが、株元が太くがっしりとしてきて、着々と育っています。

昨年も冬越し出来ているので、今年の冬もきっと大丈夫でしょう。

 


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これは10月に訪れた群馬県中之条町 "花の駅" で見つけたカルドン。

アーティチョークの名札が付いているけれど絶対に違う、これはカルドンですよ。若干葉が異なるのです。

しかし、未だにアーティチョークとカルドンのはっきりした区別が曖昧です。食べられるものがアーティチョークだと思っていましたが、カルドンも食することができるとか…?

食べる気にはなりませんが、種蒔きからそろそろ2年。来年は咲いてくれてもいいんじゃないかな。

え?アーティチョークを植えれば違いが判るって?もう勘弁して(笑)

 

 

 

 

 

 

野菜栽培デビュー

 

週間天気予報の最低気温には、マイナスの数字が並び始めました。

耳がキン!と痛くなる程の寒さに、冬の訪れを実感する今日この頃。アラジンストーブにも火を入れました。

 

 
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この土の中には、春の種が眠っています。 

ゆっくりおやすみ。

 

 

ニンジンの種を蒔きたい、と騒いでいたら、主人が買い物のついでに買ってきてくれました。何種類かあってとても悩んだ結果、色の鮮やかなものができる種を選んだ、とのこと。

うぅ…目的は食べることじゃなく、花なのだとはもう口が裂けても言えません(笑)

 

 
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しかし山田ガーデンの住むここは寒過ぎて、春になるまでは種を蒔くことは出来ません。

 

やっぱりここは寒地なのだなぁ。図で表されると、限りなく東北に近い気温なのだなぁと思わされます。

4月までなんて待ちきれないので、少しだけ部屋の中で栽培を始めることにします。 

 

 

ここ数年は種苗会社の収益がかなり伸びているそうです。海外向けに出荷しているものが好調なことと、家庭菜園をする人が増えているからだそう。

スーパーの片隅にある、種が並ぶラックには野菜がほとんどで、花の種はどこへ?とがっかりしてしまうことも。

花は食べられないけれど、育てる楽しみは同じなんだけどな。

 

 

 

 

 

 

 

そっくりさん


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後から買い足したビオラは、それは賑やかに咲いています。

結局、以前に買ったパンジー・ビオラは未だにひとつも咲いていませんが、そのビオラにやっと蕾が上がり始めました。液肥あげてるんだけどな、寒くてうまく咲けないみたい…花が咲き揃うまで、暖かい室内の窓辺に置いた方がいいかも知れませんね。

 


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今年の冬は関東地方に雪が多く降る、という話を父から聞いたのですが、どうなることでしょう?なんでも、寒波は黒潮に乗ってやってくるらしい…

直蒔きしたオルラヤベビーは、寒さを感じさせない程ピンピンしていますが、雪となると対策を考えなくてはいけません。

そうそう、このオルラヤのそっくりさんの種を蒔こうと思っています。 


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難波 光江著 : 花咲くポタジェの庭 : 世界文化社 より

 

レース葉も花も良く似ている!皆さんが良く食べている、お馴染みのあの野菜ですよ。

庭の中に、花はこの場所、野菜はあちらの場所、と区別をつける必要はどこにもないのだ、と目からウロコの1冊。混ぜて植えることでこんなにも賑やかで面白い庭になるのですね。

 

 

 

 

 

 

 

カメラのことはワカリマセン

 



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カーポート脇の花壇に植えているヘデラ (アイビー) が40cm の塀を乗り越えて、お隣のお宅へ侵入しようとしています。

この間剪定したばかりなのに、いつも目を光らせていないとどこまでも伸びてゆきます。

 

 

主人の付き合いで家電量販店へ行く時には、必ずカメラコーナーへ立ち寄ることにしています。いや、すう~っと吸い寄せられるように足が向かってしまうのです。

週末はカメラ店にも用事があったので、両方のお店で一眼レフカメラのこと、あれこれ質問してきました。

量販店では、CanonまたはNikonの初級者用から使ってみては?とのアドバイス。かなりゴツい容姿がカッコいいけれど、大袈裟過ぎやしないだろうか。

カメラ店では、実際にスタッフさんの私物である小振りなOLYMPUSの一眼レフを触らせてもらってきました。「小さいとすぐに取り出して撮ろう!という気持ちになるんですよ。」確かに使い勝手が良いということは毎日使うには重要ですね。

この山田ガーデンブログはスマートフォンで書いていますので、写真もスマホのカメラで撮っています。スマホ用のマクロレンズを使ったりしながら、なかなか楽しくやっています。

  

スマホのカメラは、被写体にかなり近づかないと背景をぼかすことが出来ないため、どれも同じような写真になってしまうことが唯一の悩みです。

背景までもはっきり写ってしまうと、被写体が目立たず、ごちゃごちゃした平坦な写真になってしまうのです。

 

技術の進歩は凄まじいものがあって、一眼レフの綺麗な写真データをスマホに飛ばすことも可能、となると、やっぱり欲しくなりますね。 もっと綺麗で繊細な植物たちを撮ることができたら…面白い写真を撮りたい気持ちはますます大きくなってゆきます。

 

よし、来年はこの手に一眼レフ!

 

 

 

 

 

まるで釣竿~新雪

 

春に出た葉が紅葉し、ハラハラと落ち始めました。葉の養分が根に戻っている証拠。冬眠の合図です。

そろそろ、つるバラ 新雪の大仕事、やりますか。


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このつるバラの誘引は本当に大変です。今年伸びたシュートを家の壁面に収めるには、流血覚悟で挑みます。


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もうね、麻紐が1年持たずと切れてしまうのです。つるが風に揺られて重みに耐えられないのでしょうね。

そのため、太いつるを誘引するにはゴムの被覆の付いた柔らかワイヤーで、重さがかからない枝先にだけ麻紐を使うことにしています。

しかしワイヤーを張るために壁面に使っているスッポンフックも、テンションがかかる部分は取れてしまっているという始末。火で炙って接着させるものも役に立たないなら、もうどうすりゃいいのよ。 

  

バラの本には "昨年縛った紐を全て解きます" と書いてありますが、誘引を全部外すなんてとても出来ません。太くて固い主枝がボキッといっちゃうもん。

古い枝と余計な枝を切り、空いた部分に伸びたシュートを固定していきます。

 
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問題は南側に長く伸びたシュートをどう収めるか、です。この長さ…まるで釣竿のよう。

残す枝を決めて、他はバッサリ切りました。


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今週はここまで。

 

 

 

 

 

 

 

興味津々

 

 

ニゲラが発芽しました。

種を蒔いて25日目。ニゲラの発芽が遅いことは経験済みでして、初めて種を蒔いた昨年は、そりゃあもう、やきもきさせられましたよ。


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一斉にぴょこぴょこぴょこ。

 

「わー、何コレ!すごいね!」

珍しく娘と息子が植木鉢を覗き込んでいます。小さくてかわいい芽の誕生だもの、そりゃあ眺めたくなるよね。

「キラキラしてる ‼」

 

──────はい?


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そう、珍しかったのはキラキラ輝く鉱物の培養土。バーミキュライトでした。