山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

バレリーナの誘引

 
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今年の春前に植え付けて、約半年が過ぎました。いや~伸びた。ぷらんぷらんに伸びた姿。まだ誘引していません。

自然と扇状にしなやかな枝を広げ、これはこれで美しいのですが、つるを作り込んだ形にしたいと思っていたので誘引を決意。

 

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8月初旬の様子

手の爪くらいの小さな花が集まって咲きます。中心部は白く、周りはハッキリとしたピンク色。かわいい配色です。

一重のバラは本当に素敵。素朴で、野性味が残っているように思えます。バラにしては素っ気ないと感じる方もいらっしゃるかも知れませんね。

 


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ウッドフェンスに釘を打って、麻紐で固定します。

柔らかくて細いつるは、誘引がとっても楽!昨日ブログにアップしたブラッシュ ノアゼットよりも細い。もうどんな形にも曲げられそうなほど。

刺も少なめで、枝はつるっとした質感です。品種によって違いがあり、本当に面白いですね。

 


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右側に姫コブシの木があるので、避けるようにしましたが、やっぱり1番右のつるの曲げ具合が気にいらないなぁ…冬になったら考えよう。

誘引って楽しい。枝が思った通りに曲がれば、ですが(笑)

 

 

 

  

つんつんシュートの整理~ブラッシュ ノアゼット


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シュートの伸びまくるブラッシュ ノアゼット。花がらがあることからお分かりの通り、夏の間もずーっと咲いておりました。もう朝顔も脱帽モノ。

伸びたシュートを先月アーチに固定しましたが、次から次にどんどん伸びてくる。

そして咲く。

だから、花がらを切る。

すると、切ったところから芽が伸びてくる。

そして咲く。


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返り咲きと言うより、繰り返し咲き。エンドレス。もう驚きです。ノアゼット系ってつるバラなのに本当によく咲くのですね。

 

つるバラは春に花を咲かせた後は、つるを伸ばすことに養分を使うので、あまり咲かないものが一般的です。そして、その伸ばしたつるの先に再び蕾を付けるか、または来春につるのあちらこちらから花芽を伸ばして咲くのですが、ブラッシュ ノアゼットは伸ばしたつるの先にすぐ蕾を付けるのです。

だからつるを長く伸ばして大切にするクライミングローズとは全く違った扱い方になります。ハサミを入れる回数が比較にならないほど多いのです。

 


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このままでは手も届かずどうしようもないので、アーチに沿わせて固定してゆきます。 

岸田さん(id:verandarosegarden)から使い勝手が良い、との情報で山田も使っています、このやわらか針金。ねじるだけなので時間短縮。

窓に近いところは風通しが悪く、ウドン粉病になりやすいので、シュートが伸びてきたら切ってサッパリさせています。

アーチに固定しきれないシュートも、勿体ないですが切ってしまいます。

細くて曲げやすい枝。刺はそこそこあるので、ガーデングローブは必須。虫もいるしね。


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チュウレンジさん。この後、捕殺。 

 
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ホソオビアシブトクチバさん。同じく、捕殺。

 


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大苗を植えて2年目。とうとうアーチの半分以上にまで到達いたしました!

葉が裏返しなのはご愛嬌。

 

さぁ、ブラッシュ ノアゼットで勢いを付けて、お次は巨大なクライミングローズ 新雪の誘引修正作業、やってしまおうっと。

 

 

 

 

 

今後の庭作業の予定

 

全国のガーデナーさんが春に向けての種蒔きを始めています。山田ガーデンも、まとまった時間が取れませんが、蒔き始めたところ。数回に分けて蒔きます。

今回は新しく購入した種はなく、今年の春に咲いたものから採取したものばかり。

強いて言えば、ティアレラ ウィリーとリキマシア ボジョレーに大きな期待を寄せています。リシマキア ボジョレーは庭から消え去っているので、大きく育ってまた庭を彩ってくれたら嬉しい。

 

 
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こぼれ種から発芽が始まっているのは、セリンセ。この先どうしましょう?あまり寒さには強くないようです。冬を越せるのか?掘り起こしてポット植えするか、寒冷紗を被せて様子をみるか、悩むところです。

 

チューリップの球根も店頭に並び出しましたね。もちろん、植えるにはまだ早すぎますが、品薄になる前に買っておかなきゃ。

今春は4種類のうち半分が見るも無惨な結果に終わってしまったので、できることなら同じ品種をリベンジしたい。球根が見つかりますように…

今年は国華園の通販は利用せず、ホームセンターや園芸店を巡って購入するつもりです。

どんな種類が売れ筋なのかもちょっと知りたくてね。

 


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今朝の雨の中、新雪の長いシュートに花が咲いていました。時々返り咲いています。 

枝振りが…誘引しなおさなきゃね。

 

 

 

ホトトギスの蕾たち

 

嫌な夢を見ました。

庭のミレット パープルマジェスティの穂が、ボロボロに食い荒らされているという夢。

いい夢はあまり見ません。例えばイングリッシュローズアブラハム ダービーがびっくりするくらい蕾を付けている、なんて夢が見てみたいものです。

いやいや、逆に現実とのギャップがありすぎて、ショックから立ち直れなくなる可能性が大きいか。

 


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英名 : toad lily : ホトトギス

 

カーポート脇の花壇の台湾ホトトギスが咲き出しました。

決して美しいとは言い難くても、この花には不思議な魅力があると思えてなりません。

それは、優しいおばあちゃんのようなかわいらしさに似ていて。

今年も会えて嬉しい。

 

1年前に聞いていた、懐かしい鳥の鳴き声が聞こえてきます。モズだ、もう縄張り争いの時期。 

もう1年が過ぎるのが、本当に早くて。

 


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メインの山田ガーデンのホトトギスも、たくさんの蕾が膨らんできました。

こちらは赤みが強い種類なので、蕾も黒っぽい。

年を重ねる毎にどんどん株が大きくなってきています。肥料は全くあげていません。水遣りもしていません。さすが和の植物、本当に強い。

 
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1輪開いている。もう少し早く開くと思っていた読みはハズレましたね。 


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葉は何者かに食べられている…コガネムシではなさそう。夜の見回り、再開しなきゃ。 

 
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かわいい蕾たち。細かい毛が光を浴びて。

久しぶりに楽しみな開花にワクワクする気持ち。

 

 

 

 

成長願望

 

早朝から、バラとダリア、それからワレモコウにサプロールを吹く作業。ウドン粉病・黒点病に効く薬です。薬が流れ落ちないよう着薬剤ダインも入れます。

大きなつるバラ 新雪以外の14種に散布して1,000mlの霧吹きが空になりました。

様々なメーカーが出している殺菌殺虫剤、1本約1,000円。これを月に2本、2週間に一度買って散布したら、きっと美しい葉を保てるのでしょうが、年間24,000円。とてつもない金額になります。もちろん山田ガーデンはそんなにマメに散布していません。していたらもっと美しいはずだわ。

山田ガーデン父が原液の薬剤を持っていたので、今回から希釈して散布する方法に切り替えます。お財布に優しいし、やってみたらさほど面倒でもありませんでした。

 

昨年と同じじゃダメだ。成長できない。

昨年とは違うことに挑戦していかなければ変われない。

 

 
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先日列島を横断していった台風前に剪定をした柚の木。

悪意のありそうな刺に悪戦苦闘していた主人(イヒヒ…)すっきりとした姿になって、陽も入るようになりました。

昨年豊作だったからか、それとも実を収穫するため枝ごと落としたからか、今年の実は3つのみ! 

 

 

すっきりと澄んだ青空が嬉しいです。

明日からの退屈な日々、今日だけは考えないようにしよう。

 

 

 

 

 

植えちゃった!オーナメンタルグラスの王様

 

朝から娘の部活の練習試合用にお弁当を作っていましたが、雨降りで中止になりました。やっぱりね。

中止になりそうだと思いながら作るのは無駄な労力なのだけれど、半分気を抜いて作っているからか、何故か嫌ではない。

作ってしまったお弁当の行方は、のんきな息子のおなかの中。

 

 

今年はたくさんの植物を庭に植えました。

1、2、3…と数えてみたら約25種類。種蒔きした一年草も含めて。

逆にダメになってしまったものは5種類。ここにはご近所さんの庭から移植したオリーブも含みます。木立性のクレマチスも、春に芽吹くことがなかったものが1本。名前が昨日から思い出せません(笑)意地でも調べずに思い出してやる!

 


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植えて3~4年になるラムズイヤーの株が、古くなって根元がブカブカになってきています。

株分けした別の場所のものは元気に育っているから、世代交代ですね。こればかりは仕方がありません。掘り起こして根を整理して再植えしなければ。

 

秋も深まるこれからは、庭に植えてあるものの手入れに注力したい。移植もしたいし。新しい植物は迎え入れないつもりでいます。

だから、これが最後の仲間入り。

 

 
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花木センターでピンクの穂の株を手にするオジサンを目で追っていた主人。私はそれを知っていた。 パンパスグラス、気に入っていたのね。

ちょうど北側に例のデッドスペースがあるから、そこに。夏にこのスペースを埋めるべくカンナを植えたものの、思いがけないミニサイズでびっくりしちゃったことが懐かしいです(笑)

写真にも、株元にこじんまりといるでしょう?

穂は終わりかけているけれど、来年以降どんな姿になってゆくのか見ものです。矮性でも本当に1mで収まり続けられるのか、そして慌てふためく山田ガーデン…

楽しみだわ…何故か半分他人事のように面白がっている自分が恐いわ。

 

 

 

 

もうひと頑張り〜秋バラ作業


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今が、頑張り時。

 

"春のバラは、誰にでも綺麗に咲かせることができる。難しいのは、秋のバラを綺麗に咲かせること"

という言葉をふと思い出します。



 
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黄変した葉、たくさんの虫食いの跡。

風情があっていい、と都合良く考えてしまうけれど。

 

この秋が過ぎたら、手入れをしたくても出来ない冬がやって来てしまうから。

 


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今年のラストチャンスかも知れないし。

 

 

気を抜かないで、真正面から向き合おう。

 

 

 

 

日本車はドリンクホルダーが標準装備です(笑)

 

7月から随分と長く、主人と話し合いを進めていたことがありまして。

それが、ちょっと前に記事に書いた、私の愛車のこと。

庭の話は今回お休みし、庭作りをする以前にのめり込んでいた、車について書こうと思います。 

 

私は気に入ったモノを長く使い続けるタイプで、長く使って傷んできてやっと代替えを探す気になる、そんな人間です。 

自動車も廃ゴミを出さないよう、1台を長く乗ることが環境にとっては良いことなんだ、と今でもそう考えています。

 


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現在の車は2000年式の小さなマニュアル車

納車当時2歳だった息子も、ずいぶんと背が伸びました。2ドアのため、運転席のシートを倒して身を屈めて後部座席に乗り込むのは、もう難しくなってきました。

車酔いしてしまう娘は、窓を開けたくても後部座席の窓は開かないので、それも叶わず。

そして同時に車体にもあちこち傷みが目立つようになりました。

シートの皮もヨレヨレ、中のウレタンは劣化でポロポロ崩れてしまっています。ルーフの塗装は、長年の日光を浴びて焼けてしまい、塗装下地が出ている始末。

全体的にガタピシしており、あれこれ手を入れたいところが一気に押し寄せてきてしまったのです。

現在では、メーカーも販売不振で日本から撤退してしまっており、もう潮時かな、と思い始めました。

17年落ちですもの。悔いなし。故障も数えるほどしかなく、本当によく走ってくれました。

 

 

乗り替えに関して譲れない条件は、ワゴン車であることと、テールゲートが跳ね上げ式ではないフレンチドア(観音開き) であること。

今のワゴン車はエンジンがダウンサイジングされているものが多くなり、小さな排気量で充分なパワーが出るので、毎年春に支払う自動車税も安く済むことが嬉しい。やっと、私でもワゴンを選べる時代になった!

テールゲートが観音開きの車種はとても少ないため、条件に合う車はすぐに2車種に絞られました。

が、その先が進まない。決められない。どちらにもいいところが沢山あるんだもの。


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全てにおいて最低限のものがあればいいのか。

それとも、驚く機能が盛りだくさんあったほうがいいか。気持ちは毎日変わります。

決心できなくて、全てが面倒になって「じゃんけんで決めよう」と提案したこともあったくらい(笑)

 

そんな2カ月半に及んだ話し合いは、台風で日本中が大荒れだった昨日、やっと意見がまとまりました。

"ドリンクホルダーがあるかどうか" そんな細やかな配慮が決定打となりました。

 

今まで外国車を乗り継いできましたが、山田ガーデンが選んできたのは、ルノープジョー、ヨーロッパフォードといった安い大衆車ばかり。 

それでも、小気味良く走る小さな車はずっと私の楽しみでした。でももうそれも卒業します。今は、ドリンクホルダーが乗車人数分付いていて、長い角材が載せられる車の方が、ずっと魅力的なのですもの。

人間、変わるもんだ。

 

 

 

 

 

 

オリーブの木の移植、その後

 

移植後、動きがなく、生きているのか死んでしまっているのか判らなかったオリーブの木。やっぱり根付かなかったみたい。

移植は失敗に終わりました。

 

 

オリーブの葉は肉厚で硬い。まるでツバキのよう。だから、水が上がっているのかどうか判断が難しい。でもその硬い葉が外側へと丸まってきていて。水が行き届いていないのね。


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この細い枝は完全に駄目です

 

葉が落ちてくると決定的となります。

掘り出した時、根が切れてしまって、ほとんどないような状態でしたから、どうあがいても仕方がない。

もっと丁寧に掘り出すことが出来ていたら…

もっと細い枝を挿し木する方法にしていたら…

今更そんなことを考えてしまいます。

 

 

 

 

 

ホトトギスのいる心象風景

 

朝は気温20℃で、涼しく感じるくらいなのに、日中は30℃超え。文字通り汗が滝のように流れる…

昨日は小学校の体育館に行く予定がありましたが、あまりの暑さに早く家に帰りたくて、花壇を見てくるのを忘れちゃったもの。

 


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早朝の庭に出ると、ホトトギス 青竜の蕾が随分と顔を出していました。開花まで、あと5日といったところでしょうか。

 
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ホトトギスは、山田ガーデンが小さい頃に庭にあった植物でした。

花弁の模様が野鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから付けられた名前のようです。似ていないけれど(笑)何となく雰囲気は理解できます。

鳥の名前が付いているので子供でも覚えやすく、また、独特の佇まいが知らずして脳裏に焼き付いていたとしか思えません。

再び自分で植えてみようと思ったのは何故なのでしょう? 

 

そんな話を主人にすると、「心象風景ってそういうことなんじゃないか」と。

自由で毎日が楽しくて、夢があって。そんな懐かしい子供の頃に何となく刷り込まれたホトトギスという植物の存在。

私は無意識のうちに心象風景を再現しようとしているのではないか。そんな結論に至ったのでした。