山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

陽を求めて移植

 

人生の失敗も既に数多くありますが(笑)、この4年間、ガーデニングでの失敗もそりゃあ沢山してきました。

 


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昨年植え付けた、値下げ品の西洋オダマキに蕾が上がりましたが、この翌日にハバチの幼虫の餌食に。見るも無惨な姿になっておりました。

 


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オダマキはハバチの大好物なのね、きっと。鞘にまで穴を開ける。よく見ると犯人、ここにも写っているもの!

種が熟すまで、この姿を保ち続けられないかも知れません。

 


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あぁ、忘れていたシャクガの存在を。まぁ、こんなに大きくなって。

 

 

数ある失敗の中で、"植えたはいいけど花が咲かない" というものもあります。

山田ガーデンは午前中のみ陽の当たる半日陰。それでも木の陰になったりして通年日陰の場所も存在します。季節によって太陽の位置が変わることも考えながら植栽してゆくのは、本当に頭をフル回転させなければならず、そこに色合いだの植物の背丈だのを考慮することも必要で…つまり、とても大変なわけですね。

 

主人に勧められ、半ば強制的に買わされた (こんなことが多いです) ジギタリス イルミネーションフレイムは、開花している株を買ったので、その時は美しかったのですが、その後2年間花を見ていません。咲かない。

何故なのかは判っています。そんな訳で陽が当たらないから!

 


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ということで移植しました。

ハンギングがぶら下がっている方が南、カメラを構えている位置は北です。ホトトギスの茂みで陰になる黄色で囲んだ所から、ピンクの丸の位置へお引越し。

この場所は比較的陽当たりが良く、挿し木したローズマリーが植えてありましたが、大きくなり過ぎ、花も咲かないので処分しました。珍しく潔いでしょ。まだ他に3本ありますから、思い切りました。

 


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しかしデカい…ひと抱え以上ありそうなゴールデンティアラ…(汗) こんなの頭には載せられない。

 

他にもゲウムもオミナエシも、移植しなければ今後の花は絶望的です。梅雨入りする前にやらなければ!

 

 

 

 

初夏の花、咲いてます~その2

 


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アーチのブラッシュ ノアゼットには花がらが目立つようになってきましたが、クレマチス ミケリテは今が1番美しく咲き誇る時です。

 


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今年は本当にバラの開花が早かった…バラがもう少し遅ければ、クレマチスの開花にぴったりだったのかなぁ。バラの開花が早まるということは、クレマチスも早まるでしょうから、タイミングのズレは埋まらないか。

このまま季節の進みが早まると、以前NHKの特集で観たように、九州での田植えが早まり、二期作が可能になる日が本当に来てしまうかも知れません。 

 


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ガザニアはこれからずっと咲いてくれる、夏にぴったりの花です。 昨年日陰から救出し、たくさん花を付けるようになりました。アフリカ原産ですが、-6℃の冬越しも問題なくクリアです。

 


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荒れ地のアキレア(ヤロウ)には、蕾が上がりました。噂通りの丈夫さです。雨水だけでこんなに元気。

 


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パツキン坂本さんのフルーツトマトには、ちゃんと実がなりました! こちらも雨水だけで育てています。水分を控えると株が一生懸命生きようとするから甘くなる、って言うでしょう?

雨水に当たらないように、せっせと鉢を移動させている植物もあれば、雨水頼りの植物もあるなんて、なんだか摩訶不思議。

 

 

 

 

 

 

 

初夏の花、咲いてます

 


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クレマチスと言えば青。へそ曲がり山田ガーデンは、敢えて赤をチョイスしたのでした。マダム ジュリア コレボン、開花です。

 


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ほらね、道路側に笑顔を振りまいています。

今年はマメに巻きひげをトレリスへ誘引したので、まとまって咲きました。ふわっとした黄色やピンクのつるバラと一緒に誘引したら、きっとこのワインレッドがいい仕事をしてくれるのでしょうね。

 


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トレリスのすぐ脇にはペンステモン ハスカーレッド。庭作りを始めた4年前に、真っ先に植えたものです。長く伸びる花茎がとても丈夫で折れることがないこと、ベル状の白い花にほんのりピンクがのり、上品な雰囲気を持っていることを知っていたから。

大株になったら株分けをしましょう。どんどん増えますよ。

 


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それにしても今年はミサトがよく咲くのです。思い当たるのは肥料だけ。3月から鶏ふん、蕾が出てきたらリン・カリ肥料だのをしっかり施した感があります。

 


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陽の当たるメインの枝は房咲きになるので、ぎゅうぎゅうです。

 

あぁ、今日も暑くなりそうだな。

 

 


 

 

 

 

植物を育てることは、経験値を上げてゆくこと

 


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板壁に誘引したバレリーナが満開になりました。 

 


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想像通りの咲きっぷり。感無量です。

小輪は数が集まることで、大輪に負けない、圧倒的な存在感を作り出します。鰯の大群がキラキラ美しいのと一緒です(笑)

"想像すること" は、庭作りをする上でなくてはならない能力だと山田ガーデンは思っています。 

  

 

今では頭で考えなくとも、自然と手を動かせることが多くなったけれど、一体それはいつからなのか思い出せません。

例えば、庭の土を掘り起こす。"この黒土にそのまま苗を植え付けたら、水持ちが良すぎて上手く育たない気がする"、と想像する。

また例えば、茂り過ぎる木を剪定する。"この位置で切れば、ここが伸びてきて最終的にこういう樹形になる"、と想像する。

想像して、それを実践し、結果を見る。その繰り返しで自分の経験値をアップさせる。時には攻略本を読んでみたりして、今までの間違いに気付くこともある。

 

継続は力なり。そしてその中での失敗は、必ず糧になるはずです。意味のないことなんてひとつもないですよ。それでも手間隙掛けた時間がもったいなかったと思うならば、ガーデニングは止めたほうがいい。

昨日はとある失敗を取り戻すべく、朝から作業に取り掛かりました。その話はまた後日。

 


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間違い探し。違う葉はどれでしょう? 

 

 

 

 

 

 

 

偏食なバラゾウムシ

 


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念願叶ったオルラヤとバラ カフェの共演。カフェは、今年バラゾウムシの被害に遭い、大きな蕾を2つ失ってしまったため、この花は房咲きの小さな蕾が開花したものです。

これまでバラゾウムシに穴を開けられても被害らしい被害はなかったので、痛くも痒くもなかったのですが、ガーデナーさんがこの虫を嫌がる理由がよく解りました。あんな小さなゴミみたいな虫なのに、大変なことをしてくれたもんだ。

 

 
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すぐ隣のセンチメンタルには寄り付かないんだから!バラゾウムシって、かなりの偏食だわね。

地植えにして1番変化があったセンチメンタル。ブッシュタイプらしく大きく育つことができ、蕾も鉢植えの時より増えています。

 

 

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ガウラが咲く。ここ数日ぐっと気温が高い日が続いています。山田ガーデンの勤め先は、省エネ対策でエアコンを入れてくれません。しかも風通しが悪く、気持ちが悪くなるほど暑いのです。

昨日は我慢も限界、「エアコン入れま~す」の声がかかったのは良かったのですが、なんと終業時間30分前…社員の体調より省エネを重視する会社です(笑)

 


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ER アブラハム ダービーの3個目の花。今回はこれで見納めです。これからは上へと大きくなるよう見守ります。これもカフェのすぐ近くに植えてあるのに、バラゾウムシの被害には遭いませんでした。

 


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最近、毎朝こんな状態。全てを手で集めます。花が散る前に切ってしまうのが惜しいので、結果はこうなります(笑)

 

 

 

 

 

 

 

ローキー写真好きなもので

 

今年もまた、性懲りもなく園芸店のガーデンフォトコンテストに応募しようかなぁ、と、ちょこちょこ写真を撮っています。

何かの間違いで良い結果になりましたら、皆様へお知らせしますね(笑)

 

f:id:y-garden:20180515071212j:imageピエール、開花です。

日陰なのでゆっくり咲き進んでゆきます。

山田ガーデンはローキーな写真が好きです。ぱあっと明るくキラキラと光輝く写真よりも、全体に暗めで、植物の憂いや、しっとりした質感が手に取れるような写真。そんな写真を見ることも好きだし、自分でも撮れるように日々シャッターを押しています。

しかしそれはどう考えても、ガーデンフォトコンテストの主旨とは異なる訳で。全体図を撮ることと、植物の小さな1コマを切り取ることは全く違うのです。

全体がうまくまとまった庭でもないし、日陰も多いので、花が欲しい場所に咲かせることが出来ないジレンマも正直あります。撮りたいアングルを未だに掴むことが出来ずにいます。

うーん、これは本当に私がやりたいことなのかなぁ。物珍しくて昨年は応募してみたけれど。

 

 
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挿し木したジギタリスも小さいながら咲いてくれました。


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朝日しか当たらない場所なのに、ジギタリスらしい立派な姿。背丈はないけれど、こんなに花を付けたジギタリスは山田ガーデンでは初めて。サーモンピンクが心にまで優しい。染みるような温かさ。

 


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青か水色が咲くのだろうと予想していたラークスパー(千鳥草)は、なんと紫でした。判っていたら絶対に手に取らない色でした(笑) でもこんな行き当たりばったりも気付きがあって楽しいものです。 


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おまけに同じラークスパーでも花の形が全然違うのね! 面白い!

 


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バラも好きだけれど、こんな風景が大好き。

やっぱりガーデンフォトコンテストの応募はやめることにしよう。

 

 

 

 

 

 

カメラ泣かせなクレマチス

 

f:id:y-garden:20180512235836j:imageクレマチス テッセン

同じクレマチスの別品種であるビエネッタと瓜二つ。一体何が違うのかと調べてみると、ビエネッタは芯が大きくて、豪華。まるでテディベアの鼻のよう。

テッセンはビエネッタに比べたらずっと芯が薄く、おとなしい感じです。

太陽に向かって咲くので、山田ガーデンではみんな外の道路を向いてしまい…


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蕾のマダム ジュリア コレボンもこんな風にあっちを向いている!花が咲いたら庭から出て、道路側から写真を撮ることになるでしょう。なんとまぁ、カメラ泣かせだわ。

 


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バラのアーチに這わせているクレマチス ミケリテは、まるでベルベットのよう。金色の蕊がキレイでしょう?

 

 

ぱあっと明るく開くオーソドックスなクレマチスが庭に欲しくて、ゴールデンウィークに小さな1年生苗を買い求めました。

立派な開花鉢は2,000円以上しますが、これは500円。大きく育つまでには時間はかかっても、1から育てる楽しみがあります。初めての旧枝咲き、リトル マーメイドです。

 

今朝は早起きをして、散ったバラの花弁の掃除です。昨日の午後に強い風が吹きまして、バラが心配で仕事を放り出して家に戻りたくなりました。

何も被害はありませんでしたが、庭に散った花弁は全てを手で集めるので一苦労です。

いや、苦労、とは思わないけどね。 

 

 

 

 

 

 

私のバラたち

 



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家の外壁に誘引しているつるバラ 新雪は、陽当たりの良い場所の蕾が咲き出しています。

花はソフトボールくらいの大きさがあります (たぶん…野球ボールよりは大きい)。

 


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反り返る花弁。なんだかペーパークラフトみたいだね。

濃い葉色とこの花形がロマンチックになり過ぎず、凛とした印象。誘引時には手伝ってもらった主人に文句を言われ、「作業が大変過ぎてバラが嫌いになりそうだ」とまで言われて落ち込みましたが、咲けば辛かったこと、みんな吹き飛んじゃう。主人もそうであると思いたい。余計なことは言わないでおこう…

 


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スタンダードのピエール ド ロンサール。ここ数年花数がぐっと減りました。鉢の置き場が悪いんだろうなぁ。

新雪とは異なる、まあるい花弁が愛らしい。たくさんのファンを持つこのバラの魅力が、花開く前から解る気がします。

 


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小輪のバレリーナもぽつぽつと。

 


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ディープカップ咲きのシャンテ ロゼ ミサト。主枝ではない細い横枝にも花をつけてくれました。紫がかったピンクなのに、蕾は限りなく黒に近い。「いかにもデルバール社」っぽいバラです。

 


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オールドローズ ブラッシュ ノアゼットの咲き始めはさくら色、徐々に白へ退色していく図。真ん中の花はボーリングからなんとか開いたもの。雨に当たるとこうなります。

本来ならER スノーグースが咲き揃うはずだったアーチですが、突然枯れ込んでしまい、同じように小輪のブラッシュ ノアゼットを新たに植え付けたのでした。

この春が3度目の開花。1年中繰り返し咲く、元気な品種です。

 

もう母のための庭ではありません。 私が作る、私のための庭。私の庭の、私のバラたち。







母の日は嫌い

 

日曜日は母の日のようです。

以前にも書きましたが、私は母との関係が良くないので、いつもの週末を過ごします。 

私の母はとにかく厳しい人で、幼い私に何でもやらせました。幼稚園児でもおつかいに行かされることはよくあったし、習い事もひとりで行かされていました。おかげで何でも自分で決めて行動できる人間になったけれど、可愛げがない女になってしまってね(笑)

 


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どんなに悩み事があっても、母には相談できません。自分自身でその悩み事を被って落ち込んでしまうから。

会話には細心の注意を払って、言葉を選ばなくてはなりません。深読みして逆の意味にとられてしまうから。

だからもう、ほとんど母とは話をしなくなりました。

 

数年前に私も体調を崩し、気分が落ち込み、人混みにいると頭痛とひどい肩凝りに悩まされ、自分は生きる価値などないと思いながら、多忙な日々の生活に振り回されていた時期がありました。

カウンセリングを受けた結果、私の適応障害の根本的な原因…それは、幼少期の厳しかった母の躾でした。

あぁ、やっぱりそうだったか…それが率直な気持ち。何となくそうではないかと思っていたものを、第三者が認めてくれた。何故か清々しい気分になったことを覚えています。

それから庭作りをスタートし、庭作業は今でも私の生き甲斐となっています。 

 


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どんな母親像が1番いいのかなんて正解はどこにもないし、他の母親は、私の母親とどんな違いがあるのかも知らない。

東大生でも解らない "母の日検定"や、お母さんありがとうのCMの話題は、私の心をちくっとさせます。

本当に悲しいけれど、こんな母娘の関係も実在するのです。 

 

 

 

 

 

 

 

小さな犯人~はらぺこあおむし

 



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午後にやっと晴れ間が出ました。

週末は雨の心配はなさそう。来週まではバラのアーチのブラッシュノアゼットにはビニール掛けはいらないでしょう。やっとゆっくりかわいい花を眺めることができます。

 


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雨に当たるとこんな風に黄変して蕾が落ちるのです。開き始めた蕾はボーリングしてしまいます。ボーリングとは文字通りボールのように固くなって花弁が開かなくなってしまうこと。

やっぱりビニール覆い、やって良かったな。これだけで済んだもの。

 


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久しぶりにゆっくり見る植物たちは、あちらこちらに小さな穴。おや、犯人が写っていますね。 

 


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あらあら、ハーブのボリジも穴だらけ。

 


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ヒューケラの新葉が食べられているのを見るのは珍しい。

 


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フロックスは虫に大人気。この後はコガネムシもやってきます。昨年は葉が食べられ過ぎて、花が咲けなかった種類もありました。

 


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虫といえばルメックス。そのくらい毎年よく食べられています。ほうれん草みたいな柔らかさですから、美味しいのでしょうね。

 


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これらの犯人は小さな小さな "はらぺこあおむし"。ハバチの幼虫の仕業です。虫嫌いな方も思わず笑顔になってしまいそうなほどちっちゃな子です。大きくなったらどんな虫に変身するのかな?

もちろん早期発見だから小さいんですがね…ふっふっふ…

 


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今年は虫が多いように感じます。これはバラのディスタント ドラムスの葉に入り込んだハモグリバエ。葉の表皮と葉肉の間に入り込んで食害します。

内部を食べるので穴は空かないけれど、枯れたように汚くなってしまいます。去年はほとんどなかった被害です。

 

虫も必死、人間も必死。でも少しくらいなら許してあげられるかな。元は何もなかった、1から作り出した庭を、自然だと認めてもらえた感じがするから。