山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

違いのわかる女~エキナセアとルドベキア

 
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暑い毎日が続いています。連日33℃超え。名物である夏の雷雨もさっぱり。毎朝の庭の水やりが欠かせません。

夏の花であるエキナセアの開花です。昨年はコガネムシに花弁を食べ尽くされ、見るも無惨な姿に成り果ててしまいましたが、今年はキレイに咲いています。

 


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こちらも夏の花、ルドベキア ルビールビー。

以前はエキナセアルドベキアの区別がつきませんでした(笑) 今はもう大丈夫です。

全体に毛が生えていてチクチクするのがルドベキアエキナセアはつるんとしていて、比較的値段は高め。

 


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先日、大昔の園芸雑誌を引っ張り出して読んでいたら、ルドベキア タカオが載っていました。2003年の園芸ガイド。つまり、少なくとも15年前からルドベキア タカオは存在していたということ。



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15年も前からこんなにかわいい花が市場に出回っていたなんて。そして現在も愛され続けている。素晴らしい植物だったのですね。

15年前の山田ガーデンを思い返してみたら、なんと妊婦でありました。アパート暮らしでガーデニングの "ガ" の字すら頭にない頃…皆様は15年前、何をされていましたか?

 


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ラークスパー(千鳥草)の種を採りました。そろそろ終盤ですが、余計な種を採取したりカットしたりすることで脇芽が出て、もうちょっと咲いてくれるかも知れない。期待を込めて。

 


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下に敷いているのは、息子が描いたシャクヤクの絵。子供たちが描いたものを処分するのは、本当に罪悪感でいっぱいになります。

全てとっておく訳にはいかないので、捨てがたいものは写真に撮ってデータで残します。今回は思わぬ形での保存となりました。

 

 

 

 

 

 

 

記録的早さで梅雨が明け、咲いたカルドンとカメラで遊ぶ

 
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2mを優に超えた、お化けアザミのカルドンが咲いた。そしてまだ6月中なのに、関東・甲信越地方の梅雨明けのニュースに驚く。

1951年からの観測史上初となる、6月の梅雨明け。確かにここ数日強い南風が吹き、夏のような青空が広がっていたのです。まさかとは思っていたけれど…以前とは確実に気候が変化しています。ということは、夏も平年より2週間早く去る、ということにもなりますね。

 


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ねぇカルドン、君は梅雨明けを知っていたの?

 

 

大切に使っているミラーレス一眼は、様々な面白設定ができます。今まで使ったことがなかったアートモードで、あれこれ遊んでみたら、こんな写真が撮れました。


f:id:y-garden:20180629200347j:imageカワイイでしょ。ジオラマモードです。

鉢物がシルバニアファミリーのミニチュア家具のように見えます。コントラストが強めでポップな感じがよく出ています。

 


f:id:y-garden:20180629200426j:image普通に撮ったものがこちら。

 


f:id:y-garden:20180629204536j:imageこちらの写真は…

 


f:id:y-garden:20180629233335j:imageリーニュクレールモード。

ポスター画になったみたい!見慣れた庭とは思えません。面白い!

 

 

山田ガーデンがアートモードを使わない理由は、植物の色は重要だから。写真を見て、この植物を植えたいと思う方に嘘をつきたくないから。アートモードで遊びすぎて、現実とかけ離れた植物になってしまうようなことだけは避けたいと思っています。

今後、ちょくちょく登場するかもしれませんが。



  

 

 

 

 

バラの葉の美しい建築物~虫こぶ

 

ご覧になりました?昨晩のTBSの番組「マツコの知らない バラの世界」。

多くは語りませんが(苦笑)、趣味って何でも没頭したもの勝ち!なのだなぁと。そして不思議と似たような人が周囲に集まるのだなぁ。そんな感想を持ちました。

山田ガーデンは1年中ジーパンにオッサンサンダルで庭にいます。こんな庭主ですが、バラパーティーを開催したら誰か来てくれるんだろうか(笑)。



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さて、山田ガーデンのバラ ブラッシュノアゼットには、奇妙なものがぶら下がっています。ぷっくりしていて赤く色付き、カワイイと言えばカワイイ。一昨年位から見かけるようになりました。

ブラッシュノアゼットにだけぶら下がる、謎の実。なんだろうなぁ…と気にはなっていましたが、この品種独特のものなのかな~と、それ以上は考えたことはありませんでした。

 


f:id:y-garden:20180627075620j:image必ず複数個ぶら下がります。

思い立ったので、"バラの葉_膨らんだ丸いもの" でネット検索してみました。

 

────バラハタマフシ(薔薇葉玉附子)…?

 

 

なんと、カワイイとまで思っていた奇妙な実は、"バラハ タマバチ" の幼虫のおうちだったのです。いつまでもぶら下げていたことで、内部の幼虫が成虫になり、またブラッシュノアゼットの新芽に産卵する…そういう訳だったのでした。

 

バラを食害する虫は数多くいます。アブラムシからチュウレンジ、ホソオビ、エカキムシ辺りはメジャーな虫。今回のバラハ タマバチは、園芸本にも載っておらず、私は始めて知りました。

でもこのカワイイ見た目からか、何だか許せちゃう。上記に貼り付けた森林総合研究所の記事に "建築美" と書かれているように、先入観なしで眺めていると、本当に不思議でカワイイ実だと思えるのです。

自然界には様々な美しさが存在するのですね。

 

 

 

 

 

ボリジの青

 

気温32℃を超えた夏日で、6月最終週がスタートしました。都内より北に住んでいるのに暑いんだもん、驚きです。

年々気温の上がる夏。本格的に庭作業を始めて日の浅い山田ガーデンでも、季節の前倒しを感じています。長年ガーデニングを趣味とされている方は私以上に、変わる日本の気候を感じ取っておられることでしょう。

 

 

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スカッと晴れた日曜日。待ちに待った種蒔きボリジが1輪開きました。この場所は陽当たりが良く、この苗の成長が抜きん出ていました。他の苗は、咲くにはまだまだ時間が掛かりそう。

 


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1輪咲いただけでも庭が違って見えるのは、庭主の贔屓でしょうね(笑)

 

 

娘の部活の引退時期が近づき、土曜日が送迎当番の最終日でした。私は集団で集まることにストレスを感じる人間なので、長年続いた大仕事が終わるかと思うと正直ほっとしています。

子育てをすることで知りあったのだから仕方がないけれど、ママ達が集まってワイワイと子供の話を始めるとうんざりします。本当に気の合う人にしか娘の様子を話したくないし、かといって上辺だけ上手く話を合わせるようなこともしたくないから、集団は苦手です。

ぶっちゃけ、他の家庭がどうかなんて興味はなく、他家の話を聞くことで心理的にひっぱられるような、我が家もそうしなきゃいけないのかな?と気持ちが揺らいでしまうことが嫌なのです。

我が家は我が家。余計な情報が耳に入ってきても、揺らぐことのない信念を持って生きて行きたいです。

 

ボリジの青は、特別な青。薄い花弁に染み込んだ、澄んだブルーは、眺めているだけでそんなもやもやした気持ちを流し消してくれました。 

 

 

 

 

 

 

庭作業は幸せ

 

伸び過ぎたポンポン菊をピンチし、もさもさ茂ってきて高さが合わなくなったルドベキア タカオもピンチ。増え過ぎたホトトギスを抜いて間引く…


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何の作業をしていたのか忘れちゃったけれど、土を掘り返していたらスコップの柄が折れてしまいました。

ホームセンターにある1番安いスコップ、プラスチックの柄はやっぱりダメね。てこに負けてしまって真っ二つ。もっと長持ちする道具を使いたい…

あぁ、そうだ、こぼれ種ガウラを移植しようと掘り返していたのでした。掘り出してガウラは直根だと知りました。案の定、根付かず。

 


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花が終わってからガンガンシュートを伸ばして、の2番花。板塀から浮き上がって揺れていたつるバラ バレリーナを、伸びた枝を固定し直したり、混みあった細かい枝やいらないシュートを切り取って整理しました。

梅雨に入って速攻黒点病が広がった品種は、どうにもならないのでサプロールを散布しましたが、30分後には雨が降り出すという引きの強さ(笑)

 


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いいの、いいの。やらないで後悔するよりもずっといい。

1週間何も出来なかった分を取り戻すかのように、作業に没頭する時間がとても幸せに感じます。

ビニルポットのアナベルはまだそのまんま。今日はぴったりな鉢を探しに行くことにしよう。 

 

 

 

 

 

梅雨の晴れ間

 


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小糠雨 (こぬかあめ) ─── スマートフォンで漢字変換しても一発で出てこないのは、それだけ現代では使われない言葉になってしまったのでしょう。

山下達郎が "小糠雨" という歌詞が出てくる歌を歌っていたはずですが、曲名が全く思い出せず。何だったかな…アップテンポな曲だったとは思うんだけど。

雨の降りひとつにも様々な言葉がある日本語って、やっぱり素晴らしいものです。

 


f:id:y-garden:20180621230725j:image今日ハ太陽ガ出ルミタイ

 

どうしてギボウシ ワイドブリムの花が特別好きかというと、蕾がカルドン (アーティチョーク) にそっくりだから。

 


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雨が降ろうと、植物たちはぐんぐん成長を続けます。今週はバタバタしていたことに加え雨降りの日も多かったし、庭へ出ないことも多かったけれど、見回らないといろんな事が起こっていてびっくりします。

 

 
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夏の代表、ムクゲが咲きそう。何年も名前を知らなかったこのムクゲ、"ピンクデライト" というそうな。

冬の剪定で細かい枝を残し過ぎてしまい、もっさりした姿になってしまいました。

 


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種蒔きボリジが急成長。黄色のタカオと赤いサルビアの中に、あの美しい青色が加わるのももうすぐです。 

 

 

 

 

 

おしゃれアジサイ〜アナベル

 

朝、息子と中学校へ向かう車のラジオで、関西で大きな地震があったことを知りました。

東日本大震災での大きな揺れとその後の混乱を思い出し、胸が苦しくなりました。

もう「絶対安全」なんてあり得ない。今の日本はいつどこで大きな揺れがあってもおかしくないのです。

断水している地域はさぞやお困りのことでしょう。電話もきっと繋がりにくくなっているのでしょう。

ただ、この山田ガーデンブログに大阪の方からのアクセスがあることにホッとしています。非力でちっぽけな私ですが、遠くから皆様を応援しています。

 

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「方向性が見えない。暗い。」

いつも主人の一言は私をドン底に叩きつける厳しいもの。主として目を惹く植物がないので、何だか寂しい、と言うわけです。いつも同じ事を言われている気はしますが…

先日庭へ迎え入れた大物。そうです、主人が選んだのは西洋アジサイアナベルです。

 


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あれだけ賑やかにつるバラの新雪が咲いたのに、また白い花を選ぶの?と聞くと、咲く時期が重ならないからいいのだ、と。

陽当たりの良いスペースはもう殆どないんだよ?と聞くと、移動できるサイズの鉢に植えて、あちこちに動かせばいい、と。

 

カシワバアジサイを植えたいと思ったことはあっても、アナベルを植えようと思ったことはこれっぽっちもありませんでした。綿菓子のような大きい頭の割に細い茎が、何とも不安にさせるからです。それにアナベルは私の中ではオシャレアジサイの代表格の位置付けでもあって。そんなものが山田ガーデンに植えてあっていいのでしょうか? (笑) 何だか場違いのような気がしちゃって。

 


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そして私が選んだのは、植えてみたかったガイラルディア。

 


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筒状の花は、開ききると外側へくるんと巻き、マリーゴールド アフリカンのようなボール状に姿を一変させます。

ルドベキアの親戚みたいなものかな、と思っていたのですが、がっしりとしたルドベキアとは全く違いました。キク科でありながら柔らかな雰囲気を持つ品種です。

 

 

 


 

 

アンティークレースを想う~朝霧草

 
f:id:y-garden:20180616130751j:image英名 : silvermound artemisia : 朝霧草

この細かい葉を見て連想するのは、アンティークの手の込んだ細かい模様のレースのブラウス。美術品を眺めているような気持ちになります。

 


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今年は株に勢いがありません。英名通りにこんもりとしているものなのですが、まばら。陽当たりが悪いからでしょうね。色合わせの為にこの場所にいてほしいのですが、移植しないと消えてしまいそうです。

 


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傍に植えてあるミズヒキの斑の入り方も絶妙。赤い模様がいい仕事をしています。赤い糸のような花茎が見たくて植えたものですが、思いがけずカラーリーフとしても立派な役目を果たしてくれています。

 ぼちぼち宿根草や低木は植えたいと思っていたものが揃ってきて、1年2年と冬を越し、心配いらない位に成長してきたものも多くあり、嬉しい限り。

 

 

昨日は久しぶりに大物の植物を迎え入れました。山田ガーデンに植え付けることはないと思っていた植物がやってきましたよ。もうこれ以上の大きな植物を迎え入れることはないと思っていたんだけれどな (バラ以外は) 。

その紹介は次回にでも。

 

 

 

 

 

 

 

ギボウシは3年待て

 

f:id:y-garden:20180614225130j:image英名 : hosta "wide brim" : ギボウシ "ワイドブリム" 

小さな株を植えたばかりの頃は、茎からなだらかに葉へとつながっているような型をしており、イメージとは異なる姿に品種が違うのではないかと心配していました。昨年からでしょうか、全体ががっしりとして印象が変わってきたのは。

斑の部分は黄色味が強く幅広で、緑の模様の輪郭は、まるで筆で色を付けたように自然な入り方をしています。

真ん中に花茎が2本上がってきました。ギボウシの花ってどれも同じようなのに、ワイドブリムはちょっと特別。濃い目の紫花が咲くのです。

 

山田ガーデンのギボウシはほとんどが3年くらい経過しています。ギボウシが魅力を開花するのは、植えてから3年目だと確信しました。いきなり豹変するものもあったりして、3年目からが面白くなってきます。

じっと、じっと待つべし。

 


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巨大なゴールデン ティアラにも、もちろん蕾が。

 


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北側のスペースのギボウシ ファースト フロストもゆっくり大きくなってきました。高さが合っていないのでいつかは植え替えするつもり。隣には何故か頂き物の茄子の苗 (笑)。 植えるところがないんだもの。

グリーンのヒューケラはずっと調子が良くない。一度掘り上げた方がいいかも知れません。

 

1日中雨の予報だったのに降っていない。 何時から降り始めるのかしら?庭作業、出来るかな?

 

 

 

 

 

  

初夏は葉モノが美しい

 

久しぶりに夕立がありました。昨年はひどい夕立で雹が長時間降ったことがあり、ギボウシが穴だらけになりました。そうだよね、車のボンネットだってアルミ製は凹むくらいの威力があるんだもの、葉に穴が開くくらい想像は出来るはずなのに。

かといって何が出来たのか?雨傘を開いて庭のあちこちに挿しておけばよかった?そんな現実的でない事を考えては振り払います。自然の力に太刀打ち出来るはずはないのですから。

 

 

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山田ガーデンの中で葉モノが集まるスペース。

上からギボウシ(ホスタ)パトリオット

            カレックス

            シミシフーガ ブルネット

            シロタエギク シリウス

 

派手な模様、地味な色、細い葉、丸い葉…隣同士に植えることで、それぞれの良いところが引き立ちます。ケンカしないように、背が伸び過ぎて飛び出さないように考えながら、どの植物を隣同士にするか決めることはとても難しいです。

しかし「えいっ、植えてしまえ!」だけはしないようにしています。庭作りは時間をかけて。急いで植えても楽しむことからは離れて行く気がしています。

 


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パトリオットは山田ガーデンが大事にしているギボウシです。濃い目のグリーンと白のコントラストがハッキリしていて美しい。

葉同士に適度な空間ができるので、動きのある姿になります。もしかしたら、少し傾斜した木の根元に植えているからかも知れません。

 

 
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ブルーカデットはあまり大きくならないので、小さなタイプをお探しの方にはお勧めです。こちらは葉がキュッと詰まり、お行儀良く並びます。もう花が咲いています。他のギボウシはまだ蕾だったり、蕾すら上がっていないので早咲きですね。

 

写真を見て気づいた方がいらっしゃるかもしれません。山田ガーデンは必ずどこかに木の影ができる庭です。"明るい日陰" や "半日陰" と呼びます。

半日陰が好きな植物を植えることが私の庭にはピッタリなので、葉モノがどうしても多くなります。花が咲くものは逆に日照不足になってしまうので、植える場所に悩むのですよね…