山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

作りたい庭~オーナメンタルグラス

 

日の出が毎日1分ずつ早くなり、日の入りは1分ずつ遅くなって。

まだ朝晩庭作業が出来るほどの気温ではないので、週末ガーデナーな山田ガーデンです。

それでも、週間天気予報を見ると、朝のマイナス気温日が少なくなってきています。春はもう来ているのですね。

明日は土曜日。朝から大掛かりな作業をする予定でして、もう今からワクワクです。

 

 

今週は庭を見回れない日が続きました。

その代わりに、図書館で本を借りてきては夜な夜な感性を磨く…


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奥 峰子 : 著/ 講談社

 

イネ科のツンツン植物。

ツンツンと言えばイネ科。

そのくらいにしか考えていなかったけれど、ツンツン植物=オーナメンタルグラスは大きく4つに分類されるのだそうです。(現在はもうちょっと細かく分かれているかも知れません)

 

  1.  トゥルーグラス : true grasses
  2. セッジ : sedges
  3. ラッシュ : rushes
  4. キャットテール : cat-tails

 

よく山田ガーデンが口にするイネ科は、トゥルーグラスに属します。1番大きなグループです。

葉が平たく、茎が円筒形で中が空洞。ススキやトウモロコシ、アワ、ヒエはここですね。

カヤツリグサ科の人気者、カレックスはセッジグループ。

イグサ科はラッシュグループ。

ガマ科はキャットテールグループに入ります。

ただ、まだまだきちんと分類方法が確立されていないよう。身近すぎて美しさを見逃されていた、と著者は書いています。

 

山田ガーデンにはワレモコウやシマイトススキ、ピンクの穂が素敵なメリニスなどのオーナメンタルグラスが植えてあります。

粟やヒエにも惹かれたりします。

見る人によっては「なぜそんなものを、ただの草じゃないか」と思うでしょう。

庭に花をたくさん咲かせたとしても、花壇のようにはしたくない。バラ園にする気もない。

私は何処に向かっているんだろうか、と思うこともありました。

 

 

私は今、とっても清々しい気持ち。

この本を読んで、ようやく作りたい庭のイメージがはっきりと見えてきたから!

 


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赤い新芽が伸びてきたシマイトススキ

 

増えすぎたら困ると考えていたけれど、地植えにする勇気が出ました。

山田ガーデンを引っ張ってゆく、大切な一員です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

わたし、大きくなあれ

 

北風が冷たく、雪が舞っていた昨日。

あと1週間で3月だけれど、寒い!

毎年3月になると、ドカッと湿った雪が降るのがこちらの恒例ですが、今年はどうかしら。 

いつも高校受験日に重なって降ったりするので、県内は大騒ぎになります。

 

先日、朝の情報番組で、雪深い場所から天気予報の中継をしているのを観ていて、寒そうだな~北海道かな~と考えていたら、山田ガーデンの住む県内でした…おそろしや。

 

 

 

秋蒔きの小苗達が落ち着いたところですが、3月に入ったら、また種を蒔く予定です。

マリーゴールドとジニアを部屋の中で早蒔きして、5月には庭植えできるようにしたいと思っています。

昨年は4月~5月頃かな?屋外で種を蒔きましたが、適切気温まで待って種を蒔くと開花が遅くなりがちなので、あっと言う間に秋になってしまった感がありました。

ストレスにならないよう、楽しくお世話できる量を蒔こうと思います。

蒔いたら終わりじゃないからね。

 


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ちびっこだけど、身長2mを目指して‼

 

 

 

 

 

 

 

今頃、発芽!?

 

そろそろ種蒔きトレーの小苗を整理して、芽の出なかった土を片付けて…とやっていたら…

 


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今頃になって、ネモフィラが芽を出しました

 

なんだろう、秋に蒔いた時は芽を出さなかったものが、土をかき集めて混ぜ混ぜした途端に発芽。 

仲間達は小さいながらもロゼット姿に成長しているというのに。

こんな不思議も、種蒔きの面白さ。

 

 


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とっても元気の良い苗を見つけたので、連れて帰ってきました。ボリジとセリンセです。

まぁこさん!セリンセに挑戦してみます!

あなた様の素敵なお庭で知りました。

 

ボリジは、山田ガーデンが高校生だった頃、アルバイトをしていた花屋で、売れ残りを戴いて以来の再会。

こんなにチクチクと棘があるのにハーブ?と、当時は惹かれる要素がなかったけれど、ナスの花に似た、水色の花は印象に残っていました。

 

ハーブはとっても生命力があるので、ポット苗で売れ残ってしまうと、その狭いポットでは伸び伸びと成長することができず、あっという間に元気がなくなって無惨な姿になってしまいます。

入荷したての苗を見つけられてラッキーでしたが、まだ霜が降りるので植え付けは先になりそう。

 

天気の良い日中に、日向ぼっこ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

真冬を越して芽吹くのか?〜ドドナエア

 

キレイなチョコレート色に変化したと思ったら、寒空の下でチリチリになってしまったドドナエア。

もうじき暖かくなりますが、鉢上げをしました。オーストラリア生まれには、北関東の寒さはさぞかし辛かったことでしょう。

平たい長い葉が上に向かって伸びる、とても雰囲気のいい木です。

寒くなると、チョコレート色に紅葉する種類、しない種類の2つがあります。

 


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英名:dodonaea "ドドナエア プルプレア" 

 

ちょっと引っ張ってみたら、地面からサクッと抜けてしまいました。 

植え付けた時に、根鉢化していた根のほぐしが足りなかったみたい。根が広がっていませんでした。

 

根をよくほぐして、バナナ土で鉢に植え付け。

"バナナ土"とは、バナナの入った土です(笑)なんのこっちゃ。

山田ガーデン特製の配合土(庭の黒土・バーミキュライト腐葉土・市販の草花用の土のあまり)にバナナの皮を混ぜたもの。

以前は土に何のこだわりもなかったけれど、ガーデニングブログの皆様に「土にこだわって」と教えていただいてから気をつけるようになりました。

 


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新しい芽が出そうではありますが、どうなることやら。復活してくれるといいなぁ。

そっと見守ることにしましょう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ニゲラの植え付け

 

クリスマスローズの"ニゲラ"で検索された方、ごめんなさい。

ニゲラ違いです。クロタネソウのニゲラです。

あっ、ちょっと待って!これも何かのご縁。最後までお読みいただけたら嬉しいです。

 
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ちなみに、山田ガーデンのクリスマスローズは「ミヨシ」のもの

この蕾が、待てど暮らせど開きません…

 

 

結局、おとといは仕事を休んでしまいました。

もう出勤する気になれなくて。ホント最低。

だから死ぬほど庭作業をしました。

気持ちを切り替えて、ちゃんと出勤しております。皆様ありがとう…

 

 

 

 


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出典 : みんなのNHK趣味の園芸 

 

プラグトレーに種を蒔いたニゲラ。現在3cm程の大きさになりました。これを山田ガーデンへ定植します。

というのも、ニゲラは寒さに強い!プラグトレーを氷点下の屋外に置いていてもピンピンしています。

しかし、プラグトレーはひとつひとつのブロックが小さいためか水切れしやすくて、すぐに土が乾いてしまいます。

線の細いニゲラは、あっという間にくたくたに…

根が真下に伸びてゆくこともあって、移植を嫌うタイプ。早目に自由にしてあげようと思ったわけです。

たくましく寒さを越す姿が見たいから、ということも、もちろんあります。

水遣りの心配から自由になりたかったという理由も。

 

 

一足先に植えつけたヤグルマギク ブラックボールと一緒に咲いて欲しいので、すぐ隣に植えましょう。 

 

この作業をするために、どこへ植えようか地面をじっと見ていて、先日記事にしたユーフォルビアの赤ちゃん芽を見つけたのでした。

細く小さい芽、気をつけて… 

 


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蒔いた時はなかなか芽が出ず、新聞紙を被せたりと気を遣いました。発芽率は90%くらい!

 

 

クロッカスもムスカリも、水仙のタリアも、小さな芽があちこちから顔を出してきました。

敏感な人は、もう杉花粉が飛んでいることが分かるようです。

朝晩の冷え込みは厳しいけれど、そこに春が来ていると感じられる今が、1年の中で一番嬉しい時なのかも知れません。

私、それを忘れていたんだ。

(ずっと乾燥注意報続きだから、水遣りが大変だけれど  笑) 

 

 

 

 

 

 

 

ガーデニングは暇な主婦がやるもの



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気持ちの良い朝です。

8時近くになると、ヒバリがさえずり出します。

とっても乾燥しているので、出勤前に庭に水を撒きたいけれど、朝7時では土が冷え込んでいるから無理ですね。

冬は水遣りが上手く出来ません。

朝早くでは土が凍っていて無理だし、帰宅後では、夜中に根が凍ってしまう。

 

"ガーデニングは暇な主婦がやるもの"

この言葉を知った時、腹が立って仕方なかった。

でも、ある程度のゆとりがなければ、できない趣味。それは現実的に時間がとれなければ、正直にその言葉通り。

やっぱり庭と付き合いながら仕事をするのは難しくて、水遣りの難しさで一層それを痛感するわけです。

 

水遣りは植物を育てるための最低限の作業だと私は思っています。

だからそれが出来ないとなると、もう私は最低な人間なわけで。

 

 

 

 

 

 

 

 

11年ぶりの再会〜ヒメコブシ

 

先日、久しぶりに出掛けたホームセンター。

それはもうカラフルな花たちでいっぱいで、春が来るんだなぁ、と感慨深くなりました(超冷たい強風が吹き荒れていましたが)。

明るく眩しいほどのカレンジュラポリアンサ、マーガレットにアネモネ

久しぶりにパンジービオラ以外の花を見たんじゃないかな。

 

売り場の端にある樹木コーナーを見て回っていた時のこと。一本の樹木に付いているタグを見て、ハッとしました。

姫コブシ。

11年前のこの時期、息子を出産した際に植えた木です。

 

山田ガーデンの住む市では、出産をすると記念樹が贈られます。

コニファーやゴールドクレストなどを戴けるとのことでしたが、引き渡し場所である花木センターのおじさんが、「別の木でもいいよ~これなんて、どうだい?きれいな花が咲くよ」と勧めてくれたのが"姫コブシ"でした。

しかし、当時借りて住んでいた一軒家が取り壊しになることに。大忙しの引越しで、庭に植えていたその姫コブシを掘り出すことができなかったのです。

あの時は、かなり主人に責められたなぁ…(泣)

誕生記念樹ですから、当たり前か。

花も一度しか見ることができなかったし。

  

 

当時住んでいた家の間取りや生活の匂い。

庭の雰囲気。

小さかった子供達の姿。

息子への懺悔。

そして、新たに植え付ける場所。

そんな記憶や考えが、タグを見た瞬間に頭の中を駆け巡り、

「買うしかない!」

と、ガシッと幹を掴んでいたのでした。

 


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私はずっと働き詰めで、保育園に迎えに行くのもいつも最後。ひとりポツンと絵本を読んで私を待っていた息子は、きっと寂しい思いをしていたのだと思います。

今でも学校に行きたくない日も多く、家でのんびりしていたい、と言います。その頃の寂しい気持ちが、彼の中でしこりになっているのかも知れません。

 

 


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姫コブシとの再会は、忘れていた思い出を掘り起こしてくれました。

もし、この春に花が咲いたら。

息子の笑顔と共に写真に撮りたいと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

赤ちゃんの誕生~ユーフォルビア

 

せっかくの休みなのですが、強風の為、楽しみな庭作業ができません。

その分をホームセンターでストレス発散。そして散財。ま、必要なものを買うのだから仕方ありません。

 


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水仙 タリアも芽を出しました

さぁ、どこでしょう?

 

 
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現在のユーフォルビア プルプレア(正式名は長いので省略)

てっぺんは元気に生きています。

 

今日は、このユーフォルビアに嬉しい発見があったのです。

昨年花が咲いた後、こぼれ種から小さな芽を出していたのですが、いつの間にか消えていた赤ちゃん。

再び芽を出していました。

 


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寒いから赤く色付いて

お母さんと同じ色!

 

今度こそ、そっと鉢上げして育てよう。

誕生おめでとう。

 

 

 

 

 

 

 

 

種のF1って、なぁに?

 

大阪の国華園さんより、注文していた春蒔き種が届きました。

こちらでは、大量に仕入れた種を小袋に詰めているのでしょう。袋に品種の写真はありません。 

だから安く販売できるのですね。



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ところで、袋をよく見ると、何やら記号が。

F1。

そういえば、ビオラF1って苗を見たことがあったのを思い出しました。F1とは何のこと?調べました。

 

 
◎ 交配種(F1)
現在、一般に市販されているのが、この"交配種(F1)"というものです。異品種の交配から生まれるので、"雑種"(英語ではハイブリッド)と呼ばれます。

 

 違う品種の株を二つ掛け合わせると、子は雑種1代となります。1代は、両親の性質のうち優性のほうが現れ、劣性の性質は現れません。両親のどちらよりも丈夫でよく成長し、品質もよくそろい、収量も多くなります。この現象を「雑種強勢」といいます。

 

しかし、親の優れた特性が子に出るのは1代かぎり。そこから種を採っても、親と同じようには育たず、形や性質が不揃いになってしまうため、種苗会社は雑種強勢を利用して毎年同じように交配させた雑種1代を作らなければなりません。そして農家は毎年その種を買うことになります。昭和40年を境にこの交配種が主流となりました。

種のことを知ろうhttps://nijinotanetori.jimdo.com

 

 

メンデルの法則の優性遺伝だよ、ということですね。カタログ通りの花が咲きますよ、の印。

特に新種には表記されるようです。

 

 

 

実は、抜粋させていただいた上記の記事には続きがあります。

書いてあることが真実なのだとしたら…ちょっと怖くなる、考えさせられる内容が。

正直「園芸業界ってなんなのだ?」と思いました。

軽々しく"園芸店をやりたい"と口にした私は、あまりにも種のことを知らなさすぎでした。

楽しんでガーデニングをされたい方は読まないでください。知らないほうが幸せです。

私も知りたくなかった。

 

F1という記号に疑問を持つことが、こんなにも重いことだなんて───。

 

 


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忘れるべきか、忘れざるべきか。

届いた種の袋を眺めながら、複雑な気持ちになってしまいました。

 

私は、それを生業としてやっていきたいと思っているからこそ、裏側を知らなくてはいけない。

それを人に伝える必要があるのかどうかまでは解らないけれど。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

内緒のブログ

 

突然ですが、皆様がブログを作っていることを、ご家族やパートナーはご存知ですか?

山田ガーデンは、子供達には話していましたが、主人には何となく言えずに、今日まで来てしまいました。

スマートフォンで記事を書いているので、スマホを片手にしていることが多くなり、とうとう主人に怪しまれるという展開に。

 「なんか最近、スマホばっかり見ている気がするけど、一体誰とメールしてるワケ?」

 

まずい、ちょくちょく記事の修正をしていたこと、見られてたのね…おまけに誤解されてるし(汗)

もう言った方がいいな、と正直に庭のことをブログにしていると話しました。なぜかドキドキ、しどろもどろに(笑)

「ふーん」─────以上、それだけ。拍子抜けです。

おまけに、読んで欲しい、とお願いしたら、恥ずかしいからイヤだと言われました(笑)

柄にもない言葉を使ってる~そんな文章を読むなんて思っただけで恥ずかしいそうです。

 

思えばブログを書き始めて1年、ずーっと黙っていたのです。私も恥ずかしくて主人に知られたくなくて。

"そんなに庭が好きなら、ブログでもやったらいーんじゃない?"と何気ない主人の一言で、ひとり決意し走り出してしまったこの山田ガーデン。

二人三脚だったら、もっと違う1年を綴っていたかもしれませんね。ちょっと反省してます。

これで新たな気持ちで書き続けることができます。やっぱり隠し事はいけないね。

 

 


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イネ科の植物が、最近とても気になります。

農耕民族の血が騒ぐ…そんな具合で先日買ったラグラスは早速植え付けました。

ウサギのしっぽのようなコロンとした穂がつくので、別名バニーテールとも呼ばれているそうです。

ヤグルマギク、ニゲラ、イネ科のミレット、とまるで草原を作るかのようなラインナップが揃いつつあるこの春。

どんな庭になってゆくのか、私も楽しみです。