山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

目に焼き付ける



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開花に気を取られて、すっかり忘れていたウドン粉病は、葉がしっかりと硬くなったからか治まったみたい。

はたまた季節外れの真夏日が続いたからかも知れません。

花首にはしっかり粉が付いていますが(汗)

 

 
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インフィニティローズはこれから咲く準備。 

出開きなどの混みあった葉を整理したからか、すこぶる調子が良さそう。

 

 

新雪の花がらが、大好きなジャクリーヌ デュ プレに見えることがあって、ハッとさせられます。

 
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花がらをハサミでちょきんと切る度に、鮮やかだった庭が、静寂を取り戻してゆく。

まだまだ蕾はあるのだけれど、実際に花は終わっていっているわけで。

このバラいっぱいの風景は、1年後にしか見られない。だから目に焼き付けよう。また1年後に同じように咲かせられるように、同じように花がらを摘む自分を想像しながら。

 


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またね、また来年ね。 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シャンテ ロゼ ミサトの開花

 

朝から庭に出ると、バラの新しい蕾ががたくさん開いていて、すぐにゆっくり眺めたいところですが、現実は地面に這いつくばりながら散った花弁を掃除しつつ、時々顔を上げてバラを眺める。

しばらくはこんな朝が続いています。

 

 


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chant rose misato "シャンテ ロゼ ミサト"

仏名 : soeur Emmanuelle

シャンテ ロゼ ミサトは日本での呼び名です。

 

ビー玉のような真ん丸の黒い蕾は、ほどけて開いていくうちに、徐々に色を変えてゆきます。

バーガンディーから薄い紫のようなピンクのような…

 


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いつも悩みます。このバラは紫なのかピンクなのだろうか。

"ラベンダーピンク"とでも言っておけばわかっていただけるでしょうか。

開くとかなり大きいですね。今年は蕾がたくさんついて嬉しい限り。

本当は山田ガーデンに来る予定ではなかった、間違ってやって来たバラなのです。赤黒い蕾が現れた時は、そりゃあ驚きました。

こんな出会いもあるのですね。

 


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「高芯咲きじゃなきゃバラって感じがしない 」と主人は言います。

逆に山田ガーデンは、高芯咲きばかりじゃないバラの品種の多さに驚き、一重バラから平咲き、ロゼット咲き、と気付けば様々な品種が咲く、現在の庭の姿となりました。

もうひとつ、バラに興味が湧いたのは"バラ栽培に関する専門用語の多さ"。

ベーサルシュートやサイドシュート、出開き、ボーリング…育てているガーデナーさんはよくご存知の専門用語ですね。

これらを覚えることが楽しくて仕方なかった。興味が湧くと一直線!な気質なので、あっという間にのめり込んでしまって(笑)

 


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カフェの蕾も次々に開きます。

 

さて、コーヒーでも飲むとしますか。

 

 

 



 

 

 

 

 

come come come

 
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ゴールデンウィーク中に新調したストローハット。

値段もブランドも重要ではなく、縛られたくありません。好きだと思ったものを大切に使いたい、ただそれだけです。

これで暑い夏の庭作業も頑張れる。

 

 

 

マイアヒラサワ "come come come"

初めて聴いた時、爽やかな風にふうっと吹かれたような心地好さがありました。

PVを観て驚きました。この風、この森の風が吹いてきたのね。

あぁ、わたしこの曲が好きだなぁ。

 

 



 

今日は庭作業ができない予定なので、土曜日の暑い中、思いきりやりました。

1年草のパンジー鉢を片付けて、鉢植えのクランベリー植え替え。鉢皿のナメクジ退治に、蔓延るグレコマの引き抜き…

グレコマに情けは無用です。あちらこちらにぐんぐん伸びて、手が付けられない程にビッシリと広がっていきます。

ネット上では、庭に"植えてはいけない植物"としてリストアップされているほど。わかる、わかる。痛いほど。

あんなにか弱かったはずなのに、葉も大きくなり、つるも太くなり、可愛らしさはどこへやら。

ちょっと寂しくなっちゃったかな、くらい引き抜くのがコツです。しばらくはゆっくり眺めていられます。

 
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やっとオルラヤが咲いて、花の少ない山田ガーデンにまたひとつ花が増えました。オルラヤって結構大きな花の集まりなのですね。

もうすぐガウラもペンステモンもクレマチス  テッセンも咲きそうです。 

昨年から少しずつ鉢物を地植えにする作業をしていまして、 今年も続行していこうと思っています。

この中に鉢のバラを混栽するとしたら、庭の雰囲気を崩さず合わせやすい色で考えると、ブラックティーが有力候補でしょう。切り花品種で、枝は上に伸びるタイプなので場所をとりませんからね。

 


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あなた達は、今朝も美しい!

 

 

 

 

 

 

 

待ってました、カフェの開花!

 

山田ガーデンはコーヒー中毒

朝飲んで、帰宅後に飲みながら夕飯の支度をし、食後に飲み、お風呂後に飲む。

だから手に入れた訳ではありませんが、カフェ、咲きました。

 


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いきなり花弁が落ちる寸前の写真ですが(汗)、楽しみにしていたブラウン系のバラです。

ドイツのコルデス社が1956年に作り出した、ざっと60年前のバラ。

今はこんな色味が見直され、再び人気を集めています。

 


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昨日の早朝に少し緩み始めた蕾は、今朝は全開になっていました。

昨日は暑いくらいの天気になりましたからね、色も一気に抜けてしまった感がありますが、それもまたいい!

崩れても素敵なバラって、最高。散るまで嬉しいのですもの。

香りは少し甘い感じのするティー香で、鼻を近づけるとしっかりと香ります。

 

 

白・赤・ピンク系のバラが庭に揃うと、次に加えたくなるのは黄色系。

しかし山田ガーデンの家の外壁は黄色なので、ERグラハム トーマスくらいの濃さがないとぼんやりしてしまいそう。

どうしたものかと考えていたら、黄色の延長線上のブラウン系はどうかとひらめいたのです。

その中でも割と花形がはっきりしていない、ゆるい感じのカフェに惹かれるものがありました。

  

  

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それにしても朝から暑い…

こんな暑い日には、ド派手なガザニアがぴったり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

朝日が嬉しい

 

園芸店の写真コンテストの締め切りは6月4日。

天気が悪い日が続けばバラも開花が遅れます。カッと晴れれば、ゆっくり見ることもままならず咲き進んでしおしおのくたくたになってしまうし、なかなか上手くいかないもので悩ましい日々を過ごしています。

しかも平日の早朝と週末しか写真を撮る時間がないときている。よくもまぁ、こんな難題を自分に課したものだわ。

写真、間に合うの?

 


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ピエール ド ロンサールの蕾が緩み始めました。

 

今日は久しぶりの朝日が嬉しい。

 

 

 

 

 

 

 

 

ダービー開花とバードハウスの静寂

 


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英名 : abrahum darby "アブラハムダービー"

 

ピンクのどら焼きみたい(笑)

蕾の時は高さがあるのに、咲くと平べったい。だからいつもどら焼きを想像してしまいます。

アプリコット色は咲いてすぐにしか見られない貴重な色。あっという間にピンク一色に変わってしまいます。

半つるとしても育てられると言われていますが、山田ガーデンのダービーはシュートも出ないし、地上から40cm程しかありません。

地植えにすれば伸びるかな、でも鉢のままでいて欲しいような…ちょっと今は決められません。 

 

天気が悪い日が続いています。

ダービーはたった1日だけ晴れた、早朝に撮った1枚。

 

 

 
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バレリーナの蕾たち

まだしっかり固そう。初めて見る花は本当に楽しみです。 

 

 

 

さて本題。

昨日の朝はバタバタしていて庭に出られず、夕方帰宅してからすぐ庭に出ました。

──── 静かすぎる。

バードハウスから幼鳥の鳴き声がありません。

つがいのスズメが近くの電線にとまってジュクジュクと鳴いています。きっと親鳥だわ。私が庭作業をしていても、せっせと餌を運んでいましたから、警戒している訳じゃない。

あぁ、何かあったんだ。まだ巣立ちするわけがないもの。おとといはバードハウスから身を乗り出して餌をねだっていたのに…

冷え込んだ雨の夜を乗りきれなかったのか、カラスに襲撃されたのか、はたまた蛇が来たのか、全て憶測でしかないけれど。

私の庭は安全だ、そう無意識に思い込んでいたことに気付かされました。

もちろん完璧な安全なんてどこにもないわけで、私の庭も自然の一部なのだと。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょっと古いバラ好き

 

山田ガーデンは古いバラが好き。

古い、と言ってもシックなオールドローズという訳ではなく、ちょっと古いバラ

イメージではおばあちゃんの住む静かな平屋の庭にそっと咲いている、昔から植えてあったようなバラ

それらを現在の庭に違和感なく溶け込ませるには、と考えるのが好きなのです。

一昔前のデザインの古着を今のファッションスタイルに取り込む面白さと同じ感覚です。

余談ですが、音楽の趣味もそう。80年代のちょっと古い洋楽が大好きなんです。

車もね、次々に発売される新車には興味がありません。愛車は17年落ちの絶版車ですもの。

私は、ちょっと古いモノ好きな人間なのですね。

 


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山田ガーデンがおばあちゃんぽいバラだと感じるひとつ、センチメンタル。

アメリカのバラですが、"センチメンタル"この名前がまた古くさい響きでしょ。

丸弁で、開花するとすぐにシベが見えてしまいます。 そして椿の花のようになります。間違いなくおばあちゃんバラ認定。

絞り柄なので重たい色味ではなく、庭のアクセントとして気に入っています。

 

 



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そしてお馴染みの新雪。 

1969年に日本を代表するバラの巨匠、故鈴木省三さんが作り出した純白のバラです。

鈴木省三さんが作り出したバラは、漢字2文字の名前が多くあります。それがまた、ちょっと古いバラ好きな心をくすぐります。

爽やかなティーの香り。山田ガーデンはバラを育てるまで、全てのバラはこの香りなのだと思っていました。

 

 

 
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ブラッシュノアゼットの蕾のピンクも80年代っぽい。

本当は由緒正しきオールドローズ

 

 

 
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山田ガーデンブログではこれもお馴染みのダブルデライトは、派手な蛍光ピンクにクリーム色の組み合わせ。 

早咲きなので、他のバラとの色合わせに頭を悩ませることなく美しさを堪能できます。

斜め45度にぐーんと枝を伸ばすため、栽培場所に困ることもしばしばです。

 

 

 
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山田ガーデンが、バラを育てるきっかけとなったラフランスも、蕾の状態はピンクが強く、おばあちゃんのバラそのものです。 

バラの歴史に残る有名なバラで、世界中にバラ栽培を広めるために作られた第1号なので、ご存知の方も多いでしょう。

花弁の表の色は薄く、裏が濃いのが特徴です。

 

 

ポップな雰囲気のバラは、反対にシックなバラで引き締めれば、チグハグにはなりません。

欲を言えば、花のサイズが異なるものを隣同士に配置すると、動きが出て面白いと思います。

個人的に、とにほさん(id:toniho)のお庭にある古いバラ"カクテル"と一重咲きのモッコウバラの組み合わせがとても好きです。

カクテルも私の中ではおばあちゃんバラ。そこに繊細ながら野性味のあるモッコウバラが伸びてきたら、絶対にいい雰囲気になるはず!と強くお勧めさせて頂きました。

秋にはどのくらいモッコウのシュートが伸びるか楽しみにしています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

クリップレンズで花マクロ してみる

 

ブログを書き始めて1年ちょっとが経ちます。

その頃と一貫して変えていないのは、"スマホで写真を撮り、スマホで記事を書く"ということ。スマートフォン1台ですべての記事を書き続けてきました。

まとめて時間を作れない身としては、スマートフォンはいつでもどこでも使えて超便利。ちょっと気になったことを書き留めておいたりできるし、さっと取り出して写真を撮ることもできます。

1台で全ての作業ができるということが、山田ガーデンには重要な部分なのです。

 

 

ブログを書くことも1年が経ち、今までと同じではなく、何かしらパワーアップさせたいなぁと考えてみます。 

そう思ったきっかけは、ガーデナーの皆さんのブログ。

緑いっぱい、花いっぱいのお庭を生き生きと綴った記事に、こう言われている気がしたんです。

「山田ガーデン、いつまでそんなところにいるの?早く上がってきなさいよ」って。

 

 

 
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スマートフォンのカメラには限界があります。

寄ればボケる、引けば端が歪む、天気が悪ければ青白くなる。

それでも何かしらできることはあるんじゃないかと取り付けてみたのが、このスマホ用クリップレンズ。

広角・マクロ・魚眼の3種類のレンズがセットになっています。

この中のマクロレンズを使ってみたら…

 

 


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わぁ!虫になった気分!

バラ ダブルデライトのフルーツ香が漂ってきそう。

 

 


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ロータスの柔らかな毛まで見える。 

 

 

 

縛られない表現。自分を縛らない表現。

自由が1番難しいと言うけど。

どこまでできるか、こればかりはやってみるしかなさそうね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ブラッシュノアゼット開花と小さな白花


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小さなブラッシュノアゼットの咲き始め

下を向いて咲いていたので持ち上げてみると、美人顔で驚きました。


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まだ一斉に開花とはいかなくて。来週中頃にはあちこちの蕾が開きだしそうです。

 

 

今朝はびっくりするほどの大雨で、かなり強い降り。庭には出られません。

今週撮りためた写真から記事のアップです。

 

 



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さて、ノースポールの株が大きくなってきました。所々に植え込んだビオラもチラホラ咲いています。

ちょっと子供っぽい?でもパッと明るくて好き。

ノースポールもビオラも冬のイメージがありますが、山田ガーデンでは今が1番賑やかな時。

今年はあまりう○ち臭くない(笑) 去年は漂う匂いが辛かったのに。

 


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秋に移植したマーガレットも咲き出しました。

ノースポールとは正反対に、芯が見えないのもまたカワイイ。

 


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柚の木に絡まる、大好きなクレマチス テッセンには小さな蕾が見えてきました。 

下に見えるのはオリエンタルポピー ロイヤルウェディング。中を覗いてみましょうか。

 


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とっても素敵!シベが豪華だこと!

花弁がプリーツの入ったドレスのよう。ケシの花をまじまじと観察したのは初めて。

花弁の黒いポツポツはゴミでも虫でもなく、ブロッチの名残です。

植え込んだばかりだから、花はこのひとつしか咲かないけれど、思っていたより小さめなサイズで、たくさん咲いたら素敵だろうなぁ…それでも10cmはあります。

 


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今年も無事に咲いてくれたシレネユニフローラ バリエガータ

はっきり言って地植えにする植物じゃあないですね(笑)鉢植え向きです。その方がゆらゆらしたかわいい花を存分に楽しめるはず。

壺形がチャーミングな、見ていて飽きない花です。 

ふと思い出したのは、紫色のカンパニュラ…

あれは壺形ではなく鈴のような形の花で、昔は「ベルフラワー」なんて呼ばれていました。 

小学生だった私が、いつか母の日に送った花。

とっても喜んでくれた記憶は全くないのに、店で一生懸命それを選んでいる自分の姿は、今でも思い出せます。 

 

明日は母の日かぁ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

 

 

バードハウスで子育て

 

夕方に仕事から帰宅し、子供達とちょっと言葉を交わしてから庭に向かいます。

大きくなったヤグルマギクの写真を撮ろうと集中した時、なにやら背後が騒がしい。小さいけれど、たくさんのピーピー鳴く声が聞こえました。

振り返った先にあったのは、柚の木に架けたバードハウス!

そうです、やっとバードハウスで子育てが始まったのです!

そっと様子を伺うと、どうやらスズメのようです。

 


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思えば3年前、庭に野鳥を呼びたくて、柚の木にバードハウスを架けました。

つるバラ 新雪を誘引している出窓から観察出来るように、巣の入り口は西向きです。

入り口が小さかったのか、巣材をくわえたスズメが入れずに断念する姿を、父は何度か見てきたそうです。

(スズメは秋にも子育てをしますが、秋は太っていて入れないみたい)

終いには、「棘だらけの柚の木になんか、鳥が来るわけがない」と主人と笑う始末。それは関係ないでしょーよ(怒)

野鳥が命を繋ぎます。ずっと空き家だったバードハウスで。

こんなに嬉しいことはありません。

 

人間に1番身近な野鳥であるスズメは、天敵のカラスなどを避けるために、家屋の側に巣を作ります。

瓦屋根の家が減り、隙間のない洋風の家では、巣を作ることができません。

スズメもいつか、身近な野鳥ではなくなる日が来るのかも知れません。

 

朝早くから、元気な鳴き声が聞こえます。

巣立ちまでの短い間、かわいらしい幼鳥の鳴き声を聞きながら、庭作業をするとしましょうか。