山田ガーデンは古いバラが好き。
古い、と言ってもシックなオールドローズという訳ではなく、ちょっと古いバラ。
イメージではおばあちゃんの住む静かな平屋の庭にそっと咲いている、昔から植えてあったようなバラ。
それらを現在の庭に違和感なく溶け込ませるには、と考えるのが好きなのです。
一昔前のデザインの古着を今のファッションスタイルに取り込む面白さと同じ感覚です。
余談ですが、音楽の趣味もそう。80年代のちょっと古い洋楽が大好きなんです。
車もね、次々に発売される新車には興味がありません。愛車は17年落ちの絶版車ですもの。
私は、ちょっと古いモノ好きな人間なのですね。
山田ガーデンがおばあちゃんぽいバラだと感じるひとつ、センチメンタル。
アメリカのバラですが、"センチメンタル"この名前がまた古くさい響きでしょ。
丸弁で、開花するとすぐにシベが見えてしまいます。 そして椿の花のようになります。間違いなくおばあちゃんバラ認定。
絞り柄なので重たい色味ではなく、庭のアクセントとして気に入っています。
そしてお馴染みの新雪。
1969年に日本を代表するバラの巨匠、故鈴木省三さんが作り出した純白のバラです。
鈴木省三さんが作り出したバラは、漢字2文字の名前が多くあります。それがまた、ちょっと古いバラ好きな心をくすぐります。
爽やかなティーの香り。山田ガーデンはバラを育てるまで、全てのバラはこの香りなのだと思っていました。
ブラッシュノアゼットの蕾のピンクも80年代っぽい。
本当は由緒正しきオールドローズ。
山田ガーデンブログではこれもお馴染みのダブルデライトは、派手な蛍光ピンクにクリーム色の組み合わせ。
早咲きなので、他のバラとの色合わせに頭を悩ませることなく美しさを堪能できます。
斜め45度にぐーんと枝を伸ばすため、栽培場所に困ることもしばしばです。
山田ガーデンが、バラを育てるきっかけとなったラフランスも、蕾の状態はピンクが強く、おばあちゃんのバラそのものです。
バラの歴史に残る有名なバラで、世界中にバラ栽培を広めるために作られた第1号なので、ご存知の方も多いでしょう。
花弁の表の色は薄く、裏が濃いのが特徴です。
ポップな雰囲気のバラは、反対にシックなバラで引き締めれば、チグハグにはなりません。
欲を言えば、花のサイズが異なるものを隣同士に配置すると、動きが出て面白いと思います。
個人的に、とにほさん(id:toniho)のお庭にある古いバラ"カクテル"と一重咲きのモッコウバラの組み合わせがとても好きです。
カクテルも私の中ではおばあちゃんバラ。そこに繊細ながら野性味のあるモッコウバラが伸びてきたら、絶対にいい雰囲気になるはず!と強くお勧めさせて頂きました。
秋にはどのくらいモッコウのシュートが伸びるか楽しみにしています。