山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

2代目 ツバキ ナイトライダー

 


f:id:y-garden:20180412072816j:image

椿ってもう少し早く、2月くらいに咲くものだと思っていたけれど、それは山茶花のイメージがあるからなのでしょうか。

"さざんか  さざんか  咲いた道  たき火だ  たき火だ  落ち葉焚き~♪" の歌の影響も大きいかも。

 

 

ええと、ツバキ ナイトライダーの花です。

あれ?なんだか以前と枝振りが違うんじゃない?…はい、実は…ええと、その、枯れちゃったんです。

小さいね、鉢に植えていたでしょう?それで、冬の間に家の中に入れておけば良かったのに、そのまま外で管理していて、水やりが…うまくいかなくて…つまり水切れで枯らしてしまったのです。

蕾もたくさん付けていたのに、咲く直前で枯らしてしまうなんてショックでした。自分にがっかりしました。あんなに「冬場の水やりは難しい」って、寒いから大丈夫だと油断していてはダメだと解っていたのに…

 

桜が満開だった4月の頭に、花木センターで偶然ナイトライダーを見つけました。見ることが出来なかった黒い花が咲いています。

迷わずポットを手に取りました。もう絶対同じことはしない、と心の中で詫びながら。

 

 

 

 

 

 

 

 

球根が蓄えているものは

 
f:id:y-garden:20180410155711j:image

揃って色付きました、チューリップ マンゴーチャームです。素敵ね…美味しそうでうっとりします(笑)

 


f:id:y-garden:20180410160531j:image

美味しそうな色の秘密は、ピンクと黄色が絶妙な配分で混ざっているから。これから徐々に黄色が抜けてゆきます。

同じチューリップばかり記事にしていますが(汗) 毎日見ていると小さな変化があるのです。

 


f:id:y-garden:20180410201754j:image

原種チューリップのステラータは、今週末にはハッキリした色が出そうです。球根って栄養だけでなく、楽しみもぎゅっと蓄えている。

3年かかってようやく球根植物の素晴らしさが理解できた気がします。

 


f:id:y-garden:20180410203552j:image

スイセン スプリングビートとタリアは3月末に蕾を緩め始め、現在もまだ咲いています。午後は完全に日陰になる庭なので、長持ちしているのかも知れません。

スプリングビートの花は直径5~6cm。よく見るスイセンよりは若干小振りではありますが、香りが素晴らしくて、植えて良かったとつくづく思います。柑橘の香りとほんのりと甘いスイセンの香りがミックスされたようで、純白のタリアとは全く異なる香りです。

ベージュピンクがかった柔らかで優しい黄色も、眺めているとほっとします。

山田ガーデンが自信を持ってオススメしたい球根です。来年の春に是非いかがですか?

 

 

 

 

 

 

 

いろんなこと、始まる

 



f:id:y-garden:20180408113332j:image

雨上がりの朝が好きです。

水を含み、しっとりとした土の色。植物たちは青々と輝いて見えます。 週末の嵐の後の庭です。


f:id:y-garden:20180408113546j:imageクランベリー

株の半分が枝枯れしてしまいましたが、残る枝からは新芽が伸び出して、ひと安心です。強く主張することなく、少し花を咲かせて少し実を付けて、細々と生きている感じかな。



f:id:y-garden:20180408152230j:image日に日に色付いてゆく、チューリップ マンゴーチャーム

余りにもみんな生き生きとしているものだから、特に作業もなく、キラキラ輝く庭を眺めているだけ。目についた雑草を抜いて、バラの葉のアブラムシを潰したくらいです。それとブラインドの枝をカットしたかな。クリーピングタイムも蔓延るのでカット。結構やってる?

 


f:id:y-garden:20180408181830j:image

フェンスに誘引したマスカットの芽が動き出しました。

 

今日は息子の入学式です。いよいよ中学校生活が始まります。

昨晩は体操着やら上履きの名前書きでバタバタしてしまいました。まだ時間があると思うと先延ばしにしてしまうのは、私のいつもの悪いクセ。

色々と難しい思春期ですが、心穏やかに3年間を過ごして欲しい。私も気持ち穏やかでありたい。

ただそれだけを願って。

 

 

 



 

 

みんな大好き~チューリップ

 

道を挟んだ向かいの家から、元気な男の子の声が聞こえます。

「ママ!チューリップが咲いたよ~!」 「赤いのが咲いたよ!あ、むらさきも!」

昨年、山田ガーデンをメタメタに踏み倒して去っていったひよこクンの声です。



f:id:y-garden:20180407084421j:image

それから1週間後。山田ガーデンのチューリップたちも、頑張る。開花までのカウントダウンが始まっています!

今が1年で1番、山田ガーデンに花が多い時かも知れません。秋にたくさんの球根を植え付けた努力が、ようやく実ったよ。

 


f:id:y-garden:20180407084812j:image3月17日

とろけるようなピンク色が美しいマンゴーチャームにすっかり心奪われ、昨年に引き続き球根を植え付けました。



f:id:y-garden:20180407092516j:image4月4日


f:id:y-garden:20180407092543j:image4月6日


f:id:y-garden:20180407085145j:image4月7日

黄色とピンクが混ざる、美味しそうなシャーベットカラー。この美しい色が脳裏に焼き付いて、また秋になると植えたくなってしまいます。

子供も大人も、みんな大好きなチューリップ。童謡を歌いながら育つんだものね、大好きになっちゃうよね。






 

 

 

暑さリセット

 


f:id:y-garden:20180406183131j:image

春とは思えぬ暑さも、一旦は嵐でリセットです。冷たい雨が降り続き、昨日はストーブを点けました。

勿忘草の花があっさりと終わりに向かい、入れ違いでラークスパーの花茎が上へ上へと昇り始めています。

あんなに使えていなかった無駄なスペースが嘘のように、今年は植物が生き生きと成長する場所へと生まれ変わりました。ちょっとレンガを並べただけで植栽が進むようになるのです。

 


f:id:y-garden:20180406225136j:image

日陰スペースには、ふわふわの朝霧草。園芸店で見かけたら、そっと撫でてあげてください。こんなに柔らかな葉は他にないと思っています。

ほら、手触りの良い、綿少な目のくたくた~っとしたぬいぐるみがあるでしょう?まさにアレですよ。

 


f:id:y-garden:20180406225434j:image

昨年植え付けたミズヒキも出てきましたよ。

 

f:id:y-garden:20180406230928j:image

なんとかこのオベリスクで花を咲かせて欲しくて、クレマチス マダムジュリアコレボンのつるを、毎日そっと指で導きます。

毎年伸ばしっぱなしでロシアンオリーブの枝の上で花を咲かせてしまっているので、ロシアンオリーブの花だと思われちゃうもの。

 


f:id:y-garden:20180407075044j:image

3月下旬に蒔いたハーブ ボリジの芽。向日葵のような大きな双葉です。こういう非常に分かりやすい芽って好きだなぁ。あまりにも好き過ぎて、たくさん咲かせたくて、今年は種を買っておきました。

 
f:id:y-garden:20180407075910j:image

こっちはちょっと早めに試し蒔きしたもの。そろそろ定植してもいい頃でしょうか。

 

 

ちょうど1年前の記事に、ボリジの衝撃写真がありました。これですよ、これ!そのうちこの姿になります。蕾が気持ち悪いでしょう?虫の卵にしか見えないのは、やっぱり私だけでしょうね(笑)

それにしても、この記事の書き出しに驚きました…昨年は目まぐるしいほど仕事が忙しかったんだっけ(笑) 

 

 

 

 

 

 

 

白い花と白いバラ

 


f:id:y-garden:20180502232510j:image4月4日

宿根イベリスが賑わい始めました。スイートアリッサムよりイベリスの方が好きです。乙女チックな小花は、あまり好みではないのです。

1日中陽の当たるバラのアーチの足元にも植えてありますが、半日陰のこの株の方が元気です。

それにしても白い花って爽やかでいいですね! 

 

 

山田ガーデンにはつるバラが2種類ありまして、そのうちのひとつが、"新雪" という大型の白いつるバラです。白いバラなら、オシャレとは言い難い外観の家にも合うから。それが白い色を選んだ理由。

誘引をやっと先週末に終わらせました。もう新芽が出ちゃって遅すぎるんだけど、何度かに分けて枝をゆっくりと曲げながらでないと難しいほど、つるが固く太いのです。

そして遂に家の2階まで届く高さになってしまったので、背の低い私ではどうにも出来ないことが増え、主人の手を借りないと作業が進まない状態になっています。

 

 
f:id:y-garden:20180407071716j:image

刺がこれまた大きく、作業中も洋服のあちこちに引っ掛かるので、主人も嫌そうな顔をします。

「1人で作業が出来ないなら植えなきゃいいのに。切り倒したくなるわ。」

「鉢で育てるくらいがいーんじゃないの?バラは。」

とうとうモラハラとも取れるような、こんなことを言われてしまいました…

 

大きくなるバラだとは充分判っていたし、例え大きくなっても家の壁面を使って誘引すれば大丈夫だと思っていました。

とてつもなく太いシュートが出るたび、勿体なくて切れなかった私が、今の状況を作ってしまっただけ。新雪は何の悪気もないのです。 

でもアイスバーグを植えようとは思わなかった…日本のバラを植えたかった。もし、あの時アイスバーグを選んでいたら、 私たちも仲良く笑顔でバラを愛でていられたのかもね。

 

花が終わったら考えます。いろんなこと。

 

 

 

 

 

 

 

ヒューケラ キャラメルの株分け

 

山田ガーデンがヒューケラの存在を知ったのは、5~6年前のことでした。日陰でも育つ美しいカラーリーフ、寂しい冬でも葉が残る、という。名前もなんだか不思議な響き。そして "キャラメル" という、これまたユニークな名前の付いた品種。

"ヒューケラ キャラメル" ──── このフレーズが頭に刷り込まれました。しかし、なかなか出会いがなく、見つけてもお値段が高めで手が出ない。もどかしい思いをしたのを覚えています。

ある日、真冬の園芸店の隅に、寒さで葉の傷んだキャラメルを見つけました。名札はありません。恐る恐るお店の方に尋ねると、「半額でいいですよ」と。

春になると赤く柔らかい美しい葉が現れ、名前通りのキャラメル色に。それから株分けをして4株に増やし、引越しを期にあちこちへ地植えにしました。

 


f:id:y-garden:20180401184206j:image

再び大きく成長したヒューケラ。ちょっと窮屈そうになので、株分けしました。本当は昨年やりたかったんだけれど、伸び伸びになっちゃいました。

 


f:id:y-garden:20180401200628j:image

掘り出すとこんな風。ひとつの根茎から、幾つも脇芽が出ていました。感じとしてはワサビのような塊ですね。

 


f:id:y-garden:20180401201831j:image

丁寧に枯れたものを取り除き、適度に分けます。細い根がなくても、ワサビ根があれば大丈夫。ちゃんと根付いてくれます。

 


f:id:y-garden:20180402181948j:image元の場所には、スッキリと3株だけに。

その他に植え付けたものは、追々記事でご紹介しますね。

 

それにしてもヒューケラは未だに人気があり、小さなポット苗でも結構なお値段です。ライトグリーン色の "ライムリッキー" で日陰を明るくしたい、とずっと考えているのですが、思い切れなくて…

ランチを1食だけお弁当持参にすれば、手が届くハズなんですけど (汗)

 

 

 

 

 

 

 

実は衝撃的な匂い〜スイセン タリア

 


f:id:y-garden:20180402223858j:image


f:id:y-garden:20180404073724j:image

例年より2週間も遅れてハナニラが開花しました。

急激な暖かさで、桜もスイセンもクロッカスも早かったのに、何故かハナニラだけは遅いことが、いくら考えても解りません。

 

 
f:id:y-garden:20180402233635j:image4月2日の様子


f:id:y-garden:20180404073513j:image

昨年球根を掘り上げておいた、チューリップ スラワの待望の蕾が色づきました。

今年もこんなに立派な蕾を付けてくれるなんて、これっぽっちも思いませんでした。ほら、チューリップの球根って花が咲き終わると、分球して小さくなってしまうでしょう?

 


f:id:y-garden:20180402235941j:image

真上から覗き込むと、他にも蕾がスタンバイしています。

 


f:id:y-garden:20180403181541j:image

ドングリの背比べみたいなスプリングビート。みんなきっちり同じ高さで咲いています(笑)

 


f:id:y-garden:20180403181713j:image

大好きなタリアのうなじ。身震いするほど美しい立ち姿。

でもね…衝撃的な香りがします。アンモニア臭が非常に強いの(笑) こんなに美しいのにおしっこ臭いのよ…私にはそう感じるんだけど?

スイセンの香りは大きく分けると6種になり、その中の "フェノリック・グリーン" と呼ばれる香りがタリアの特徴なのだと思われます。つまりフェノリック (薬品・樹脂臭) 、クレゾール (薬品臭) 、動物の尿様が強いのですね。

白い小さな房咲きスイセン、ペーパーホワイトもタリアと同じ香り。白いスイセンはこの系統の香りのようです。

 

写真だけじゃ香りは判りませんから、ショッキングですが、山田は本当のことを書くことにしましょう。

【2022年2月追記】

 

 

 

 

やっと本当の名前が~ギボウシ

 


f:id:y-garden:20180331082241j:image

もし中学校の園芸ボランティアに参加出来たなら、ギボウシを株分けして差し上げたいほど、半日陰の山田ガーデンでは、ギボウシがどんどん大きくなってゆきます。

このまま同じ種類を増やし続けるより、必要としている場所を彩って欲しい、と思って。

 


f:id:y-garden:20180331091500j:image芽を出したゴールデンティアラ

明るい黄緑色の縁の入った小さな葉が、こんもりと茂る、ギボウシの中でもかわいらしい雰囲気のある品種ですが、芽が増えてきて。株分けしたものも既にデカい…成長が早いのです。

 


f:id:y-garden:20180401081153j:imageブルーカデット

踏まれてしまいそうな場所に植えてあるギボウシは、芽が伸びてくるまで枯れた花茎を残しておきます。本当はすぐに取り去って、スッキリさせたいところではありますが、植えた場所は植えた本人だけしか判らないこと。親との同居はそんなことまで考えなきゃならないのですよ。

 


f:id:y-garden:20180401084619j:image

本日の主役のギボウシは、駐車スペースの花壇に植えてあるもの。1芽1芽がとてつもなく太いです。トワイライトのタグが付いていましたが、どう見ても似ていないので疑っていました。たくさんの写真を見比べて調べたら、どうやら本名が判明。 "ステンドグラス" という品種が本当の名前みたい。大型種だというのも合点がいきます。


f:id:y-garden:20180402071703j:image2016年10月

 


f:id:y-garden:20180402070605j:image2017年10月

2016年の写真と比べたら同じ品種だと思えない。葉の形が丸く変わってしまって、まるで別人。グァカモーレの芽変わりから生まれたこのステンドグラス、完全に先祖返りしつつあるようです。

 

斑入りの植物なのに白い模様が無くなってしまったり、 ステンドグラスのように品種改良前の特徴が現れたりすることは、植物界では珍しいことではありません。

人間だって、小さい頃はストレートだった髪が徐々にくせ毛になってきちゃった、とか、よく聞きますね。それと一緒です。

今年はどんな姿に変身してくるのでしょう。ちょっと楽しみでもあります。







 

 

何もかもが、凄まじいスピードで

 

昨年の写真を見返していたら、桜の開花が4月8日で4分咲きくらい。写真を撮りに行った日は、確かすごく寒くて、まだウールのダッフルコートを着ていました。

クロッカスは4月2日に開花。ムスカリ全盛期が4月13日でした。

今年は急ぎ足で全てが咲いてしまって、もうクロッカスなんて葉だけになっています。

暖かいのは嬉しいのに、そんなに駆け足で過ぎていかないで…何だか複雑な気持ちです。

 


f:id:y-garden:20180330181627j:image英名 : star magnolia :  ヒメコブシ

 

 
f:id:y-garden:20180330181712j:image

朝日を浴びた姿。もうどんどん咲いていく。

 


f:id:y-garden:20180330234810j:imageスイセン スプリングビート



f:id:y-garden:20180331080620j:image割と小振りな花でした。香りは強すぎず、このくらいが丁度いい。


f:id:y-garden:20180331080931j:imageタリア

下向き加減で咲く姿は、スノードロップを思わせます。



f:id:y-garden:20180331081226j:imageウチのマルチーズたち(笑)


普段のブログでは、1記事に登場する植物は1種、と決めています。複数の植物を載せる時は、出来るだけ関連性のあるものについて書いています。

しかしもう全ての植物の成長が著しくて、そんなことをしていたら、下書きしている傍から散ってしまいそうなほど。


f:id:y-garden:20180401064959j:image
読み通り、桜も満開です。