山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

値下げ品のペニセタム


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今年もしましまのマリーゴールド ジェスターが採り蒔き種から花を咲かせています。今期希に見る、完璧なしましまです。

"採り蒔き" とは、種を採ったその場で土に埋めてしまうので、後は植物の生命力任せ。力強く丈夫に育ち、とっても楽ではありますが、どこに種を埋めたか忘れてしまうという難点があります(笑)。

このジェスターは、よく見るマリーゴールドよりも背が高くなります。その上、全体の線が細いので自立が出来ません。倒れてにょろにょろした形で花を咲かせるため、今年も通路を塞ぐ格好になってしまいました。

 


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グラウンドカバーのイチゴも紅葉が始まりました。イチゴの紅葉は赤く美しいので、鉢植えで育てていらっしゃる方は是非、少しの間、戸外に置いてみてください。

 

 

種蒔きをするために培養土をホームセンターへ買いに出掛けたところ、値下げ品のペニセタム チェリースパークラーを見つけました。

イネ科の植物は何をしても枯れない、丈夫なイメージがありますが、稲が1年草ですから耐寒性がないものもたくさんあります。

このペニセタムも耐寒性は5℃までなので今まで手を出さずにいましたが、穂から種を採れば来年も命を繋げられるはず。ラグラス オバタスやメリニスもそうやって繋いできました。

オーナメンタルグラス好きな山田ガーデンとしては、見なかったフリをしては帰れません。


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弧を描く長い穂が風に優しく揺れます。これが一年草だなんて勿体ないね。

それにしても、昔からある緑色のジョウロが、どうしても好きになれません。写真に写り込むとすべてが台無しになるほどの存在感。何故こんなに目立つ緑色なのかが解らない。もっとシックな色で製造してくれたらいいのに。

 

 

 

 

 

 

達成感を感じないまま種蒔き


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冬へ向かう植物たち。黄色に変化した葉や種を付ける姿を眺めながら、来春のことを考えます。今朝は風が冷たく、薄着では過ごせそうもありません。

その時々はあれこれと忙しくやっていた筈なのに、何もしないうちに今年も終わってしまう気がしてなりません。幾らやっても充たされない気持ち。こういう、私のように「もっと、もっとやらなきゃ!」と考えるのは精神的に危ないんですって。知らぬ間に自分のキャパシティを越えてエネルギーを使い切って、疲労困憊してしまうそうで。

 


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雨上がりの庭に、こぼれ種から芽を出しているオルラヤやセリンセを見つけました。採っておいた種もそろそろ撒かなきゃね。

園芸店には球根もビオラも並び出しました。早いね、1年が過ぎるのは。

 


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今頃になってガザニアが元気に咲いています。八重咲きのブラウンオレンジは、どことなく菊の花の雰囲気。シルバーの葉は、雨に打たれ続けると表面の白い毛が剥けて、普通の緑色になってしまいます。

一緒に写るステンレスの盆栽熊手は使い勝手が良く、細かい作業をする時に重宝しています。例えば鉢物の固まった表土を削ったりほぐしたり。雑草を取る際にも使えます。

ガーデンフォークより小さいので、植物が密集している場所には最適です。

 


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レモンの香りで咲いていることに気付いたルイ14世。蕾をかじられても、素晴らしい香りは健在です。

 


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代わり映えしないメンバーだけれど、安心できる強い子たち。さ、種蒔こ。

 

 

 

 

 

 

公園に行こう〜植栽のヒントを学ぶ

 

子供たちが小さかった頃、休日は必ず公園へ出掛けていました。県内の公園を調べあげ、おにぎりを握って水筒を用意して、おやつにタオルに着替え一式も持って。

小学校の高学年になると、部活や習い事で忙しくなり、友達と遊びに行くことが増えて、家族で一緒に公園に行くこともなくなりました。ま、自然な流れですね。

でもね、きなこがやって来てから生活が激変しました。公園熱、再沸騰です(笑) 。それならば、と車で30分程の距離にある大きな公園へ、きなこを乗せて行くことにしました。

ここは約20年前に花の博覧会開催のために作られた公園。数年前には園芸家の吉谷桂子さんが花壇を監修したことがあったような。今はどうなのか分かりませんが…

 


f:id:y-garden:20181010001839j:imageメインの花壇はカラフル!

山田ガーデンなんて比べ物にならない。地味過ぎ。半日陰の庭が恨めしくなる瞬間です。

 


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大輪のダリアの球根は値段が高くて手が出せません。こうして咲いている姿を見られる機会は貴重です。



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大好きなカンナが広い空の下でいっぱいに陽を浴びていました。オーナメンタルグラスのふわふわした穂とカンナの大きな葉の対比が面白い。

なんだか吉谷さんの香りのする植栽だなぁ…多分きっとそうだ。

 


f:id:y-garden:20181010081953j:image大きなボール咲きのダリア

 

f:id:y-garden:20181010082057j:imageアプリコットピンク色がかわいい

   

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花壇を抜けると、芝生の広場が広がります。休日は家族連れで賑わいますが、この日は平日。ゆっくりとした時間が流れています。

私はこんな時間が欲しかった。建物の中で1日中パソコンに向かうより、季節の移り変わりを全身で味わいたかったから会社を辞めました。

 


f:id:y-garden:20181010084313j:image小さな小川が流れる


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流れはこの池に繋がっています。冬には北国からやって来るカモが沢山集まります。まるで日本ではないような景色です。


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水辺には柳の木が合う。先日の台風で、枝がかなり折れてしまっていました。



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パンパスグラスが見事。手前に植えてある低木が気になります。小さな青い花が咲いていて、いい雰囲気です。

 


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騒ぐ子供の声と、園内スピーカーから流れる音楽で落ち着かないきなこ。私は充分楽しませてもらったけれど、あなたはもう少し外の世界に慣れてからの方が良いみたいね。

 

 

 

 

 

 

切る!切る!ブラッシュ ノアゼット

 


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秋、深まる。シマイトススキの穂が現れました。

昨年植えたパンパスグラスは、大きくなって頭を抱える自分の姿を楽しみにしていたのですが、陽当たりが悪いからか穂が出ません。これから出るのかどうか。出なければ植え替えですね。

 


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どうにもならないほど伸びきったアーチのブラッシュ ノアゼットは、あまりにも見苦しい姿でイライラします。脚立を引っ張り出して、冬までの間の仮誘引と剪定をしました。

完全に上を向いている大量のシュートと、真横に伸びた枝は迷わずカットです。アーチに沿わせることが出来そうなシュートは切らずに誘引します。

 


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今年は暑過ぎて花がら摘みもしなかったので、かわいいローズヒップが出来ていました。

小花のオールドローズ バレリーナも、もう花がら摘みはしません。ローズヒップを楽しみたいと決めていたのです。

 


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こちらはつるバラ 新雪のかわいくないローズヒップ(笑)

木琴を叩くバチのようで、頭に当たると結構痛いです (経験談) 。

 


f:id:y-garden:20181008215122j:image1時間掛けて作業は終了

 


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アーチのカーブがきちんと見えると嬉しいですね。もちろん、ローズヒップの付いた枝は残しておきました。

 

 

 

 

 

 

犬の住民登録

 

保護犬のジャックラッセルテリア "きなこ" が我が家にやって来てから、あっという間の2週間が経ちました。トライアル期間は終了です。そう、正式に山田家の一員となったのです!

譲渡契約書はすでに交わしているので、今後は、ボランティアさんに定期的にきなこの様子をお知らせしていきます。

 

犬を飼うにあたり必要な手続き、市役所に「犬を飼い始めました」という登録をしてきました。ワンちゃんの住民登録ですね。

犬を飼う住所と飼い主名、犬の犬種、性別、避妊・去勢の未済、生年月日、呼び名などを書面に記入します。

山田ガーデンの住む市では、登録料3,000円を支払うと、登録番号が彫られた小さなアルミプレートをもらえます。これは狂犬病の予防接種済みの証明プレートと共に、外出時には装着することを法律で義務付けられています。

書面にはマイクロチップ番号を記入する欄もありました。

マイクロチップは番号の入った小さなカプセル。犬・猫の首元に埋め込みます。その番号に飼い主の氏名、住所などを登録しておけば、身元確認のひとつとなります。身ひとつで迷子になってしまっても、再会できる可能性がぐんと増えるというわけです。

しかしこのマイクロチップにも賛否両論ありまして、規格が幾つも存在していることで、読み取れない場合があったり、市町村によっては読み取り機械を導入していない (!) 所もあるようです。

マイクロチップ賛成派ではありますが、痛い思いをさせて装着しても意味がないようではね。犬が我が家にやって来たら、迷うことなくマイクロチップを装着しようと考えていたのですが、今は気持ちが揺らいでいます。

 


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きなこは感情を素直に出せるようになり、家庭犬らしさが増してきました。この丸いもの、ナニ?っていうくらい全く興味のなかったボールで遊ぶことができるようになったり、競走馬のように体全体を使っての本格的な走りができるようになったり。

いたずらをしないのはいい子なのではなくて、面白いことを知らないから。

草の匂い、野鳥の鳴き声、車の通る音、小さな子供の声…当たり前に私たちの周囲にあるものが、きなこには初めてのことばかりなのです。沢山の初めてを経験して、少しずつ変わってきたきなこを見ていると、それはもう人間の子供と一緒なのだなぁと思うのです。

 


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時々こんなユーモラスな姿も見せてくれます。あなた、首が太いわね。





 

リベンジ!フジバカマ

 

先日フジバカマだと思って植え付けた植物が、ユーパトリウム (西洋フジバカマ) だったと判り、ショックを受けたと記事にしました。ホームセンターの値札に "フジバカマ" と書いてあったことも、私の勉強不足もあり、完全に勘違いだった一件です。

 

f:id:y-garden:20181004000443j:imageキレイに咲いていますよ


 

実は、その後見つかったのです。私の探していた本当のフジバカマが!

よく行く隣市の花木センターがワンちゃん連れでもOKだと知り、きなこを車に乗せて向かいました。ここは委託販売もしており、園芸農家さんが定期的に自分のブースの販売植物の入れ替えをしているので、園芸店にはないような珍しい植物をたくさん見ることができます。決して華やかさはありませんけれど、いつも発見のあるお気に入りの場所です。

昨年ルドベキア タカオとミズヒキを格安で見つけたのもここでした。

 

 

季節がら紅葉を始めた落葉樹の盆栽が並ぶ中に、ひときわ目を惹く背の高い植物がひと鉢…そうです、フジバカマです。図鑑で見たままのフジバカマです。

 

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これですよ、これ!ユーパトリウムとは雰囲気が全く違います。茎がしっかり、堂々としているところは間違いなく野の花です。

山田ガーデンの腰の位置に花が咲いていますので、かなり背が高い植物ですね。

 


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葉が付け根から3つに分かれているのが特徴です。もみじを思わせるような、スマートな葉です。

本当に本当に嬉しい…陽当たりの良い場所で、大切に育てたいと思います。

 


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そしてもうひとつ。こちらも日本固有種の植物、シモバシラです。

良く山へ入る方はご存知でしょう。このシモバシラ、冬に不思議な現象が起きるのだそうで、それを一目見たいと思っていました。まさか山田ガーデンに迎え入れる事ができるなんて夢のようです…

 


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あまりにも不思議な姿に連れ帰ってきました。タヌキマメと言うそうです。山田ガーデンは初めて知りました。

名前の通りマメ科一年草。一体どんな植物なのか不思議がいっぱい。是非とも種を採り、春に1から育ててみたいです。

 


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明るい色味のパイナップルセージも新たに植え付けてみたら、黄緑が眩しい庭になりました。

 

 

 

 

 

秋の象徴~ホトトギス

 

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台風一過のよく晴れた日に、咲き出したホトトギス。強風にも負けず、蕾が落ちることもありませんでした。

 


f:id:y-garden:20181002105730j:image英名 : toad lily : ホトトギス

ぷくっと膨らんだ蕾が割れる時。中には1年ぶりに見る、あの模様が。

 


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野鳥のホトトギスの胸の模様に似ていることから名付けられたそうですが…ホトトギスの胸模様は横縞で、ちっとも似ていないと思うよ?

 


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似ていてもいなくても素敵な花には間違いない。

何度シャッターを切っても飽きません。

大好きな大好きなホトトギスの花。

 

 

 

 

 

 

バイブルは古本〜私の園芸書

 

古本。なんて素敵な響きでしょう。

出版業界には大変申し訳ないのですが、新刊を買うことはほとんどしませんので、我が家にある本は、図書館でお借りしているものと古本屋で見つけてきたものばかりです。

 

ガーデニング雑誌は本屋さんで中身を見て、何度も眺めたくなりそうな内容であれば買うことがあります。本当に希に。最新の品種や、流行の寄せ植えなどのチェックはここで。

ただ、大抵その季節に咲く人気の植物で特集が組まれるので、毎年同じような内容になっているな~と感じています (特にバラね) 。

そこで、昔はどうだったのかな?と古本の登場です。同じ植物が今とは違う名前で紹介されていたり、品種改良前の姿や今はあまり見かけない品種、ちょっと野暮ったいけれどかわいい寄せ植えのデザイン…眺めているうちにアイデアが浮かんでくることも。

特にガーデニングに興味のなかった時代の本は非常に勉強になります。

種蒔きの方法や、植物個々の管理の仕方は変わることはありませんから、そういった内容のものは永久保存版ですね。そうこうしているうちに本は増えてゆくのですが、これらは山田ガーデンにとって教科書や資料集、ずーっと持っていたいバイブルの位置付けなので、誰に何と言われようが捨てることはありません。

もちろんインターネットでも幾らでも見ることはできますが、本棚から「どれに載っていたんだっけ~」と探す方が気楽で。ブックマークやスクリーンショットで保管するのは味気無く、再び見る気がおきなくなっちゃうんです。

 

 

よく行く図書館で本のリサイクル市が開催されていたので出掛けてきました。台風が迫った日曜日のことです (山田ガーデンは無事です。ご報告まで) 。お目当てはもちろん、ガーデニング本。


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1冊50円の古本。でも私の大切なバイブルたち。

 

 

 

 

 

 

明日、またいつもの笑顔で

 

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大型台風24号 (チャーミー台風) が近づいています。関東に最も接近するのは夜になりそうですが、こちらでも予定されていた地域のイベントが中止になってしまったり、運動会が延期になったりしています。

先日、台風の被害が大きかった関西地方も、再び空港の閉鎖や、デパートの臨時休業を決めたとのこと。何事も万が一を考えて決断する勇気が安全への第一歩ですね。

 


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色が付いてきたホトトギスの蕾。ミズヒキがそっといい仕事をしてくれています。何事もなく台風が通過して咲いてくれますように。

 


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f:id:y-garden:20180929130045j:imageギボウシたちも秋を感じ取っています


f:id:y-garden:20180929183136j:imageER アブラハム ダービーの秋の姿

記憶にないから、たぶん初めての秋の花!

 


f:id:y-garden:20180929183217j:imageコルデス社のカフェ

これは間違いなく初めての秋の開花です。

みんな写真を撮ったら切り取って、鉢バラは玄関内に避難させ、台風に備えます。

 


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明日また、変わらぬ笑顔を見せてね。

 

 

 

 

 

 

勤務最終日

 


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ムクゲの2番花が賑やかに咲いています。ムクゲは夏の花。急に秋深まった肌寒い日々に、ちょっとだけ夏を思い出させてくれます。

 


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うそうそ。あんなに暑かった日々がもう思い出せないくらい記憶の遠くに行ってしまっています。

 


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ムクゲのすぐ側に置いている鉢バラのラ フランスにも幾つか蕾が付きました。秋バラ、楽しみです。

 

 

本日が出勤最終日。学校に仕事に走り回っていた毎日から、ちょっとだけ楽になれるのだと思うと清々しい気持ちです。これからのお金の心配があるのに、何故なのでしょう、それ以上に嬉しい。

「この職場を辞める時は、園芸店を開く時だ」と心に決めて続けてきました。その通りになれば良かったのだけれど、モヤモヤした気持ちのまま長く勤めることがどうしても出来ませんでした。我慢をしてまで継続することは素晴らしい事だ、とも思わなくなりました。

皆の仕事が上手く回るように、気づかれないようにこっそり手伝ってあげたりだとか、仕事のできる人だと一目おかれたいとか、そういった類いの向上心は全くなくなりました。自分のやりたいことや大切にしたいことを犠牲にして働くのはもう終わりにします。

長い期間ゆっくりもしていられないから、また仕事はするつもりでいますが、もうフルタイムで働く気はありません。

 


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無理はしない。やりたいことを大切にして過ごしたい。時間は戻って来ないから。