山田ガーデン

花や葉から、種まきから球根から。心地よい庭を作り上げる喜び。庭作りから学ぼう。

剪定~ロータス ヒルスタス ブリムストーン

 

宿根草は、1度植えれば後はちょいちょいとメンテナンスしてあげるだけで毎年楽しむことができるので、庭には欠かせません。


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2年前に植え付けたロータス ヒルスタス ブリムストーン宿根草の扱いとされていますが、年月が経つにつれて茎は固くなり木化してゆきます。

新芽が柔らかな黄色をしていて美しく、1年中飽きることがありません。

良く伸びるので、なんだかデカくなってきたな、と気付くたびに小さく刈り込んだりはしてきましたが、冬支度のメンテナンスを兼ねて、この時期に剪定することにしました。

 


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葉には細かな毛が生えていて、柔らかな手触りですがアブラムシが付くのですよ。毛が生えていたら虫は付かなそうに思えますが、そんなことはないのですね。それを見つけて「ええい、切ってしまえ~」と半分程に刈り込み。

伸びた上部をちょんちょんと切り続けていたこともあり、上の方だけ枝分かれして重みがあるのも気になったし。

 


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大胆に剪定しても大丈夫だと確信したのは、全体から新しい芽が出ていたから。この新しい芽を生かすため、必ず芽を残すように切ります。

内側の細い脇芽は枯れがちなので、これも切り取ってしまいます。風通し良くしてあげることが1番。蒸れには弱いです。

 

この刈り込むという作業、美容師さんになったつもりで行っています(笑) ここが長い、こっちは切りすぎた、とかブツブツ言いながら。

にわか美容師の作業はもうちょっと続きます。

 

 

 

 

 

 

 

2018年 柚の収穫

 

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朝からよく晴れた日曜日。今週半ばから寒さが戻るとの予報を聞き、柚の収穫をすることにしました。寒いと何かと作業が億劫になりますからね。

祖父が植えて30年以上経っている木です。今年は娘がヤル気満々で手伝いをしてくれました。

 

2016年が1番収穫量が多い年でした。まだ小学生だった息子が手伝ってくれましたっけ。この頃から学校をぽつぽつと休むようになっていたのでした。

学校に行けなくても、学校ではできない体験を。それがいつかいい思い出になってくれたら、または身を助ける何かに繋がるかも知れない。そんなことを考えていました。

 

 

昨年はほとんど実がなりませんでした。 2015年に引っ越しで移植した時もなりませんでした。それまでは気にしていませんでしたが、収穫は1年おきにしかできないものなのかも。実を結ぶことはエネルギーを使いますからね。

 


f:id:y-garden:20181112092017j:image今年は20個くらいかな

若い頃は柚のありがたさが全く解っていませんでした。ミカンだったら嬉しかったのに、と何度思ったか分かりません。地味だもの、柚って。

でもミカンにはミカンの、柚には柚の良さがあるものです。年を重ねてやっと気付きました。

柚にしかできないことがある。私はこの柚の木が大好きです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ビオラの調和力

 

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雨上がりのビオラたち。珍しくもない花なのに、春以来の再会に笑顔になってしまいます。この小さな花には人を元気にする力がある。絶対にある。

 



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パンジービオラが並ぶ売り場を見ていると、なんだか人間の集団みたいだな、と思ったりします。

ひとつひとつが個性を持っていて、集まるとそれぞれがそれぞれを引き立てる。色とりどり集まってもお互いを殺し合わずに調和する…ひとりでは寂しそうでも、たくさん集まると強くなれる。

スイミー?ちょっと違うか。

 


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昨年は茶系のビオラをハンギングしていたけれど、今年は元気になれるビタミンカラーにしました。手作りの青いトレリスとビオラの黄色が良い組み合わせ。山田ガーデンの好きな組み合わせです。



本屋に行く用事があったので、ガーデニング雑誌を立ち読みしてきました。ごめんなさい、無職なので1冊に何千円も出せませんの(笑)

ガーデニング雑誌は季刊誌が多いので、今の時期の発行でも春先のバラが咲き誇る写真がたくさん掲載されています。

最初は楽しく読んでいましたが、徐々にお腹いっぱいになってしまって。ガーデナーさんの素敵なお庭の写真がてんこ盛りで、なんでしょう、「凄いでしょ、この庭も凄いでしょ!」って押し売りみたいに思えてきてしまいました。1冊の本の中身も調和が大切なんだなぁと感じました。

 

明るくて愛くるしい、かわいいビオラに教わることは、まだまだたくさんありそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

実る秋

 

ちょっと落ち込んでいる間にも、山田ガーデンに訪れた秋はどんどん進んでおりました。


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ギボウシ (ホスタ)  ブルーカデットは眩しいほどの黄金葉に。今週は雨や曇りの日ばかりで、束の間の太陽に輝いていました。

そういえば少し前に、「庭に植えてくれたギボウシが黄色くなってきちゃったんだけど」と妹が心配していました。ギボウシ宿根草なので冬は葉が枯れますが、根っこは土の中で生きています。春になれば再びちゃんと芽が出てくるのですよ。

 


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せっかく実を付けたイチゴは、油断していたらナメクジに食べられてしまいました。朝晩の気温が下がってもナメクジは案外たくましくて、植木鉢の下などで寒さをしのいでいます。要注意です。

 


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見上げれば、柚。今年はたくさん収穫出来そう。

 


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よく探したら見つかったロシアンオリーブの実。余りにも枝が早く伸びるので、1年中容赦なく剪定してしまっているから、実がならないのです。

 

過去にはこんなにたくさん実を付けていたなんて信じられない。

 


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コリウスもミズヒキもそろそろ終わりです。

葉が落ちて、枝姿になってきました。

 



 

 

 

 

 

 

陶器市で再び花瓶を買う


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今まで青森県の伝統刺繍 "こぎん刺し" を楽しんできましたが、ちょっと違うことがやりたくなって。裁縫の原点である、花ふきんを縫い始めました。

余計なことを頭の中から消して、無心で針を動かす。なみ縫いで模様通りに針を刺してゆくだけなので、簡単そうに見えるでしょう?ところがとっても奥の深い刺繍なのです。

まず、縫い目のサイズを揃えて、ばらつきなく均等に刺してゆかないと仕上がりがきれいに見えません。下絵が点線でプリントしてあるので、その通りに刺せばいいのですが、何せ機械での印刷ですから多少線が歪んでいたりします。それを微調整しながら。それから線の交わる部分や刺し終わりも、気を抜かずに丁寧に。

これは朝顔の図柄。アラが目立ちにくい、初心者向けの図柄なんだそうです。ちなみに印刷の下絵は水洗いすると消えます。

 

 

気軽に花を楽しむことができる小さな花瓶を少しずつ増やしたくて、週末は庭から離れて陶器市へ出掛けてきました。

場所は栃木県益子町の秋の陶器市。昨年も出掛けたイベントです。

 


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この益子陶器市は毎年、春と秋の2回開催されています。いつもは春のGW時の開催に足を運んでいますが、今年は春に出掛けなかったので、この時期になりました。

益子焼は厚みのある素朴な風合いの焼き物で、土本来の色に艶やかな黒や茶色で色を付けるものが一般的でした。最近は若い作家さんが増えて、デザインも色も若者が好むような焼き物が増えてきています。

メイン通りは人と車がごった返していて、写真なんて撮れたもんじゃありません。山田ガーデンが好きな、この静かな裏通りの坂道で伊集院光さんをお見かけしましたよ。

 


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坂を上がって行った広場には、地元の益子焼以外の全国の焼き物作家さんが出店するブースが並びます。

 


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これは益子焼の椿の箸置き。オーソドックスな古いデザインですが、逆に温かみを感じて思わず買ってしまいました。

 


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今年は、千葉県行田市の焼き物作家 岩田智子さんの一輪挿しに度肝を抜かれた!

縦横どちらにしても使えるキューブ型。なんて斬新なデザイン!

 

 

 

 

 

 

 

孤独なガーデナー

 

実は、ここのところ気分が優れない日が続いています。頭が働かない感じで、ブログ記事を書きたくても言葉が浮かんでこない。やっと書いても、読み返すと薄っぺらな内容に辟易してしまう。やれやれ、困ったものです。

 

 

先日偶然に、仲違いしてしまったブロガーさんの記事を見つけてしまいました。検索した訳ではなく、はてなブックマークを見ていたら関連記事として表示されたものです。

もちろん内容は読んでいませんが、そのブロガーさんの存在を目の当たりにして、何とも言えない気持ちになりました。まだ書き続けていたんだなぁ、と。書くことで精神が安定するって言っていたもんなぁ。読者もたくさんいる人気のブログだろうし、きっと私のことなんて忘れて楽しく書いているのだろうな。

 

あの時のことを思い返すと、やっぱりよく解らない。騙されていた。私のコメント欄を、他のブロガーさんといいように使っていたとしか思えない。仲良くできて嬉しかったのに────。

それが、最近気分が優れない理由。

もう乗り越えたはずだったのに、色々と思い出してしまい、急に苦しくなりました。

 

 

以前から言っていますが、私は人付き合いが下手です。仲良くなりたいと思いながらも、心のどこかで、ある一定の距離を保っていたい気持ちがある。全てを知られたくないから、ある程度仲良しの形になると、そこからするっと抜け出したくなる。

何故かは解らないけれど、そのブロガーさんにはその気持ちは起こらなかった。きっと彼女がとても正直に、細かな心の揺れ動きをさらけ出していたから。

そして、そんな彼女がとても自分に似ていると思ったから。

だから、悔しくて悲しい。今でもそんな気持ちになる。

たかがネット、されどネット。人付き合いはどんな世界でも難しい。

 


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今日もひとり庭に出る。私は孤独なガーデナー。

 

 

 

 

 

 

 

命を繋ぐ種蒔き

 

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ムクゲの落ち葉の中、オルラヤがすくすくと育っています。採り蒔きしたものはもうこんなに大きくなって、かわいいレース葉を広げています。

 


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2週間前に種蒔きしたオルラヤも芽を出しました。

 


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これはポット苗を買って咲かせたラークスパーから種を採り、蒔いたもの。薄い紫の花が咲きます。これが芽を出してくれたことが1番嬉しい。種から育てる初めての植物って、楽しみがいっぱいです。

これから1芽1芽ポットに植え替えるという、気の遠くなる作業が待ち受けていますが(笑)。

 


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息子の通う学校の花壇は、もうすっかりキレイに耕されていて、パンジービオラを植える準備に入っています。凄いボリュームで咲いていたマリーゴールドは、ポリ袋いっぱいの種を採り、来年また命を繋いでゆきます。

山田ガーデンのマリーゴールド ジェスターも終盤になりました。数が咲いてくると、しましま模様が良く出てきます。

そうそう、「もう少し経ったらノースポールの苗を持っていって下さいね」と先生がおっしゃってくださいました!収入のないガーデナーにはありがたいお言葉です(笑)

 

 

 

 

 

 

 

黒点病にサプロール

 

11月か。

天気予報士の森田さんは、「暖かさと寒さが交互にやって来て、天気の上ではこれからが秋本番」だと言っていました。

庭の植物たちも眠りにつく準備に入ります。私も柚を収穫して、チューリップの球根を植えたら、少しの間、庭作業からは離れようと思います。

 

 

ここへ来て余りにも黒点病が酷いので、庭中のバラにサプロール薬剤を散布しました。


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まだまだ咲く気満々のルイ14世黒点病ですっかり葉が落ちてからの復活です。

 


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マルシェルブの蕾が開きました。先に咲いていた花はクリーム色に退色し、薄くオレンジ色とほんのりピンク色が残っています。散らずに1週間経過しています。びっくりです。

蕾自体はかわいいとは言い難く、くしゅくしゅっと縮れていて、ちゃんと開くのか不安になるような形なのですが、こんなに美しいロゼット咲きになるのです。カップが浅いので、シベが見えるところも好きです。

オレンジ・イエロー系のバラを加えたいとはずっと思っていたので、突然の出逢いでしたが、一目惚れもいいものだな、と今では思っています。

 


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先月頭にシュートを整理したアーチのブラッシュ ノアゼットも新芽が伸びてきました。

 

 

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薬剤サプロールを散布することにした発端は、このバラに酷く黒点病が出てしまったから。今までに無いほど酷い状態です。酷くなる前にやらなきゃいけなかったとは思いますが、元気なら薬剤なんて吹き付けたくないもの。そこでどう判断するのかが、大事な分かれ目なんですよね。

株元に植えてあるイチゴも少し取り去って、病原菌たっぷりの落ち葉を掃除してスッキリさせました。


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肥料も水もあげていないのに、ランナーでどんどん増えます。楽しみな実が出来ていました。

 

 


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YouTubeで観た進化系卵かけご飯、僕も食べてみたい!」と、息子が作った白身メレンゲにした卵かけご飯。ヒカキンが食べていたんですって。大きなお花のようにも見えます。

さて、お味は? ──── 一口食べてギブアップしてました(笑)。

 

 

 

 

 

 

第2陣ビオラを寄せ植える

 

f:id:y-garden:20181028142134j:image10月27日  13:00

半日陰なので、午後になると、山田ガーデンはこうして薄暗い影に包まれます。陽が当たるのは午前中だけ。花をたくさん咲かせたい太陽が好きな植物たちには過酷な場所です。

 

外構のフェンスは高さの低いものを選びましたが、今では少し後悔もしています。幅広の板が陽を遮ってしまうからです。

網状のフェンスにしていれば、もっと内に陽も入っただろうし、つる性の植物を這わせたりも出来たのに。

人に見せるための庭を作っているわけではないので、道路から見られることのない空間で庭を作りたかったのです。でも、その考えが逆に庭作りの可能性を狭めてしまったように思います。

これから外構フェンス工事を予定されている方のご参考になれば。

 


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フェンスの外側の道路から。南側の陽の当たる所では、ポンポン菊たちが咲き出しました。

 


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咲き始めはこんなに赤が強かったんだっけ?

 


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入れ替わりでワレモコウはそろそろおしまい。今年はうどん粉病にならなかったので、茎が黒く変色せずに済みました。バラもうどん粉病の発病はほとんどなく、それだけ見れば当たり年でしたね。


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第2陣のビオラも鉢に植え付けました。

半日陰の山田ガーデンでも、これから半年近く元気に咲いてもらわなくては!

 


f:id:y-garden:20181029202028j:imageちょっとマルチーズっぽい?

 


f:id:y-garden:20181029201858j:imageワイヤープランツと寄せ植えに

 

2年前の寄せ植えで使った、斑入りのワイヤープランツに再び活躍してもらいました。あんなに細くて柔らかいつるだったのに、あの頃の華奢な感じはもうありません(笑)。低木ですからつるは徐々に枝化してゆきます。

 


f:id:y-garden:20181029204836j:image枝先には、今年も花が咲きました

 

 

 

 

 

 

秋蒔き種が発芽


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ここのところの穏やかな天気で、すっかり開いたマルシェルブ。鼻を近付けてくんくんすると、ほのかにプラムのような甘酸っぱい香りがします。

バラの花を見ると、人目を気にせずくんくんしてしまいます。公園でも売り場でも。恥ずかしいとか一切なし。鼻を近付けるのではなく、もう完全にくっつけちゃってます(笑)。

「こんなにキレイに咲いているバラって、どんな香りがするんだろう?」好奇心から確認せずにはいられないだけなのですが、よくよく思い返せば、売り場でくんくんしている方を見ることはほぼありません。

山田ガーデンは全く気にしませんが、やっぱり他人がくんくんした鉢を買うのは嫌だ、と思う方もいらっしゃるでしょうね。スミマセン。

 


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伸びたシュートの先に花を咲かせた新雪は、頭上から雪のように花弁を舞い落とします。あまりに高い位置に咲くので、落ちた花弁を見て咲いていたことを知る感じ。

アイスバーグのようなしなやかさはありません。でも力強い姿が大好きです。

 

 

さて、先日蒔いた種が芽を出しました。


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最初に芽を出したのはハーブのフェンネル。蒔いてすぐ水を吸った種がぷくりと膨れていたので、これは早そうだとは思っていました。10日で発芽。

 


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ほぼ同時にセリンセも。こぼれ種から発芽したものはだいぶ大きくなっています。追い付けるか?

 

 

仕事を辞めてから、もう1カ月が経とうとしています。久しく次の仕事のことを考えていませんでしたが、きなこも落ち着いてきたことだし、そろそろ動き出そうか、と、ぼんやり考えています。ゆっくりしたいけれど、生活するには色々とお金が掛かるしね。もちろん午前中は息子の学校の付き添いがあるので、午後しか働けません。そんな都合の良い仕事があるのかしらね…

 

 

さ、またビオラ第2陣を植えましょう。もちろんみんな100円以下の安い苗です。今年もフリルビオラ "ミルフル" には手を出せません(泣)。